もう大晦日とはとても思えませんが、2008年もおわりです。
今年も毎度のことながら思うようにもろもろ製作が進まず難儀しましたが、トレス台導入という変革もあり、そういう意味では変化のあった年だったかな、と。
おかげで、導入以降は製作のスピードも徐々に上がってきたかと。
なにより、モチベーションが維持しやすくなって、気安く製作に入れるのが一番のいい影響。
しかし、タツノコのリメイクを始めたら結構掛かってしまって、年内それ以外出来なくなっちゃっただけでなく、年内に終わらない事態に・・・・・。
というわけで、2009年はまず、テッカマンのリメイクを早期に完了させ、次いでカーチャ、そしてカーチャといきたいですね。
他にも考えていた新企画とかもあったんですが、これも来年少しずつ様子を見ながらやってきたいです。(出来ればですが)
リメイクはまた70年代の特撮物の続きに戻りますが、1点ものならなにか今までやってないようなものにチャレンジしてもいいかも。
(リクエストあれば受けてもいいんですけどね)
来年は今年以上に実りのある一年にしたいですね。
それでは、よいお年を。
(寒いんで風邪などひきませんように)
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- 2008/12/31(水) 02:27:02|
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岸田隊員がいつになく調子に乗っている話。
冒頭、突如消えた台風を調査することになるMAT。
郷は台風なんだから自然現象でしょ、とあまり取り合わない。かなり呑気。
普段は上野や南と行動を共にすることの多い郷だが、今回は何故か岸田。
(このとき、空からのパトロール中にかかるBGMが何故かセブンのもの)
その後、ある山深い寒村に夜のうちに船が降ってくるという事件が発生、調査した科学者の意見から、船には自然現象以外の何がしかの力が加わった後が見て取れ、怪獣の出現を予感させる。
東京に戻ると、強風による快晴の空を眺め「自然の功罪相半ば」と、一息する郷と岸田。(やや呑気)
気象庁に着くと、今度は台風がいきなり出現したという一報が入る。
このままの進路だと東京直撃らしい。
そのころ、某漁村では大シケの海に巨大な2つの漁火(いさりび)が現れ漁民を慌てさせる。
新たに出現した台風について意見を交換し合うMAT隊員たち。
岸田は2つは同じ台風ではないかと自説を展開。
郷は「じゃあ、船が山に降るってのはどういうわけ?」とちゃちゃを入れる。
「いいんだよ・・・・」と言葉を濁す岸田。(なにか呑気)
ここで気象庁から電話が入り、上野が素人ミュージカル俳優みたいな空回り気味の演技で2つ目の台風も消えたことを伝える。
それを受けて岸田が気象庁の困惑振りを嘲笑すると、隊長にキツメに怒鳴られる。
その後、夜のパトロールにマットアローで出るも、またくだらないおしゃべりをして通信越しに怒られる。(まだまだ呑気)
翌日、坂田兄弟と車の試乗をしていると、とうとう怪獣出現。
漁火に見えたのは怪獣が放つ光だった。
このときの特撮が非常に大胆でいい感じ。
怪獣のデザインはややグロく、なんとなく卑猥。
郷から情報を得たMATは直ちに出撃。
上野なんかは、またしても素人ミュージカル演技で意気込みをアピールする始末。
が、突然隊長が一同を制止。
おまえらバカか?と。
相手は台風怪獣だぞ、攻撃して暴れだしたら東京が危ないだろ、ということで攻撃のポイントを絞るため、まずは写真を撮ってくることに。
写真を資料に検討に入るMAT。
上野は短絡的な結論を出してバカにされ、丘隊員と郷は冷凍弾で凍らせ動きを封じる案を出すも、隊長にものすごい"したり顔”で否定され、「麻酔弾だよ」と初めから決まっていたように正解を出される。
士気が高まったところで出撃。
麻酔弾を数発ぶち込み仕上げと行こうとしたところ、事態が急変。
台風怪獣というぐらいで、飛んでいた怪獣に麻酔弾を打ち込んだわけだから飛んでいられなくなるのは道理。
「隊長!!大変です!!東京の街に降りて行きます」
ここから怪獣は眠りもせずめちゃくちゃに大暴れで街を壊し放題のやり放題。
どのくらいの量で麻酔が対象に効くかどうかなんて、実際の野生動物相手でも結構難しい問題なのに、何故冷凍弾を一笑に付し麻酔弾にしたのか・・・・。
隊長の責任問題を追及したいところですな。
進退を問いたい。
ここからは、何をやっても手も足も出ないMATを見かねた郷が自ら進んでウルトラマンになり、怪獣を宇宙まで連れて行きパンッ!!
