アンパンマンを宇宙人として捉え直す企画の4回目です。
前回までは、母星において、将来アンパンマンになることになる生物が、
原始の時代、いかな進化をし、いかな姿になったかを2回にわたって説明しました。
今回は、その進化の過程で重要な役割を果たす、空の捕食者について。
本来は、描かなくてもいい本筋とは関係ない設定ですが、
このあたりがやっぱり、描きたいキモというか、
こういう細部のディティールがリアルさを生むのかなと。
と、いうわけで、まずは、捕食者の前に、頭の実と星の関係から。
前回までで、この母星は地球に比べて重力が強いと触れてきました。
原始人類たちも、その重さに対抗するためズングリとした筋肉質でした。
ただし、少しでも重力の影響を軽減しようとした結果、ある時から頭の実を食べるようになります。
何故なら、なんと、頭の実には少量ですが反重力物質が含まれていたから。(!)
それを少しずつ身体に蓄積させることで身軽に生活できるようになります。
(ただ、効果は、ほぼ永久に続くが弱く、体重の重い生物は浮くほどではない)
それは、原始人類だけではなく、多くの動物が行いましたが、空の捕食者も例外ではありません。
空の捕食者は、元々体重が軽く、実を食べることで鳥のように軽々飛べるのですが、
それだけではなく、体内に大気より軽いガスを溜めることで一生地上に降りてきません。
そのガスは、自身の身体だけでは作り出すことが出来ず、必要な成分を摂取する必要があり、
それが、原始人類の頭を狙う主な理由で、同時にエサにもしています。
のちのち、この星の人類たちは、ニセの頭を被るようになりますが、
頭を狩られたとき、ニセモノでもある程度満足させるため、
ガスの元に似た成分をアンのように実の中に詰め、生存率を上げる工夫をしています。
それでは、そろそろ、捕食者の姿を。
こんなのです。

エビのように曲がった尻尾の先の二股に分かれた部分で頭(首)を挟み込んで刈ります。
つねに空中に漂い、標的を見つけると急降下し、頭を切り取るとまた急上昇。
自力で高高度に戻れなくなった場合は、背中の気嚢にガスを溜め気球のように上っていきます。
いちばん下の図がそうですが、スペースの関係で小さめで描きましたが、
もっと大きく、被膜が薄くなるまで膨らみます。
不要なガスは、おならのように排出するので、エサの頭は常に必要となります。
目については、初めからないイメージだったんですが、
何がしかのセンサー的なもので目標を定めている感じ。
まっ、ないように見えて、見えてるでもいいんですが。
色については、当初、ずっと黄色っぽい感じが浮かんでたんですが、
如何せん、原始アンパンマンが黄色いので、補色にひっくり返してみました。
これはこれで奇麗ですが、ちょっと印象薄目になっちゃったかなぁと。
ちなみに、ヘッドなんとか、みたいに横文字の名前を付けようかとも思いましたが、
自分では、災いをもたらす鳥、ということで、“凶鳥”と呼んでいました。
このデザインに落ち着くまで、けっこうなバリエーションを描きましたね。
ということで、進化の過程についての大半の説明は終わったかたちですが、
上手く伝わったでしょうかね。
もし、解説に抜けがあったら、後のちフォローします。
次回は、原始アンパンマンが現代アンパンマンになります。(まだアンパンマンじゃないですが)
では、また次回もお楽しみに。
テーマ:自作イラスト(二次創作) - ジャンル:アニメ・コミック
- 2019/05/23(木) 07:47:36|
- アンパンマン考察
-
| トラックバック:0
-
| コメント:0
アンパンマンを宇宙人として考えるの3回目です。
前回は、母星での進化の過程で、空からの捕食者から守るため、
頭部を実に置き換え、頭を目立たなくさせた原始人が登場したところまで。
今回は、その続きです。
空を飛ぶ捕食者は、執拗に原始人類の頭部のみを闇雲に狙ってくるわけですが、
さすがに、ただ乗せているだけではニセモノと気付かれてしまう場合があるので、
最低限のフリをさせるようになります。(というように進化する)
前回の図でも示しましたが、頭の実には目のような節や亀裂ができるので、
それを利用し目玉を入れ、内側から動かします。
あとは、首を振ったり回したり、適度な頭全体の動きですね。
そういうモロモロのことを内側から操作するには、
それなりの進化が必要で・・・・・・、
では、頭の実を取るとどうなっているのか。
まっ、こうなってるわけです。
どうぞ。

