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GEN'sログ(雑記)

イラスト&コミックのサイト「GENユニバース」の管理人GENのブログです。

隣の家の少女

51T94STS1ZL__SS500_.jpg   <注意!!ネタバレしております>

後悔した。

読んだことに・・・・・、
興味を持ったことに・・・・・、
偶然ブックオフで見かけて手に取ってしまったことに・・・・・。

事前に某HPで、その強烈な後味の悪さや猛毒ぶりを知って、読んではいけないと判っていたのにもかかわらず・・・・・。

軽はずみだった。
読んではいけない本というのもあるのだ。


8割がた読んだ時点では、感想にこう書こうと思っていた。
しかし、最後まで読んで少し気が変わった。
このまま行為がさらにエスカレートしたら・・・、あのまま、本当に救いがなかったら・・・、と身が縮む思いで読んでいたが、最後にかすかな正義が用意されていたからだ。
人によっては、「死んでからじゃ救いになんかなっていない」と思うかもしれないが・・・・・。

特に法律によって社会的に制裁が加えられたことがよかった。
が、同時にエピローグで語られるその後によって、何も矯正されてないじゃないか、とさらなる暗澹たる気持ちになったりもするのだが・・・。
(そういう意味でいうと、「初めから持って生まれた犯罪性を矯正することは出来るのか?」という問題にも考えさせられる)

「隣の家の少女」はさっきも書いたとおり、強烈な後味の悪さを持った猛毒ホラーであるが、未知の怪物や呪いをかける幽霊などは一切出てこない。
アメリカ郊外の何処にでもある住宅街の何処にでもある、典型的なぶっ壊れた家族以外出てこない。
では、何が怖いのか?
人知れず監禁されている少女か?
じりじりエスカレートしていく虐待と参加人数か?
どんどん人格が破綻していく狂女ルースか?

いや、もちろんこれらも全部怖いのだが、行為自体を見るならば、よっぽど現実の事件の方が狂っているし現実離れしている。
むしろ、小説の中の行為は正しく古典的に狂っているとさえいえる範疇だ。

では、何が怖いのか・・・、それは作中に僅かしかいないまともな人物、主人公のデイヴィッドに感情移入するしかないところだ。
当然といえば当然なのだが、つまりはデイヴィッドが犯した”何もしなかった”という犯罪行為に加担することになるから、読者自身が“読む”という傍観する犯罪行為を犯すことになるから怖いのだ。

いや、怖いというのとちょっと違うのかもしれない。
嫌で嫌で我慢ならない会社の先輩と、限界にもかかわらず延々仲間として行動しなければならないような苦痛。(そんな生易しいものではないが)
嫌がっているのに無理やり見たくもないものを見せられる苦痛だ。

そんな嫌だったら、いっそのこと放棄してしまえば、と思うかもしれないが、それは出来ない。
ケッチャムの優れた文体がそれを許さない。
短く端的な文章というバットで小突き回されながら、前へ進むしかないのだ。
そして、ラスト近く、
最後まで変わることなく高潔な精神保ったメグの最期。
何も出来ないことが判りながらのスーザンの勇気。
なにもかも遅かったが、2人に見せることが出来たデイヴィッドのやさしさに涙した。

ハッキリ言ってお勧めしない。
怖いもの見たさでも止めておいた方がいい。
(ほんとうに止めているんだよ)


ちなみに原題は「The Girl Next Door」で、書かれたのは89年。
next doorにはそれだけで“隣の(に住む)”という意味がある。

そして、やっぱり、思ったとおり、映画になっている。(!)




追記、
主人公の年齢を10歳、メグを12歳と間違えて読み進めてしまって、ドニーも同年なんで、スゲエなアメリカと思っていたら、デイヴィッドは12歳半で、メグは14歳であった。
この時期の2歳の違いは大きいんで、まぁ、合点はいったが、余計な衝撃をプラスしてしまった感あり。


関係ないが、チャンドラー家の3下衆兄弟が嫌いすぎて、コーラまで飲めなくなりそうだ。
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  1. 2009/04/29(水) 11:07:10|
  2. 本、コミック感想
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TOKYO MX 円谷劇場 「帰ってきたウルトラマン」 45話