あとは何事も無かったかのように本部にて団欒。
冒頭からの郷と岸田の自然談義でエンド。
何か、変なテイストだな、と思ったら脚本が実相寺昭雄でした。
今回、いつもは冷静沈着、どちらかというと冷徹な岸田がたしなめる役ではなく、終始たしなめられる役になっていておかしい。
笑っちゃうおかしさもあるが、違和感のあるおかしさも感じた。
ところで、上野隊員ってのはバカってことでいいのかな。
追伸、劇中郷たちが試乗する車のリトラクタブルライトの回転方向が横だったのが気になっていろいろ調べて車種判明。
オペル1900GTでした。
トヨタ2000GTのそっくりさんですが、ライトの出方が個性的。
- 2008/12/30(火) 11:00:21|
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ライダーだけは随分前から雑誌で目にしてたんですが、ホンマかいなって感じで疑ってたんですよね。
したら、ホントでした。(当然ですが)
「
仮面ライダーディケイド」公式HP出来てます。
過去の平成ライダーを振り返る的な要素もあるみたいですね。
デザインも9体を混ぜた感じ(らしい)です。

そして、戦隊はまたまた純和風。
「
侍戦隊シンケンジャー」 こちらも公式来てます。
抜き身の日本刀で袈裟に切り殺すわけですな。
よく見ると顔が木火土金水の風水・・・・・、あっ、天?
レインボーマンかと思ったのに。
それにしても土の化身はいつの時代も辛いですな。(顔・・・・女だろ)
- 2008/12/28(日) 09:07:58|
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うっかりクリスマスが過ぎてしまったので、慌てて製作。
まっ、クリスマスイラストといっしょに線画だけは作っといたんですけどね。
ここから、どうぞ。
ちなみに、年賀イラストの方はとどこおりなく出来ました。
テーマ:自作イラスト - ジャンル:アニメ・コミック
- 2008/12/27(土) 09:15:15|
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年末恒例の「いいとも特大号!」がありましたが、南野陽子がやった鳥居がナイス。
個人的にニンマリ通り越して恥ずかしかったですが、美人にやってもらえてよかったです。
本人に関しては前日の「ぷっすま」の扱いがガッカリでしたが。
仲居くん・・・・、とてつもないダダすべりでしたね。
(あのコーナーって作家は助言しないのかな、そんなことないよな)
- 2008/12/25(木) 00:13:21|
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沢村忠が郷を伸す話。
夜、信州の観音寺。巨大観音像の1体が怪獣によって上半身を切断されるところからスタート。
サドラーに円盤ノコを足してみました、みたいな怪獣の造型はちょいドイヒーですが、闇夜に巨大観音を巨大円盤のこぎりで切断するさまは何とも異様で期待感が高まる。
当然、、とてつもない音と振動、落下した観音の胸、頭部もとんでもない爆音で粉砕されたのだが、怪獣の目撃者はゼロ。
必死に仏壇に拝む婆さんは居たが・・・。
翌日、郷は朝のジョギングでいつも会うキックボクサーと仲良くなり、ひょんなことから郷の持つウルトラキックを教えるハメに。
