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GEN'sログ(雑記)

イラスト&コミックのサイト「GENユニバース」の管理人GENのブログです。

近現代日本の民間精神療法: 不可視なエネルギーの諸相

81I2YkpdohL.jpg新聞の書評で興味を持って購入。
タイトルと表紙で判るように、明治以降の精神療法(西洋医学に含まれない民間療法)に関する本ですね。

結果的には、いろいろ知れて勉強にもなったんでよかったんですが、
タイトルに“オカルト”なんて入ってるんで、もっとサブカルチックな面白本かと思ったら、
学術論文の本(笑)で、厚みもあって少々大変でした。
正直、こういうものを望んでたわけじゃなかったんですけどね。(笑)

詳しい内容は、画像の帯に要約されているので、そこを読んで頂いて・・・、
といっても、よく判らんと思うので、ちょっと説明しますと、
“気”を概念の中心とした民間の療法、修養法が、明治以降、西洋医学に反発するように、当時の最新科学を纏って大流行し、
取り締まり等、紆余曲折のすえ細分化、一部は宗教になり、一部は、(整体みたいな)施術中心になり現在に至ると。
で、当時の最新科学とは、というと、催眠術であったり、電気、ラジウム等の見えないが作用するエネルギーの発見であったり。
つまり、“気”や“霊”などが科学で説明できるではないか、と、様々に説を唱えて、はては、宇宙とのつながりまでに発展する。
そっち方面は、精神論になっていって、宗教的にもなるわけですが、別のルーツもあって、
それが、アメリカから入ってきたヨガ(ややインチキ)やニューソートだったり、ヨーロッパからのメスメリズムだったり。
その後、“霊気”が一人歩きしてアメリカ経由で現在も“レイキ”として流行ってるとか、いっろいろ興味深いことが満載。
精神論の方面では、明治期の国教をどうするかという問題だったり、正座法を政治家から文人軍人までみんなでやってたり。
偽ヨガ行者、ラマチャラカ(普通のアメリカ人です。偽名です)についても凄く面白い。
サブカル本ではなかったですが、ネタは満載。用語の面白さも使えそうなものばかり。(何々式何々とかね)

ほかにも、まだまだ言い足りないんですが、如何せん付箋貼らずに読んじゃったんで具体的に書けない。(笑)
ですが、覚えてる範囲で最後に少し。

日本でこの手の精神療法的なオカルトが流行っていた時期、世界でも当然流行っていて、
当時のロシアでも関連書籍が複数販売され、芸術家も元ネタとして使っていたんだとか。
その中に、またしてもスクリャービンの名前が・・・・・・。
もともと、カーネーション、直枝政広の本で知り、
その後、偶然にもベスターの『ゴーレム 100』で宗教団体の名前として出て来てビックリ。
さらに、三たび名前が出てくるとは・・・・・・。
ちなみに、スクリャービンは、神秘和音の発明者のロシア人作曲家。
神秘主義に傾倒していく時代背景が判って、未来に宗教団体の名前になっててもおかしくないのかと、少し納得。

もうひとつは、ちょっとしたことですが、仙人について書かれている部分があって、
そこに、仙術は中国では道教と結びつき、日本では仏教と結びついた(修験道)とあって、
ああ、山伏ってもともとは仙人になりたい人達だったのかと。これも、間違いでなければプチ納得。

といった感じで、思い出せる範囲での感想でしたが、
もし、内容に興味がおありでも、もっとゆるい感じのサブカルチックな本の方がいいかなぁ。
別に難しいとかではないんですけど、全部論文なんで丁寧な分歴史的な背景とかが長いんで。
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テーマ:最近読んだ本 - ジャンル:本・雑誌

  1. 2021/04/24(土) 07:26:35|
  2. 本、コミック感想
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手塚治虫怪奇短編集 第1巻 (講談社漫画文庫)

9784063607994_w.jpgツイッターっで紹介されていて衝動的に購入。
講談社漫画文庫の手塚怪奇短編集の1巻ですね。

怪奇とうたってますが、SF的なものも少なくなく、あまり怖い感じはしませんが、
手塚らしい小気味よいアイデアの作品が多く、全体的に楽しめます。
前半のSF的なものも面白いですが、この中ではやっぱり『日本発狂』でしょう。
設定も面白く、もっと発展させられそうな可能性も感じますし、ジュブナイル的なラストもいいですね。
ほかでは、最後のピアノイドのデザインがちょっと面白いです。(ややダースベイダー入ってますが)

掲載順は時系列で60年代初頭から80年代半ばまで幅があり、絵柄の変遷が楽しめます。
個人的には、70年代までぐらいがいい感じですかね。絵的には。
80年代も半ば近くなると、当時の流行りを無理に入れてる感じが出て来てちょっとらしくないです。
女の子はどの時代も可愛いですけどね。