少女が旅客機爆破テロをする話。

冒頭、夜のコンビナートですでに怪獣とMATは交戦中。
スカイドンに巨大なネズミの頭を付けた様なぶきみな怪獣が炎を撒き散らす。

程なくウルトラマンが現れ、左の二の腕を噛まれはしたが、激闘の末腕輪でフィニッシュ。
なんと、怪獣がミドリの炎で焼かれると、中から歯車仕掛けの骨格が(!)。
怪獣はロボットであった。

MATが意気揚々引き揚げる中、崩れる骨格を見つめながらウルトラマンに恨み言をつぶやく美少女が一人。
小学校低学年程度のその少女、背中まである長髪を夜風になびかせ、額には中心に赤く点滅する電球が仕込まれた安っぽい金属のカチューシャ(ヘッドギア?)。
目つきも鋭く、なかなか期待をさせる妖しいサスペンスフルな導入部。
戻ってきた郷の腕には怪我。

某日、昼、羽田空港に“赤白縦縞のカーディガンに黄色のスカート”という派手な格好で現れる少女。
見知らぬ女性客のバッグに万年筆を忍ばせる。

郷はMATメディカルセンターでの診察により、腕の傷は鼠咬症(そこうしょう)に似ていると診断される。
医師の「最近ネズミに噛まれたことは?」の質問に、思わず「いえ・・・」と答えてしまう郷。
まさか、40mの巨大ロボネズミに噛まれたとは、口が裂けても言えないのであった。
スキーの計画も安静を理由に中止を言い渡される。

飛行中の旅客機、客がバッグに不審なペンが入っているのに気付きスチュワーデスに届ける。
スチュワーデスがペンを間近で見ると、一定の間隔で鳴る秒針の音に気付き、驚いて客に返す。
渡された客も気付いて恐怖のあまり投げ捨てる。
機内は「時限爆弾だ~!!」とパニック。
時計の音ぐらいでそんな・・・と思うが、当たってるんだからしょうがない。
直後に大爆破!!

フラッとMAT本部に現れる郷。
みんなから奇異の目で見られ「?」。
実は爆破された旅客機はスキーに行くために郷が乗るはずの便だったのだ。
知った郷は唖然。

そのころ、次郎の学校では転校生が紹介されている。
その子はなんと例のテロ少女。(格好も空港時といっしょ)
お約束の様に次郎の隣の席になる少女、名は“白鳥エリカ”。
その後、草野球に混ぜてもらって剛速球を投げたりする。

転校少女のフォーマット炸裂。(この頃からすでに転校して来る少女は名が白鳥)

次郎は野球に混ぜてくれたお礼に万年筆を貰う。(!)

スキーに行く日が何時だったのかは知らないが、前のシーンで本部に顔出していたのに、悪化したのかベッドに臥している郷。
次郎が帰ると「だいぶ、いいから」と食事を作りに起き出す。
次郎は貰った万年筆をニヤニヤ眺めている。
ペン軸が点滅しているのに気付いた郷が調べると、やはり秒針の音。
窓から投げ捨てると、怒る次郎を無理やり抱え込むと大爆破。
降りかかるガラスの雨。

少女がしつこく郷のことを訊いていた、とMATで証言する次郎。
郷が狙われていると推測した一同は、丘隊員からの連絡により出動する。
ちなみに、郷の顔には凄いクマ。
これ以降すべてのシーンをパンダメイクで進行。

私服でジープにより出る郷と岸田は途中、次郎の申し出をきき同乗させる。

埠頭の倉庫街に着くとダンボールが降ってくる。
上には、白い丸襟の付いた紺のコートにハイソックスのお嬢様風のテロ少女が。
見つかると、その階からダイレクトに地面にダイブ。
CMへ

追いつくと、指輪による攻撃を受ける。
次郎が少女に追いすがり、よろめいたところを郷がマットガンでシュート。
カチューシャが外れると正気に戻る少女。
何も知らないらしく、怖いと泣く。

MATで機械に繋がれ自白させられる少女。
宇宙人であること、操られていたことが判る。
操っていた別の宇宙人が先程の埠頭にいると睨んだMATは行動開始。

隊員が空になったMATでは少女が再び操られていた。
今度は医師(郷を診察した人と同一人物)まで操られる。

埠頭に着くと、いきなり、(さっきの)医師が来ているからと別の倉庫へ行けと郷に指示する隊長。
郷が怪しんでいるのに、何も感じないところをみると相当バカなのか、それとも操られちゃってるのか・・・。
これが残念なことに前者なんだな・・・。