暴走するバイクを前宙で避けたのが、どうやらウルトラキックというらしい。
夕方、ジムを訪ねるとそこにはキックの鬼沢村忠がおり、何故かスパーリングすることになるが、当然キレのあるジャンピング・ニーをしたたかこめかみに貰い昏倒。
「何故、ウルトラキックを出さなかった」と友達になったキックボクサーに問い詰められるも、「相手の技に見とれた」とうそぶくが、そもそもそんなキック自体初めから無いからね。
その後、神社で手製シーソーを使って特訓。
2人ともいつの間にかその気で、その、すごい本気さにウルトラキックがホントにあるような気さえしてくる。
そして、5回ぐらいで会得。
暗くなり屋台のラーメン屋で恋話なんかをする。
バスで遭う女の子を好きになり、今度やる引退試合に勝ったら告白、負けたら田舎に帰ると決意。
決意はいいが暴飲暴食はボクサーとしていかがなものか。
翌日、仏壇の婆さんが今度は怪獣を目撃、MATに連絡が入る。
郷と上野が駆けつけると、その婆さんはなんと暴食ボクサーの母親であった。
郷が息子さんを知っている旨を告げると、怪獣の目撃談はそっちのけになってしまう。
シーンのラスト、婆さんに連れてかれる郷を見て、殴ってやりたくなるような可愛らしい困った演技をする上野隊員のバスとショットでCMへ。
とあるバス停、意を決した暴食ボクサーは女の子に試合に来てくれとチケットを渡そうとする。
しかし、その女の子とは何と榊原るみであった。
しかも、試合には行くから恋人の分もチケットちょうだい、と瞬殺されるのであった。
話の流れで恋人がMAT隊員であることも露見。
翌日、郷を試合に誘う榊原るみ。
郷は自体を飲み込み、このままではボクサーのモチベーションが無くなってしまうと考え、冷たく断る。
その後、婆さんから託されたお守りをボクサーに渡し、郷は出現した怪獣のもとへ、ボクサーは試合会場へ。
このあとは「お~い!!」のフォーマットになるべく、郷撃墜、死に損ない、変身の流れ。
ちなみに観音寺に墜落。
ここからは、怪獣との闘いとキックボクシングの試合がシンクロする。
ウルトラマンは優勢だが、ボクサーは劣勢。
毎度のことだが、今回もウルトラマンの闘い方がエグイ。
手刀で両腕を落とし、腕輪で首を切断、シメにそれこそウルトラキックで頭部を蹴り飛ばす。
夕暮れの土手、対峙する郷とボクサー。
コテンパンだったボクサーは目の上にテープ。
故郷に帰ると言うが、「何故、ウルトラキックを出さなかったのか」と郷に訪ねられると、「相手の技に見とれて忘れた」とこれまたうそぶくのだが、その実、勝ったところで榊原るみは郷のもの。
ここは潔く恋愛での負けを認めたが故の負け試合だった。
寂しげだが誇らしげに帰っていくボクサーのカバンにはウルトラマンのお面。
思わずニヤリとする郷なのであった。
佳作。
最近、地上での話と怪獣の出現に因果関係が無いのが気になる。
あと、郷が自分がMATの隊員であることを吹聴しすぎ。
- 2008/12/23(火) 09:11:10|
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・・・・・・・・・、目をつぶらんといけない所が大量ではあるが、渡抜きで観れば、まぁ、それなりに観れる・・・・・かな。
に、しても、人間がキバになれるって、変じゃねぇ?