もうね、クトゥルーかな?(笑)
自分で描いてドン引きですわ。
魔物じゃないですか。
でも、まあ、しょうがないですよね。
こういう進化の過程の場合、新たな器官が出現することってなくて、
元々あるものが別の機能を補うように発達していくものなんで。
なので、頭を内側から支えて動きもフォローするラッパ状の器官は耳で、
目玉を動かしたりその他モロモロのフォローをする触角状の器官は鼻です。
この上に、中身をくり抜いた実を被せ、根元の突起で安定させます。
原猿類のときなどは、帽子のようにそのまま乗せるだけで、
そのうち、器用に進化すると、加工し目鼻を模倣するように。
初めは、偶然顔に見える実が重宝されたんでしょう。
その後、長い進化の過程で、首ごと刈っていく捕食者対策として、
同時に頭を目立たなくさせる方向へと進化したと。
(前回とニュアンス違うかもしれませんが、進化とニセ頭乗せるのは同時進行ということで)
もちろん、こういったことが、この先アンパンマンになるのに色々関係してくるわけですね。
というわけで、
頭の実の設定についても書こうかと思ったんですが、それは次回で。
その次回は、空の捕食者について。
結構力入ってます。
ではまた次回。
テーマ:自作イラスト(二次創作) - ジャンル:アニメ・コミック
- 2019/05/16(木) 06:56:45|
- アンパンマン考察
-
| トラックバック:0
-
| コメント:0
アンパンマンを宇宙人として捉え直すリメイクの2回目です。
簡単におさらいすると、
アンパンマンの物語のスタートを、単純に異星人の墜落と考え、
であるなら、母星での姿、進化の過程はどうだったのかを推測する。
というのが今回の企画の主な主旨。
で、今回最初の設定は、母星での姿 原始人編です。
さて、アンパンマンという生物の最大の特徴といえば、頭部を交換出来ること。
つまりは、頭は、頭であって頭ではないということ。(疑似的な頭) 要は、本体は身体のみ。
そう考えると、初めから頭の部分がない生物が飛来したということになる。
だとすると、母星でそうなるよう進化したと推測するのが妥当だし、
なのにも拘らず、さらに疑似頭部を乗せようとする習性があるとも考えられる。
では、どういった進化の道筋が考えられるのか。
母星には、頭部を狙う、飛行する強力な捕食者がいて、
隠れていても1歩外へ出たとたん確実に頭を狩られてしまうので、しだいに頭部が小さくなる。
小さくなるどころか平たくなり、頭部が目立たなくなるが死亡率は変わらなかった。
が、何かを被ったときのみ助かる率が上がり、やがて、頭部を擬態するようになる。
(進化上の淘汰が起こり、被らなかったものは絶滅)
その後、“頭の実”と呼ばれる植物の実を加工し(中身をくり抜き)被るようになる。
この、実を被るという行為は、もちろんファッションではなく、ヤドカリの貝のような意味合い。
ちなみに、この実は、乾燥すると目鼻に似た節や亀裂が出来るのがその名の由来だが、
ほかの実用性もあり、母星の重力がやや重いことに関係してくるが、それは次回以降に説明。
では、
その頭の実を被って原始人にまで進化した星人の姿をどうぞ。
こんな感じです。

少し触れましたが、星の重力がやや重いので体型はずんぐりむっくり。
頭に乗ってるのが、その頭の実ですね。
目の部分の瞳にあたる球は、自然と種にあたる物が亀裂から覗いてる、と考えてましたが、
あとから加工したでもいいかと。たぶんこのレベルの知性でも出来るでしょう。
本来の顔は何処いったかというと、もちろん胸に丸く付いているのがそう。
不気味ですが、これが本物の顔です。
右手をだいぶ外側に捻った感じに見えますが、
これは、グーにしたとき球に見えるようにしたかったんで、
小指側の掌の付け根を親指側並みに出っぱらしたため。(錯覚だと言いたいんですが捻ってますね)
体色が黄色っぽいのは、オリジナルの本物の顔(ニコちゃんマーク)が黄色だからです。
と、いったところが初回の設定、母星の原始人でした。
次回は、原始人の2回目で、実を取ったところです。
そのほか、今回説明しきれなかった設定も追加で説明したいと思います。
ではまた、次回。
どうだったかな、説明判りづらかったかな?
テーマ:自作イラスト(二次創作) - ジャンル:アニメ・コミック
- 2019/05/09(木) 07:17:35|
- アンパンマン考察
-
| トラックバック:0
-
| コメント:0
というわけで、ようやく絵の方も揃いつつあるので、
今回からブログでの新しいリメイク企画をスタートしたいと思います。
え~、
タイトルの通り、題材は『アンパンマン』でございます。
まあ、こういうオフザケ企画も、頭に浮かんでは消えを繰り返してたりするんですが、
特に、この『アンパンマン』は、リアル調やアメコミ調など死ぬほど先にやられてる。
かなりよく出来た物もあったりして、いまさら自分がやる意味もないと却下してたんですが・・・。
そんなことを思いながら、別の作業をしていたある日、
アンパンマンって、たしかパン工場に星として降ってきたんだよな、と。
正確に調べると、“いのちの星”とかいう、生命の元のようなものが煙突からパン生地に降って来てる。
これって、要は宇宙から異星の生命体が地球に飛来したってことだよな、スーパーマンみたいに。
ってことは、アンパンマンの元になった生命にも母星があるってことだな、とツラツラと。
で、アンパンマンは本来、パン生地と合体したんだから頭が本体のような気がするけど、
実際は頭は捨てちゃうんで身体が本体だよなと。まっ、この辺は勝手に解釈しよう。
しかし、そうなってくると、首のないボディーのみの宇宙人が来たことになる。
それって、どういう状態? それがデフォルトの生き物なの?
って、ことは、その星で、その生物は、そうならざるを得なかったということか?
おお、
それは面白い。
ここから、考えが飛躍して設定が止まらなくなって・・・・・・、
これは、んん~、
描くしかないかも、
となった次第。(笑)
ここで、設定に沿うため、クリアしないといけない課題がいくつか。
ひとつは、何故、この生物には頭がないのかの理由。
もうひとつは、何故、しなくてもいいのに、頭に見立てたものを頭の位置に乗せているのかの理由。
さらには、何故、飛べるのかの理由。
要するに、『アンパンマン』というファンタジー作品を、
ハードSF的に解釈し直してみる、ということですね。
ということで、
次回から、画像付きで再設定した『アンパンマン』をお送りします。
細かい部分のオフィシャル設定はある程度無視して、基本の部分を再設定してます。
ちなみに、扱うのはアンパンマンのみです。
出落ち企画で短いですが、
ぜひお付き合いを。
では、次回。
テーマ:自作イラスト(二次創作) - ジャンル:アニメ・コミック
- 2019/05/02(木) 05:28:52|
- アンパンマン考察
-
| トラックバック:0
-
| コメント:0
前のページ