ビデオのダビングを続けていて観ることになったんですが、
この内田版「時かけ」、実はアニメ版と共通点が多いことに気づいたんで、ちょっと一筆。
(もっとも、共通点と言っても原田版よりは近いという程度で、アニメの制作時に参考にしているとは思いませんが)
スタッフ
原作:筒井康隆 『時をかける少女』
演出:落合正幸 / 佐藤祐市 / 星護
脚本:君塚良一
音楽:久石譲
主題歌:NOKKO 『人魚』
キャスト
芳山和子:内田有紀 …(都立羽田西高校の二年生。バスケットボール部部員)
深町一夫 / ケン・ソゴル:袴田吉彦 …(和子の同級生。27世紀から来た未来人)
浅倉吾朗:河相我聞 …(和子の同級生で幼なじみ。実家は銭湯)
神谷真理子:鈴木蘭々 …(和子の同級生、親友)
岡本恵美:菅野美穂 …(バスケットボール部のチームメイト)
芳山勉:森本レオ …(和子の父。空港の整備士)
芳山静江:吉沢京子 …(和子の母)
芳山美代子:安室奈美恵 …(和子の妹。子供の頃の事件がきっかけで、姉との関係はぎこちない)
福島隆司:佐藤B作 …(和子の担任でバスケットボール部の顧問。余命わずかの妻がいる)
小松沙織:森口瑤子 …(羽田西高校の英語教師。福島と不倫関係にある)
藤原正道:筒井康隆 …(和子の自宅近くの寺の住職)
主なスタッフ、キャストをウィキから抜粋。
かなり時代を反映したものになってます。(今見ると豪華かな?)
まず、共通点としては、
舞台が東京。
主人公が活発でボーイッシュ。
恋愛要素が多め。(三角関係あり。ちなみに内田は真実を明かされると深町に対して怒りなじる能動的性格、袴田は別れたくないとメソメソ)
タイムリープを自分の意思で自分のために使い始め深町に注意される。(事故が起こるのを阻止しようとするシーンあり)
などなど。
特に内田有紀自身が持っている能天気な感じがアニメ版主人公に通ずるところ。
と、いっても似ているところはこんなところで、作品全体のカラーはまるで違う。
暗いんである。
そもそも全5話の連続ドラマなのでオリジナルエピソードが多数盛り込まれているのだけれど、それが、妹との確執(死に繋がる様な事故)や担任の不倫とその相手の奥さんの死、と総じて暗い。
しかし、そのおかげで死や別れ、起きてしまったことは受け入れるしかない、といったテーマが浮き彫りにされていることも事実。
これはラストにもいえることで、内田は深町を待っているだけではなく、自分から吾郎に気持ちを切り替える。
袴田版深町については、一番ケン・ソゴルっぽいとの意見もあるようですが、それゆえ(未来人っぽすぎて現実離れした感じで、内田と好き同士の感じが薄い、袴田君表情無いからね)ラストの感動はいまいち。
代わりに、どの作品でもとてもいい奴で(この作品でもすこぶるいい奴、河相我聞が好演)常にいい人で終わってしまう吾郎が、積極的にアプローチすることによって内田と結ばれるかも、という予感が泣かせます。
真摯に作ってあるし、なかなか面白い作品だと思うんで、他の「時かけ」と見比べてみるのもいいんじゃないでしょうか。
おすすめです。(といってもDVD出てないみたいなんだよね。VHSの編集版を買うしかないのかも・・・)
ちなみに私は内田有紀の妹役に安室ちゃんが出てたんで撮ってあったんでありました。
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- 2007/10/15(月) 00:50:35|
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