まっ、キングに勝てないまでも、相打ちになるためにはイクサじゃどうにもならないから、仕方ないちゃ仕方ない解決法だけどね。
タイガ(赤ん坊の方じゃねーよ)の演技だけが観てて安心できるな、あれで救われてる。
次回、とうとう音也も最後か・・・・・。
ほんと、渡が過去に現れたせいで話が訳判んねーよ。
テーマ:仮面ライダーキバ - ジャンル:テレビ・ラジオ
- 2008/12/21(日) 08:49:59|
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この時期になると年賀状の印刷でプリンターを使うことが多くなると思うんですが、
ウチでも先月末に済ませ、足りなかった分の追加を今印刷したわけです。
インクは印刷にあわせて新しいものを買ってきたんで、1回目の印刷はいきなりですこぶる綺麗。
まっ、あたりまえですが。
で、1ヶ月も経ってないんですが、さっそく目詰まりですよ。
まぁ、これも仕方ないですよね。
でも、いくら、いっっっくらクリーニングしても青だけ綺麗にならないってのはどういうことなのか・・・・・。
お判りと思いますが、掃除すればするほどインクが減るわけです。
そんなにやったらインク無くなっちまうよ。
なんか、無性に腹立つんですが、何処にこの怒りをぶつけたらいいのか。
詰まりやすいインクカートリッジなのか、ポンコツプリンターなのか、それを作ったエプソンなのか、それとも寒い部屋のせいなのか。
たぶん、青のノズルの部分には頑固なインクの塊がこびりついてるんでしょう。
使い終わるまでこのままかもしれません。
とうぜん、年賀状の追加分はスジスジのまま印刷しました。
- 2008/12/19(金) 22:30:03|
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東京タワーが二つ折れになる話。
夜、流星とともに宇宙昆虫が坂田家(榊原るみの家)付近に堕ちてくる。
ホテルで昆虫による殺人が起こるもMATは無視。
翌日、南にもらったギリシャの口紅を郷からプレゼントされ、小躍りしながらめかし込んで映画へと行く榊原るみと郷。
観るは、「吸血男爵の森」。
白黒でユニバーサルのモンスター映画のようなこの作品、霧に煙る森の中をドレスを着た白人美女が吸血男爵に追い詰められるのだが、男爵(たぶん白人)が短髪なうえ目張りと口裂けメイクが隈取みたいで、更にキバがとんでもなくドイヒーな造型なもんで、割り箸くわえた加藤茶が歌舞伎メイクでコントやってるようにしか見えず。
映画の途中でMATから再び殺人の一報が入り、郷だけ中座。
このときの郷、グレーの三つ揃いのスーツでいつになく決まっている。
ちなみに映画館では「007」と「アラビアのロレンス」も上映中。
殺人現場に着くとすでに現場検証が行われている。
この殺人、密室で死体は蒸発するまで焼かれていて、床に黒い影のような跡が残るだけ、という不可解なもので、郷は人間以外の仕業ではと考える。
不謹慎だが、赤いじゅうたんの上に踊るようなポーズで付いた黒い跡を白い線で囲っているコントラストがキース・へリングのアートのようにも見え、ちょっと滑稽。
映画の残りを一人で見て帰る途中の榊原るみは昆虫に襲われ、バッグで応戦叩き落す。
実はこの昆虫、3本角のクワガタ風で子供の間では話題になっていた。
だもんだから、姉に叩き落されたあとに弟が嬉々として捕獲、家に持ち帰る。
ちなみに昆虫のプロップはゼンマイの歩くおもちゃの改造らしく、凄くデカイ。
心配になった郷からの電話ですぐ昆虫はMATに引き渡され、実験により、電気モーターの音に反応して角から殺人レーザーを発射することが確認される。
やはり密室殺人の犯人はこ奴。
その後、どんな怪獣でも一発で倒せると触れ込みの"スペース・レーザーガン”で始末しようと試みるも、逆に栄養を与え巨大化させてしまう。
ここで一旦消える昆虫(人間大)。
消えた昆虫を空から捜索するMATの面々。
ちょうど東京タワーあたりの一角からモリモリ地面を割って這い出してくる昆虫、すでに超巨大に。
ここからは、いつになく激しい戦闘シーンの応酬で、かなり派手。
ミニチュアの街も力が入っていて見応えあり。
(実際の街を再現しようとしている所がいい)
あとは、果敢に攻めた郷が攻めすぎた挙句例の如く死に損ない変身。
芝公園あたりで大激闘。
全く効かなかったスペシウム光線のあと反撃をひらりと避けると東京タワーにズバンッ!!