倉庫に行くとソフトにトレンチコートという探偵のような医師と、少女が・・・。
鼠咬症の薬が手に入ったと注射の用意を始める怪しすぎる医師。
途中まで乗っかり腕なんかを出している郷だが、正体を現せと少女の帽子を引き毟るとやはりカチューシャ。
しかし、その隙に医師に注射をブスリ。
倒れる郷。
麻酔であったが、気を失う寸前影で操る悪宇宙人の出現を見る。
背中(というか体側)に三角の板を8枚付けた福耳のマーズアタックの火星人の様な宇宙人、歓喜に小躍りする。

巨大化した福耳マーズアタックと激戦を繰り広げるMAT。
巨大化直後、福耳マーズの頭の左よりの所に何か黒いものが乗っかっているのだが、デザインではなく、たぶん弾着が見えてしまっていると思われる。
このシーン、“火の付いたマットアローを海に潜ることで消火する上野”という、実際には出来そうにないがカッコよくみえるシーンあり。

その後、医師と少女を握って人質にする宇宙人。
MATは手を出せなくなる。
マーズ卑怯なり。

倉庫では今だ麻酔で寝ている郷。
衝撃で降りかかる建材で押しつぶされると、どっかのスイッチが入ったかのように変身。

2人を救い、腕の傷など攻撃を受けつつ戦闘。
最後は腕輪でよく判らないフィニッシュ。
途中、マーズが左から駆け寄るシーンで中の人が痒かったのか、無意味に覗き穴付近を掻く仕草あり。

操られていた2人を介抱する隊員たち。
ここで、「お~い」のフォーマットであるが、隊長やり飽きたのか、上野に「郷は?」と訊かれると、確認もしてないのに「奴は不死身だよ」と気にしない様子。
元はといえば、お前が不用意に倉庫に行けと命令するからこんなことになったのに、何様か。
まっ、当然直後に「たいちょ~」と駆けてくる郷ではあったが・・・・・。

数日後、また引っ越した少女からハガキが来て、宇宙人だったのか人間だったのか判然としないまま、発色の悪い虹をバックにEND。


転校生少女が印象に残る一本。

転校生お約束のフォーマットが、この頃すでに出来上がっていることに驚き。
  1. 2009/04/27(月) 03:30:03|
  2. MX円谷劇場
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仮面ライダーディケイド 第14話

おいおい、健の役取っちゃって大丈夫なのか?
ファンが怒りだすんじゃ・・・ないの。
そもそも、健役の俳優は居ないわけ?
いいけどね。

(あれ?、あのレギュラーの女はクウガのこと好きだったけ)


それにしても、また・・・、30分前とはうって変わって壮大に設定が空回りしてるよな・・・。
カメラとか・・・、ツボとか・・・、細かいトコ含めて。
しかも、今回の世界は設定空回りの大先輩の世界ときてるからなおさらだよ・・・。

レギュラーの女が憑依されたのは、ちょっと面白かったけどね。
(好みは別として)

電王だけ何でオリジナルキャストが大挙して出演してるの?
映画やるから?
ちょっと贔屓じゃない。

あっ、コハナが成長しとる。(!)

テーマ:仮面ライダーディケイド - ジャンル:テレビ・ラジオ

  1. 2009/04/26(日) 08:35:37|
  2. 仮面ライダー
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侍戦隊シンケンジャー 第十一幕

いや~、単純に話が面白いよな。
設定が生きてるよ。
だから、敵と味方とのやり取りもスムーズで違和感がないし、世界観を感じることが出来る。
いや、素晴らしいね、これは。

それと、今回は戦闘シーンの演出が冴えていたように感じたな。
現れ方、消え方、いろいろカッコいいカットが多かった。
(あの、白い奴のアクションはなかなかカッコいいね)

来週が楽しみだ。

テーマ:侍戦隊シンケンジャー - ジャンル:テレビ・ラジオ

  1. 2009/04/26(日) 08:03:41|
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ipod nano is dead

たった今、ipod nanoが壊れた。

買ったのが2007年の2月だから、2年ちょっと・・・。



早すぎね~か?