可愛いといえば、何を隠そう、この文庫本を衝動買いした理由もこの表紙を見たから。(笑)
手塚の描く少女は時々凄く見たくなるというか、一度目にすると魅力が凄くて、つい手に取りたくなっちゃう。
もちろん、作品の中の女の子も凄く可愛かったです。

シリーズがたくさんあるようなので、気になった方はどれからでもいいと思うので、読んでみてはいかがか。

テーマ:漫画の感想 - ジャンル:アニメ・コミック

  1. 2021/04/18(日) 05:48:48|
  2. 本、コミック感想
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ひとりっ子 (ハヤカワ文庫SF)

singleton.jpg『しあわせの理由』を買ったときに同時に購入していたイーガンの短編です。
これを書くにあたり、アマゾンでレビューをチェックしてたら、購入日が表示されて、
その、あまりの寝かせ具合にちょっとビックリしましたが、いま読了です。(笑)

量を読んでるわけじゃないし、新刊となると尚更なので、
こんなに最新(といっても、当時のですが)の科学が出てくる作品は初めてで色々驚きましたし、
『しあわせの理由』に比べたら、かなり読むのに時間が掛かりました。

まあ、理解という意味では、それなりに、量子論や脳科学(主に意識について)なんかの本を、
素人が興味本位で読むレベルのものですけど、(こういうこともあろうかと)読んでたんで、
特に、序盤の意識についての問題を扱ったものは、すぐに、おっと思いましたね。
ただ、全体的には、面白くなるまでが長い・・・・・・。
そして、登場人物がそこはかとなくいやったらしい。なんとなくインテリで意識高い系?
(そら、登場人物みんなもの凄くモノを考えてますから意識も高くなるってもんですが)

ですが、とにかく、着想、アイデアが素晴らしいですよね。
最新の科学や発見をストレートに扱うんじゃなくて、そこからどう捻って哲学や思想に反映できるか。
そのかわり、序盤の数作はストーリー展開の面白さよりは、アイデアと結論の意外性の方が際立ってるかも。
ストーリーも面白いのは、やっぱり最後の2つ。
とくに、「ひとりっ子」は、まず、人造人間の作り方として、こういうアプローチがあったか、と驚き。
いままで、機械に意識が宿るかについては、かなり否定的だったけど、これなら可能性はなくはない気も。
ただ、全てのシミュレートが上手くいくとしても、クァスプが完全に並列処理してないことが条件ですが。
でも、もしかしたら、脳のシミュレート自体が完全に天然の脳と機能まで同じなら関係ないのかも。
どっちにしても、とてつもないパワーのコンピュータが必要ですけどね。
(それと、自然と意識が宿る場合、AIは必要ないかなぁ)
ストーリーは、意外性もあり、感動もありで、驚いたのは、ひとつ前の「オラクル」と関係があるところ。
解説で知って、驚愕。そうなるのか!!

数学的なアプローチが現実に反映する「ルミナス」は数学好きにはたまらないでしょうが、疑問も。
ラスト、別次元の世界が消されまいと主人公たちの世界の数論を根本から書替えて阻止する、という描写が出てくるけど、
何をどうすると、そっちの世界からこっちの世界の数論を変化させられるのかがよく判らない。
なんか、特殊なガジェットとか出した方がよかったような。

それにしても、イーガンは、アイデンティティについての不安が大きすぎるんじゃないのかと。
まっ、いいんですけど、(多世界解釈の)他次元の自分のことについてまで悩むのはちょっと理解が追いつかない。(笑)
考えすぎると不安になるものなのか。
一応、これから多重世界についての本(すでに購入済み)も読むつもりですが、読んだら、不安になったりして。
ならないか。

ほか、「ふたりの距離」とか、着想がとんでもない話なんかがありますが、
最新SFを挑戦したいという人は、ぜひ、体験して欲しいですね。
理解に時間が掛かるかもしれませんが、得るものはあります。
自分としては、興味のある分野ではあったんですが、
『しあわせの理由』の方の生物学主体の話の方が面白かったかな、とはちょっと思いますけど。

テーマ:読んだ本の感想等 - ジャンル:小説・文学

  1. 2021/03/31(水) 08:57:50|
  2. 本、コミック感想
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元社長が語る! セガ家庭用ゲーム機 開発秘史 ~SG-1000、メガドライブ、サターンからドリームキャストまで~

71RHh1Md7JL.jpgメガドライブミニ発売前後のときにアマゾンで発見して、
別にいいかなぁとも思ったんですが、安い古本が出たときに合わせて購入。
(ちなみに、私は、かつてはゲームはセガと言い切るセガ党でした)