出っ張りの下あたりからゆっくりグラッと二つ折りに。
ビックリして振り返るウルトラマン。
その後、MATが目を潰したり、光線放って角ちょん切ったりして、しめはいつもの腕輪で大爆破。
割とデカ目の発砲スチロール片がスローで手前に飛んでくる。
今回、「お~い!!」は無しで、映画デートのリベンジで大団円。
郷はこの日もスーツですが、明るいグレーのモノグラムがらにピンクのシャツと若干気持ち悪し。
- 2008/12/16(火) 07:06:35|
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何かな?この展開は・・・・・・・・・・。
到底、容認できんよ。
予告からすると、来週も見なかったことにしなくちゃならんようだが・・・・。
まさかとは思うが、先週が最終回だったとかになるんじゃなかろーね。
展開が気に入らないとか以前に、とんでもないパラドックスになってんじゃねーか。
去年一年間、電車で旅してて勉強してなかったのか、スタッフは。
自分の出自を変えられないから悩んで、そんでそれも受け入れることにしたんだろ、渡は!!
見なかったことにしといてやるから、帰って来い!!渡!!
(これだから油断できんよな・・・・)
テーマ:仮面ライダーキバ - ジャンル:テレビ・ラジオ
- 2008/12/14(日) 08:40:27|
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トップ絵をクリスマス仕様に変更。
凄い焦ってましたが、やり始めたら意外なほどあっさり終わって拍子抜けな感じも・・・。
これもトレス台の威力のおかげですね。
まっ、年賀の方はただいま製作中ですが・・・・。
今回、タツノコリメイクを一気にやってしまおうってことで(それも、終わってねーっての)、結局描けなかったお詫びも兼ねて"カーチャ”の登場となってます。
結果、今年を象徴するような寂しいイラストに相成りました。
どうぞ。
(「カーチャ」って何?って方は、下のリンクのウェブコミックから探してみてください)
GENユニバース
テーマ:自作イラスト - ジャンル:アニメ・コミック
- 2008/12/14(日) 02:30:51|
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じゃみっ子がマットガンを乱射する話。
冒頭、高級マンション建設現場からコンクリートだけが空中に消え去るという怪事件勃発。
MATがコンクリの行方を追うと、銀河のかなた"ザゴラス星”に引っ張られているという。
調査により、マンション事件と同時刻に地下変動のあったという消えたコンクリの砂利採掘現場、群馬県あいの村へ郷と南が向かう。
道中、空から寒村を見て南は"じゃみっ子”といじめられていた子供時代が蘇る。
非力で弱虫、いじめられても言い返せない、先生からも褒められたことが無い、暗黒の少年時代だったが、家のそばに熊が出たとき隣の猟師の家から銃を持ち出し対決。
撃ちはしなかったが、それ以後一目置かれるようになり、自分にも自信が付いたのだという。
それを受け「そんなムチャをどうして」と郷に問われ、目を据わらせてメラメラと熾き火の如き情念の炎を熾すよう南が云うセリフがまた凄い。
「ムチャって物はね・・・・・」
「逃げ場が無いぐらいいじめられ、追い込まれたものにしか出来ないんだ!!」
小学生にして社会の醜さ辛さを嘗め尽くしてしまった者のみが持つ凄み。
南はそのときの影響か、今はマットガンの名手。
ちなみに、"じゃみっ子”とは繭を作らない蚕から転じて出来た、誰からも相手にされない子のことを揶揄する言葉。
その後、南のアップから思わせぶりに場面は小学校の木造校舎、放課後立たされている子供へと移る。