まっ、毎日使い倒してましたけど。

話じゃ3年はもつっつーことだったんだけど、どうなってんのか。


もっとも、8ギガ程度じゃ全然足りないし、もっと容量デカイのに買い換えるにしても、最近ますます曲が増えてってるんで、全部なんかパソコンに取り込むのも不可能だし。(それだけのためにHDD買うくらいの意気込みなら別だけどね)

どうすっかなぁ~、って感じだったんですが。


修理に出すのも面倒だな~。
ほんと、どうすっかな~、明日んなったら直ってないかな。
  1. 2009/04/25(土) 20:05:33|
  2. 近況報告
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TOKYO MX 円谷劇場 「帰ってきたウルトラマン」 44話

岸田隊員が失恋する話。

岸田隊員が数年越しで研究していた超遠距離レーダーが完成間近となったある日、レーダー基地からの帰りが遅くなった岸田と郷は車の炎上事故現場に遭遇する。

岸田は救助した女性を病院に送り、残った郷は青い鬼火を見て怪獣の気配を感じる。
(ちなみに、車の炎も青)

翌日、MAT本部で怪獣について訴える郷をよってたかって否定する隊員たち。
「燐火といって自然現象だ」と上野にまでバカにされる始末に。(発言は南)
岸田は昨夜の女性を気に入ったらしく、本日2度目のお見舞いで不在。
郷は上野と組まされたが怪獣調査の許可を取る。

昨夜の事故現場に着くと、何でも怪獣に結びつける郷に対して、バカにしたように厭味をたっぷりいう上野。
普段バカ役の上野にバカにされ、うんざり顔の郷。
確たる証拠もなく戻ることに。

MAT本部で郷が一人腕組みしていると、ウキウキの岸田がピンクのカーネーションを持って現れ、郷の肩をポンッ。
郷がすかさず鬼火について訊こうとすると、
「あれは、鬼火なんていう嫌らしいもんじゃない」「あれは、幸せの火だ」と、意味不明の理論を展開。
さらに、「俺は近々結婚するかもしれない」と、そうとう例の女性にまいっている様子を披露。
しかし、郷には相手は「秘密」といわず。
郷が女性に聞き込みをしたいというと、自然とライバル視してしまったのか、慌てて「まだ、絶対安静だ」という嘘で郷を遠ざける。
(岸田隊員の“鼻の下をこする”おとぼけ演技あり)

またしてもお見舞いに参じる岸田、うっかりおめかしして花束持っているところを次郎に見つかり郷に告げ口される。
郷は不思議がる。

病室で花束を渡す岸田。
実際に急速に心が通じ合った2人であったが、岸田がレーダーの話をしたとたん、女性の顔が曇り、耳鳴りのような音(女性にのみ聞こえる音)が聞こえだすと、一転「帰ってください」の一点張りになってしまう。

すると、直後にレーダー基地付近の地下から、青い目をチカチカ点滅させた、“スーパーミルクチャン”のキャラクターを生々しくグロテスクにしたような顔のヤドカリ風怪獣が出現。
辺りを踏み荒らし、光線を吐き散らす。
このときのミニチュアを駆使した特撮がいい感じ。

病院では丘隊員からの通信で怪獣のことを知る岸田。
突然別れ話のような空気になってしまったまま離れたくはない岸田が「また、来ます」というと、何かどうしようもない事情があるといった顔ではあるが、「もうお会いできません。来ないでください」とキッパリいわれてしまう。
怒りにも似た不信感で唇を噛みしめたまま、無言で立ち去ろうとする岸田に、女性は「私だと思って・・・」と機雷のようなものが付いたストラップを渡す。

郷に拾われた岸田はマットビハイクルで現場に急行する。
郷は自説の正しさに浮かれ、黙っている岸田に「レーダーが壊されやしないか気がかりなんでしょ」と話を振るが終始無言。

空と陸から総攻撃のMAT。
戦いにくく(何故かは不明)レーダーが危ないとみると、岸田は失恋の怒りが怪獣に向かったか、マットビハイクルを郷から奪うと、足元にそのまま猛突進。
軽く蹴り飛ばされてしまう。
怪獣は地中に逃げCMへ。