いや、言っちゃいけないことばっかりいってます。
面白くないわけがないです。(笑)
細かい内容については、画像の帯の文句でご確認を。

社長といっても、そのほとんどの期間はゲーム機開発の責任者だったので、
基本的に機械の中身についての話が主。
ソフト開発については、売れたか売れなかったかぐらいで、
プログラム的なアクロバットな秘話のようなものはありません。
ただ、ほとんど知らなかった話ばかりで、日本企業になるまでの顛末や、(パラマウントの傘下だったとは)
何度となく来る身売りの話。(もうちょっとでソニーやマイクロソフトと一緒になるところだった)
もうあけすけもいいところで、人への思い出も容赦ない。(笑)
中山社長がアメリカに入国できない時期があった(理由は書いてない)とか言っていいのかね。(ちょっと面白いけど)
ほか、いっろいろこっちがハラハラするような言動が満載。
基本自慢が多いですが、当事者からしたらふざけんなって人も多そう。
ゲーム機開発も場当たり的で、書いてあるほどには上手くいってなかったらしい。
それについては、サターンの2つのCPUを使いこなせた例が読みたかったが、あっさりスルーだったのが残念。

まあ、トータルで感じることは、セガがああいう社風だったのは、
著者も含めて、上の人達が皆ワンマンで、だけどドンと責任を取るようなタイプだったからに尽きるなと。
それだけに、下が自由で面白いことがガンガン出たし、皆せっかちだったんで、何でも10年早かった。(笑)
だけど、任天堂に勝てなかったのはコンシューマーのソフト作りの底上げが、
特に立ち上げのときに出来なかったからなんだけど、その責任の一旦は著者にもあると思うけどね。
やっぱり、いなかったら育てないと。
あと、あんまり出てこないけど、やっぱり、大川氏すげぇ。
いろいろ凄いけど、存命中もうアーケードは止めろってしつこく言ってたのには驚いた。
ほかにもいろいろ驚いたことがあるけど、
帯の裏の画像で推測してください。
j5949600932.jpg
(今見たらあんまり推測できないな、これ)

最後に、秋元康に対しての文句は少ししか出てこないんだけど、
これこそ、もっと正直に書いちゃえばよかったのにと思ったぞ。
調べればすぐ判るけど、訴えられてもしょうがないようなことしてんだから。
もとから、好きじゃないけど、これ知って心底大っ嫌いになったからね。
ある意味、テトリスの事件より酷い。

ということで、セガ好きだった人に・・・・・・、
薦められないかな、どうかな。
内容以前にね、ゲーメストかっつーぐらい誤字が多いのよ。
いや、ゲーメスト以上だな、同人誌より酷いよたぶん。
音声入力かな? って思ったからね。
それでもいいって人は、読んでみてはいかがか。

テーマ:最近読んだ本 - ジャンル:本・雑誌

  1. 2021/01/13(水) 06:55:26|
  2. 本、コミック感想
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超革命的中学生集団

DRoiX7pV4AE0jxL.jpg『ゾンビーハンター』を買ったときに発見して、ついでに買ってみました。(笑)

『ウルフガイ』とか読んでた学生時代から気になってたんですよね、コレ。
どう考えてもほかの著作とはカバーからして異質だし、異彩放ってるとしか思えない。
まあ、噂には、ラノベ第1号とか聞くんで、かなりドタバタなのかなとは予想してましたが・・・・・・、
いいですね、コレ!!

いや、かなりノリノリで読みました。
面白かったです。
ここまでバカみたいな話書けるんですね、平井和正。
文体も普段より好きだったりして。
でも、ちゃんと、当時、平井氏が書いてた“人類ダメ小説”になってるし、それこそ、ハチャメチャだけど風刺が効いてます。
それにしても、『中一時代』に書いてたジュブナイルなのに、こんなにエロくていいのかしらん。
ただ、惜しむらくは、短いこと。
もっと先が読みたいし、続編シリーズも読んでみたい。

ちなみに、ラノベっぽいかどうかですが、
ぽいです、たぶん。
いろいろ、お約束が出てきます。
今アニメにするのも面白いと思いますね。
そうしたら、ラストまでにエピソードが足りないんで、
田代たちをもっと世界規模で暴走させて、アトラスはスーパーヒーロー並みに強くして、
ヨコジュン一派とケイコたちで世界中の超革中支部をスパイ的に潰していく、
みたいにしたらどうかと。アクション多めでね。
問題は、ヨコジュンをどこで変身させるか。
最後の方でもいいし、途中で変身してそれでアクションもいいかも。(アクションは出来ないか)

ということで、気になった方は、読んでみてもいいのでは。
基本は、短めのスラップスティック・ジュブナイルです。


最後に、面白いもの発見したんで、画像を。
o0350049414127395607.jpg
『超革中』、いろいろなバージョンがあって、それぞれ表紙(挿絵)が違うんですが、
私は、生頼氏のが見慣れていたんでこれにしました。ジックリ見たかったし。
そしたら、過去に自分で描いた『タイガーマスク』のイラストのパロディーだったんですね。
なんか、面白い。

テーマ:読んだ本の感想等 - ジャンル:小説・文学

  1. 2021/01/10(日) 05:20:50|
  2. 本、コミック感想
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