水の入ったバケツを両手に持たされているだけでも、今の倫理観から言うと虐待に近いのだろうが、そこへ悪ガキたちが「じゃみっ子が立たされてる」とからかいに来、「軽くしてやる」と頭から水を掛ける。
さらに「軽くしたんだから、ありがとうと言え」と土下座させ丁寧に謝らせる。
非常に陰湿かつ執拗である。
その後、先生が来て逃げるのだが、その先生も何も言わない少年に対して「しょうがないじゃみっ子だな」と見下すような言いっぷり。
これで心が捻じ曲がらないわけがない。
このあと、郷と南は村全体が乗る土壌の下に緑色の岩盤があることを確認。
と、同時に怪獣出現となるのだが・・・、小学校でも銅像にしがみついてるところを「早く降りろ」と、またしてもいじめられているバケツの少年が同じ怪獣を発見。
そう、さっきの水掛けいじめのシーンは南隊員の回想ではなく、あいの村の少年の今の出来事だったのだ。(ちょっと紛らわしい)
ウナギイヌにペギラの頭付けて直立させたような、ドイヒーな造型の怪獣は郷たちの攻撃で地下に潜行。
基地に帰ると、持ち帰った緑の石から、あの岩盤はザゴラス星からの隕石に間違いないという結果が出る。
しかも、村の岩盤は今まさにザゴラスに引っ張られている最中だという。
さっそく村人たちを避難させるため説明会を開くMAT。
出ないと村ごと宇宙だぞと言って聞かせると、「困ったなぁ・・・」
悩むな悩むな。
そんなやり取りの最中、例のじゃみっ子少年は、こっそりMATのテントに忍び込み、マットガンを強奪。
避難し遅れている、いじめっ子たち&見下し先生のところに行って、「俺は逃げないぜ!!怪獣を倒すんだっ、ついてこないか」と、場違いに息巻いてしまう。
そのうち、マットガンを見咎められ「そのおもちゃ、よこしなさい!!」と先生と揉み合っているうちに乱射。
先刻しがみついていた銅像を粉みじんに吹き飛ばす。
怯える一同。
マットガンを盗まれ大慌てで探している郷と南は銃声を聞きつけ学校へ。
少年は一人でもやってやると山の中へ。
南はその少年が"じゃみっ子”と呼ばれているのを聞き、ピクリ。
だいぶ行ったところでようやく追いつくが、そのころ村は地盤が浮き始める。
聞けば少年、父親は居らず、母親も出稼ぎで居ないという。
南は自分と少年の境遇をダブらせ、いじめられていることも言い当てる。
そして、「この子は生まれて初めて何かと戦おうとしている」「戦わせてやってくれ」と郷を説き伏せる。
そして、本当に少年を交え3人で戦闘開始。
その後、本格的に村が飛んでしまい、岩に挟まれ死に損なって変身したウルトラマンともどもラピュタよろしく宙へ。
かなりの高速で飛んでゆく浮島ならぬ浮村の上での戦いはなかなか面白い。
最終的に、振り落とされた少年と南をカプセル状の物の中に収めて助け、怪獣は空中で振り回して浮村にぶつけ爆破。
少年と南は助かり、郷も「おーい!!」と戻ってきて大団円。
ラスト、故郷を失った少年を慰める南に対し、少年は「また(こんなことが)起こらないかな」とマットガンにほお擦り。
「今度はもっと撃ってやる」と空に向かってめちゃくちゃに乱射する少年。
どうやら、南は少年ゲリラ兵を造り上げてしまったらしい。
いつまでも撃ち続け、無邪気な残酷さを剥き出しにする少年に南は「もうよせっ!!」、と目で訴える。
そして間をおきニッコリ笑って「もう、いいだろ」と諭すと我に返る少年だった。
すんでのところで少年の心は曲がらずに済んだのだ。
社会派。
少年の(少々歪んだ)成長物語。
南隊員の目の演技が冴える、傑作といって差し支えない一本。
(冒頭のマンション等、特撮にも見所あり)
- 2008/12/09(火) 05:46:29|
- MX円谷劇場
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うあぁぁぁぁっ!!