足に怪我をしたが生き延びた岸田は、「持っていると辛い」と、貰ったストラップを郷に返しに行くよう渡す。
すると、郷は全て知っていたかのように「それは、岸田さんが持っていた方がいい」などと助言するのだが・・・、誰に何返すのか判ってないだろお前。

病院では女性に面会人が表に来ているという知らせが。
岸田だと思い、勇んで行ってみるとそこには郷。
女性を見るなり「あなたは地球人ではありませんね」と、いろんな意味で恐ろしい一言をズバリ!!
「怪獣とも繋がっていて、岸田もろともレーダーを破壊する目的だろ!!」と唐突だが完璧に看破すると、女性は観念したように話し出す。

レーダーを破壊するために怪獣と来たが、地球を気に入ってしまい、裏切りととられたために殺されかけた(冒頭のシーン)。
助けられた恩人がレーダーの開発者だった運命のイタズラ、等々・・・。
そして、また耳鳴りがして最後の攻撃が始まるのを知ると、怪獣を倒す方法は私しか知らないからと、現場に連れて行けという。
ちなみに、このシーンで使われている病院の中庭は、あの“石橋正次”がゲストで出た回にも登場。
前回も出てきた、首をググッともたげた白鳥の像は、尻尾のところをおっさんの像が引っ張っていたのであった。

怪獣の攻撃にMATも全力で応戦。
が、マットジャイロで現場に着くと全員降りて手持ちの武器で戦うのであった。(何故に?)
怪我のため、後方からの連絡係にされた岸田のもとに、郷が女性を連れてくる。
「何てことするんだ!!こんなところまで連れてくるなんて」と怒る岸田に女性は「最後のお別れをいいに来ました」と告げる。いぶかしがる岸田。

攻撃が激化し、バズーカで突っ込んでゆく郷は完全に青い炎に焼かれてしまい、変身。
へんてこりんな形の怪獣に戦いあぐねていると、側転中に股間に炎を浴びてスッ転がされてしまう。

女性は、自分がレーダーを壊しに来た宇宙人であること、身体にレーダーを破壊するだけの爆薬が仕込んであること、岸田を本当に愛していたこと、などなどを告白し、制止も振り切り青い炎に走っていく。
岸田は唖然。

炎に入ると女性は、“顔だけダダの模様(顔らしい造作は無い)の赤毛になったイカルス星人”のような不気味な本性(怪獣と同サイズ)を現し、怪獣ともども崖下に転落して大爆破して果ててしまう。

その後、こんなトコ出てきたっけ的山奥に墓を立て、岸田を慰め(岸田はストラップを供える)、黙祷なのか敬礼なのかハッキリしろという隊長の掛け声でEND。


やや、いい加減なシナリオとご都合主義的展開が目立つが、隊員の悲恋モノとしてはまあまあの佳作か。

今回、戦闘シーンの特撮に大胆なものが多く、見ていて楽しい。
(マットジャイロのランディング・ギアが確認できるカットあり)

次郎と新お姉さんルミ子は、行く先々でおそろいのチョッパーハンドルの自転車に乗って現れるが(最後の墓前のシーンまで)、いらなかったら出さない勇気も必要。

関係ないが、MATは時々勝手に墓を立てるが、地主の許可とか死亡届とか出してんのかね。
  1. 2009/04/20(月) 04:23:31|
  2. MX円谷劇場
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仮面ライダーディケイド 第13話

その世界の話は、たとえ断片だとしても見てると一応それなりに面白いんだけど、(過去の放送を全部見てれば尚更だろうけど、そうじゃなくてもね)ディケイドオリジナルの連中が絡むと、途端につまらなくなるね。
まっ、話なんか全く追ってないけどね。

アギトは敵はいいけど、ライダー関係(今回出てる)のデザインあんまり良くないな・・・。

あっ、よかった、クウガの兄ちゃんまだ出るよ。
一人はまともなレギュラーいなくちゃね。




ぎゃ~、来週、電車!!!!