とうとう、メインキャストに2人も死者が・・・・・。
島も現クイーンも、もうちょっと活躍すんのかと思ってたら・・・。
それにしても、今年は思い切りやれていていいな、容赦ないっていうか。
それぞれの展開がちゃんとしてるっていうか。
相当複雑なのにみんなフォローしてるし。
あぁ、タイガはいい奴だな。
ファンガイア目線だったらだけど。
最後の最後でクイーンの気持ち揺らがすなよ。
演出も冴えてたな。
ラストは久々震えたぞ。
音也はしぶといな。
テーマ:仮面ライダーキバ - ジャンル:テレビ・ラジオ
- 2008/12/07(日) 08:42:46|
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特に話に関心は無かったけれど、なんとなく見てしまった。
黒木メイサの魅力の一端が判った気がした。
なんとなく、テレビでも舞台でも重要な役で抜擢されてるな・・・、何でかな?と、思ってたけど。
(もちろん、それだけの役者だということなんだろうけど)
抜擢したくなる気持ちが判った。
まず、容姿がいいし、華奢な少女っぽさも、少年ぽい凛々しさもあるし、なにより
蠱惑的。
コレだろうね。
演技もよかったです。
男装も臭くなかったし、本人の持つ高潔な感じが全てにおいて一段すくい上げていた気がした。
残念なのは、何で死ぬ最後までを黒木メイサにやらせなかったのかということ。
真矢みきは真矢みきで、決して悪いというわけじゃないんだけど、演技の方向性が全然違ってしまっていたので、同じ人物には見えなかった。
黒木と真矢の演技では男らしさのベクトルが違う方を向いていたと思う。
李香蘭役で堀北が出てきて口パクし始めたときには、つんのめりそうになった。
- 2008/12/07(日) 00:48:34|
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「虎よ、虎よ!」に続き、アルフレッド・ベスターの「分解された男」です。
書かれた順番的にはこちらが先で、堂々の第一回ヒューゴー賞受賞作。
大まかな舞台設定は「虎よ、虎よ!」と近く、太陽系の果てまで人類が進出した未来で、エスパー能力を開花させた人物たちが活躍する物語。
「虎よ、虎よ!」はテレポーテーション(ジョウント)を扱った復讐劇でしたが、「分解された男」はテレパシーによる読心術を扱った推理サスペンス。
いわゆる警察物、犯罪小説のたぐいで、「コロンボ」や「古畑」のような倒叙物(先に犯人が判っている形式のもの)でもあります。
さすが、ベスターだけあって設定が面白く、テレパスの出現によって世の中から計画犯罪がほぼ根絶されてしまっているところがミソ。
そんな不可能とも思える環境の中、野心に燃えた大企業のボス、ベン・ライクはライバル会社の社長ド・コートニーの計画殺人を企て実行に移します。
それを迎え撃つ、ニューヨーク警察本部長〈超感覚第一級〉のリンカン・パウエルとの苛烈な頭脳戦とアクションと奇想に満ちた精神世界の表現。
はじめは、訳の古臭さも手伝って"こんなものか”という感じでしたが、読み進むうちにだんだんとんでもない展開になって、めまぐるしく場面が変わっていくうちに最終的に感動。
いや、まさか泣くハメになるとは・・・。
中盤、バーバラとパウエルが急接近してから、特にラストの2人のやり取り、さらに変わり果てたライクの一言。
そして、パウエルのまだ目覚めていない人類に対しての大上段からの切なる願い。
ほんと、感動してしまった。
なんといっても、タイトルでもある"分解”の真実。
死刑に並ぶ最大の極刑ではあるが、その意味するところの死刑との違いの大きさに考えさせられる。
とにかく、出てくる人物に魅力があり、好きにならずには居られないようなところがあるのがイイ。
「虎よ、虎よ!」でもそうだったけれど、各人物それぞれの個性の差別化が行き届いていて、非常にくっきりしたイメージが保たれていて好感が持てる。
SFにおけるキャラクター作りのいい見本のよう。
これは、タイポグラフィー遊びが好きな作者らしく、登場人物の名前にも現れていて、
ベン・ライク、
クレイ・ド・コートニー、
オーガスタス・テイト、
ダフィー・ワイガ&(ンド)、
サム・@(アト)キンズ、
キーノ・クイザード、
リンカン・パウエル、
ジャクスン・ベック等々、遊びも含めてこだわりが感じられる。