テーマ:仮面ライダーディケイド - ジャンル:テレビ・ラジオ

  1. 2009/04/19(日) 08:34:24|
  2. 仮面ライダー
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侍戦隊シンケンジャー 第十幕

敵の怪人がいいな。
デザインもだけど、造型が良く出来てるね。

トラとカジキはいいけど、カブトムシはサイズあってないんじゃないのかね。
なんかバランス悪いような・・・。


今回は、伊吹吾郎の演技が光った回でした。

やっぱり、ちゃんと演技の出来る人が居ると居ないじゃだいぶ違うな。

テーマ:侍戦隊シンケンジャー - ジャンル:テレビ・ラジオ

  1. 2009/04/19(日) 07:59:21|
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TOKYO MX 円谷劇場 「帰ってきたウルトラマン」 43話

息吹隊長が珍しく休暇をとる話。

冒頭、MATの面々が頭つき合わせ、隊長に休日をプレゼントする算段をする。
隊長は嫌がるが、説得の末、信州の(奥さんの)田舎へ帰省することに。

よそ行きのスーツにネクタイ、左ハンドルの自家用車に、奥さんと娘の3人で出発。
内心嬉しいのだが、「行きたくはなかった」と不機嫌ぶる。

着くと早速、着物に白手拭いのほっかむり、背には竹篭の江戸時代かと思わせる怪しい農夫が登場。
息吹一家を知っている風に一瞥。

奥さんの実家は囲炉裏のある古い日本家屋。
じいさんとばあさんに出迎えられ、晩酌。
娘の「MAT隊員を婿にするのは嫌!!」「わたしが隊員になりたい!!」や、「わたしはウーマンリブ派」など、子供らしからぬ発言に、じいさんが「昔軍隊、今MAT」と憧れるのは無理ないと、やや右よりの意見。
夜に蓮根湖の「神渡り」を見に行くらしい。
これは当然、諏訪湖の「御神渡り」のこと。

出身地じゃないからなのか、現実主義者だからなのか、それとも田舎をバカにしてるのか、「氷の割れるトコなぞ見たくない」と寝ることを選択、一人家に残る息吹。

かがり火を焚いて村中で待つも、なかなか現象が起こらずやきもき。

そのころ、MATでは隊長抜きでパトロールの準備。
噂話に花を咲かせる。
丘隊員の頭が、トップの短いサザエさんの様になってしまっていてガッカリ。

息吹がうたた寝をしていると、裏庭にほっかむりの農夫出現。
やはりというか、当然というか、農夫は星人で、見えないベールを剥ぐ様な仕草をすると、サルマタを頭から被った巨顔の犬の様な、はたまた、三河万歳の大黒様風の衣装をぬいぐるみのシロクマが着たような、とんでも造型の宇宙人に変身。
MATを無きものにするため襲おうとするが、酔いつつも定時連絡を怠らない隊長にビクッとし、「嫌味な奴」とのセリフを残し退場。

氷が割れ、みな帰ろうとすると、湖面に神様らしきものが登場。村人は動揺。
その、戦国武者版大魔神の様な怪獣(神様)の姿に、「神様が怒った!!」とパニックになる。
息吹も気が付き駆けつけるも、母親と娘はほっかむりの宇宙人にさらわれた後。
連れ込まれた神社で母娘がいぶかしがると、農夫はわざと怖がらすためか非常に変態チックなしゃべりをしてから、目の前で変身する。
思わず娘が「星人だわっ!!」と一言。

この大魔神型怪獣、頭がデカイのを除けば、デザインや質感など出来がなかなかいいと言える。
よく見ると「ダイターン3」に似ており、顔はまんまモアイ像。

直後、MATに星人から直接メッセージが届き、MATの解散と息吹の家族の処刑の二択を迫られ困惑。
CMへ。

息吹の実家にMATの隊員たちが到着すると、村人たちも乱入。
「息吹のせいで巻き込まれた!!」「MATは帰れ!!」の大合唱。
息吹も膝を着いて「善処します」と謝るのだが、ことの全貌が判っていないにもかかわらず、息吹を原因としてMATを追い出そうとする、村人の心理が判らない。
息吹の休暇を狙われたのは確かなのだが、こうなった以上MATに頼むしかないのではないのか。

その後、息吹は2人を諦め、とりあえず目前の魔人を退治するという、良くない方向へ考えを進める。
武器を携え逃げる村人を押し分けて進MAT隊員たち。
先週といい、現地の人からの嫌われぶりが凄まじい。

村人の「怪獣が神社の御神体に似ている」という情報から、母娘は神社に居るのでは、と狙いをつけた郷はひとり別行動。
交渉決裂と見た宇宙人は2人の処刑にはいる。
あとちょっとのところで間に合いそうにない郷、長~い神社の階段を登る途中で勝手に変身。
星人慌てて外へ飛び出す。