「虎よ、虎よ!」があまりにぶっ飛んでいるので、ややおとなしく感じる部分もありますが、これも間違いなく傑作です。
ちなみに、劇中登場する電波ソング「いわくテンソル」には要注意。
冗談でしょ、と思っているうちに耳から離れなくなります。
関係ないっすが、平井和正ってベスターの影響大なんだな。
追記
「いわくテンソル」に曲付けてみました。
2バージョンあります。
ここの「作曲」からどうぞ。
- 2008/12/03(水) 11:27:19|
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寂しい少年が怪獣の肉片を拾う話。
冒頭、火の玉となって小怪獣が信州の山奥に降ってくる。
怪しいものはMAT。
宇宙からの小怪獣ともなれば、まさしくMATの出番。
ある、マンションに住む少年がラジコン怪獣で一人遊びに夢中になっている。
この少年、父親は外国航路の船員、母親は編集者、一見裕福で幸せそうだが、両親とも外出しがちで常に一人ぼっち、食事はおろか寝るときまで家には一人きり。
その寂しさを親には言わぬが、怪獣で遊ぶことで紛らわせているのは明らか。
外で遊ぶことも止められており、友達からも浮き気味。
怪獣好きのせいか、あだ名はガラモン。
この日は、友達を家に招待するため公園に出向くが、MATが小怪獣を空き地で処分する場面に出くわし、心躍らす。
空き地に、郷以下4名のMAT隊員と檻に入れられた怪獣(大型犬程度)。
これから子供の目の前で処分が行われるのだが、処分とはまさしく処分、レーザーの一撃で木っ端微塵の刑。
この怪獣、毛をむしった四足の獣にバボちゃんの顔をしたカエルの頭をくっ付けた様な、発泡スチロールを削り出しただけのドイヒーな奴なのだが、吹っ飛ばされ加減が物凄く、そのシーンはちょっとしたショッキング映像。
しかも、隊長に報告すると「バカモン!!ただバラバラにしただけじゃないか!!」「早く焼くんだ!!」
と激昂。
赤く塗られた肉片を一箇所に集め燃やすMAT隊員の姿は到底子供には見せがたい。(一応、追い払ってましたけど)
ガラモン少年、このときに目の前に飛んできた肉片(何故かメダル風)を拾い持ち帰る。
怪獣の一部を入手した嬉しさから小躍りする少年、自室の壁に押し付け、張り付ける。
すると、それは知らぬうちに溶け、横向きの四足バボちゃんの絵になっている。
びっくりする少年だが、怪獣が絵になって再生したんだと理解、もっと成長しろと願うと、思ったとおりの反応があり、甲羅が付き、牙が生え、角が出、さらにびっくり。
数日後の夜、母親が帰ってみると、部屋はズタズタのボロボロになっている。
何かとてつもないデカさの爪で引き裂いたかのよう。
母親は寝ていた少年を叩き起こしめちゃめちゃになじる。
少年は僕じゃないと必死の説明。
が、自説以外何も耳に入らない母親は、少年を部屋から叩き出してしまう。
しかし、少年の部屋からの唸り声ですぐさま今度はMATの出動となる。
このシーン、「信じてくれよう~」のフォーマットの変形が見て取れる。
その後、怪獣は現実のものとなりマンションは崩壊の危機。
住民はみな避難するが、自分の怪獣可愛さに引き返しエレベーターに閉じ込められてしまう少年。
それを追いかける郷。
(このシーン、夜中のはずだが外に出ると昼)
マンションの中でみるみるデカくなる怪獣と、エレベーターシャフト内での息詰まる救出劇が盛り上がりを否が応でも促す。
郷はシャフト内をケーブルを伝って降り、非常ハッチから少年を救い上げるが、今度は自分が閉じ込められ絶体絶命。
ケーブルが切れ、落下して死に損なうことにより変身。
戦闘は、かなりてこずるが少年から弱点を教えてもらい勝利。
スペシウム光線は全く利かないのに、ブレスレットだと投げただけで大爆破。
いったいどういうことなのか。
まぁ、いいが。
爆発後白骨になるが、これが“絵”、ピープロかっ。
その後、倒壊したマンションもろとも瓦礫のシミになったと思われた郷だったが、何事も無く「お~い!!」
少年を抱き上げほうって大団円。
寂しい少年の悲哀がよく出た作品。
佳作です。
- 2008/12/02(火) 08:38:49|
- MX円谷劇場
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