あとは凍った湖面で大激闘。
星人が怪獣を楯にしたり、怪獣は腰に刀を吊るしてるのに空中から太刀を出現させたり、などあり、星人がてっぺんから真っ二つにされると、怪獣も消える。

2人とも無事戻り、郷が御神体を神社に収めて大団円。
で、END。


また、MATが自暴自棄になっただけで、あまり役に立たない回だった。

みどころは、湖のミニチュアと「神渡り」の特撮場面か。

関係ないが、信州が出てくることが多い気がするのは気のせいか?
  1. 2009/04/13(月) 06:27:00|
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仮面ライダーディケイド 第12話

佐藤寛子・・・、また出てきたが・・・、
やっぱ、役作りなのか、痩せたのは・・・。

あれ?螺旋階段の男、30分前にも出てなかったか?
(目張り入ってないから、別人か・・・)

なんだ・・・、マトモな方が出て行くのか・・・・。
ピンクのセーターの方に出てって欲しいんだが、
ダメか・・・主役だし。


それにしても、話が見えんな、
特に主役の行動原理が。


主役の奴は、今日の髪型だと“なんとか塚やっくん”に見えるな。

テーマ:仮面ライダーディケイド - ジャンル:テレビ・ラジオ

  1. 2009/04/12(日) 08:29:04|
  2. 仮面ライダー
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侍戦隊シンケンジャー 第九幕

お~、お~、殿さま、本気で殺す気か?

鉄骨、当たってたら危ないトコだったが・・・・、
そういうわけないか、やっぱり。

虎の脚が、四本とも付け根からドリルってのは見たことないな。
しかも、腹にデカいホイール・・・。
カッコいいかは別として、すげ~斬新だ。

うわっ、全部、頭に担ぐとは!!(弁慶風?)
これまた、斬新。

来週、息吹五郎がノリノリくさい(笑)
こりゃ、見逃せん。

テーマ:侍戦隊シンケンジャー - ジャンル:テレビ・ラジオ

  1. 2009/04/12(日) 07:59:04|
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TOKYO MX 円谷劇場 「帰ってきたウルトラマン」 42話

岸田がおかしくなる話。

冒頭、富士の裾野で立ち往生する車に、逆走するトラックが突っ込む。
富士山には怪しげな笠雲が架かっている。
車を直していたメガネのおっさん、トラックと運転手に「釣りキチ三平」でおなじみの4文字や左巻きなど、差別的な言葉を連呼。
トラックの運転手はまっすぐ走っていたと主張。意見は平行線。

その後、警官も入って話し合うも譲らず。
警官によると、本人の意思とは別に突っ込む事故その他が多発中らしい。
ちなみに、静岡らしく、初老の警官の語尾には「~ズラ」。

MAT本部では、この事件について討議中。
岸田は偉そうにそっくり返って電気シェーバーで髭を剃っている。
郷が先発隊として調査に行くことになる。

着くなり、例の現象が起こり衝突事故を起こす郷。
マットビハイクル(の模型)1台(爆破により)廃車にする。
郷は射出されたように飛び出し、無用なひねりなどを加えた空中技で脱出、無傷。
事故相手を病院に訪ねると、やはりまっすぐ走っていたとのこと。

気象観測所に行き、事件と天候の関係を調べる郷。
笠雲が常に出ていることを掴むと、さっきの空中技中にも見ていたことを思い出し、富士山に狙いをつける。

現場に行く途中、また事故を目撃。
赤いフェアレディーと白いセダン(の模型)が衝突。そのまま崖下へ転落、炎上。
模型がやや小さめで迫力に欠ける。

笠雲を認めた郷は、すかさずレーザーガンをお見舞いする。距離にして20km。
すると、独創的なデザインの二人羽織怪獣が現れる。
正面から見ると、太陽の塔の如くで、Uの字に落ち込んだ腹からシッポが天に向かって反り上がっている。
顔はちょうど太陽の塔の股間あたりに垂れ下がっており、角の生えたチェービー・チェイスといった感じの情けない馬面。

付近の村はパニックになり、MAT出動。
丘隊員以外が1人1台で飛来。
しかし、事故の現象と同じく、光の屈折により正しい位置が判断できず、ニアミスを繰り返した末機体を放棄。
日が暮れると、怪獣も消失。
このときのMATの機体に対して怪獣のデカさが半端ではない。
何かの間違いか、マットアロー1台が怪獣の目よりも小さい。

日の出と共に攻撃開始と墜落現場付近で作戦を練っていると、ススキの陰から腹にパラボラのある不恰好な宇宙人が登場。
地球は別荘にするから明け渡せと無茶を言う。

宇宙人の演説に怒り絶望した後、明日は隊長と岸田が空からレーダーで、その他は地上からフォローということになる。
郷が「レーダーも狂うんじゃあ・・・」と、一応建設的だと思われることを言うと、岸田が何故か全力で怒鳴り返し、一触即発。
この時点で、MAT存続の危機に繋がる失態への布石が見られる。
岸田は、科学こそ全てで絶対と信じる科学原理主義者なので、レーダー作戦にちゃちゃ入れられたのが許せなかったのだろう。(ちゃちゃでは全然ないのだが・・・)
この場は隊長の一喝で納まる。

翌朝、怪獣の出現を確認後出撃。
岸田、目を爛々とさせ気力充分。

が、郷の予想は的中。撃っても撃っても当たらずどころか、弾は全て人の入るほうに誘導されてゆく。
隊長の「レーダーも狂わされている」という、早々の中止命令も聞かず岸田は尚も連発する。
目は見開かれて、滝の汗。
MATも村人も死ぬ思いで逃惑う。
初老の警官も実際に爆破シーンを走らされており、足が遅く別の意味でハラハラする。
この、一連の爆破シーン、爆破回数も多ければ、人に対する距離も近く、戦争映画ならかなりの激戦地。
(岸田のマットアローが郷たちを数メートルでかすめる、迫力の合成シーンあり)

そのうち、「MATめっ!!」と村人に猟銃を向けられる始末に。
しかし、更に撃ち続ける岸田。
狂っていたのはレーダーではなく、確実に岸田の方である。
それは村人にも判ったらしく、「MATは狂ってるっ!!」とハッキリ言われてしまう。

そんな、違ってしまった岸田に業を煮やした郷(毎回だな)が飛び出し、爆発に巻き込まれ(突っ込み)死亡して変身。

富士山頂一杯いっぱいに鎮座する怪獣に対峙すると、何と(!)何かの間違えかと思っていた怪獣のデカさは本当で、顎の長さにも満たないウルトラマン。ビックリして一瞬人形になる。

その後、太陽光線を腕輪でコントロール(振動)し、光の屈折を解くと、怪獣は10分の1程に縮み山頂の後ろの方にチョコンと居たことが発覚。

困らせた分だけ後が怖いのがウルトラマン。
案の定メチャクチャに叩きのめし、角を手刀で落とし、太陽の塔の腕の部分をメリメリと毟り取り、スペシューム光線で転ばせて火口へ。
宇宙人の方は何故か勝手に発火して焼死。

「お~い!!」のフォーマットのあと、岸田が郷を幻と疑うコメディーシーンがあって(何故お前なんだ)END。
隊長の「やはり、ウルトラマンの力は素晴らしい!!」という、何があってもウルトラマンが出てきたら御破算になるからいいんだもん的楽観さが情けない。

特撮に見所が多い話。
岸田は久々に危ない面が爆発。
アレだけやっといてお咎めはなかったのかと心配になる。(お偉いさんの親戚だから大丈夫なのか?)
最近の話は宇宙人が出てくる率高し。
  1. 2009/04/06(月) 05:17:44|
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仮面ライダーディケイド 第11話

帽子のおっさんのやりたいことが判ってきたなら、
視聴者にも教えて欲しいもんだな。

テーマ:仮面ライダーディケイド - ジャンル:テレビ・ラジオ

  1. 2009/04/05(日) 08:28:41|
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侍戦隊シンケンジャー 第八幕

いきなり、殿とピンクの結婚式とな!!
(うむっ、高梨臨が綺麗だ)
ピンクは扱い、やっぱりいい?かな。

ええええぇぇぇぇ~~~?!!
(!)青が花嫁て・・・。
スゲェ展開。(笑)

うっ、白いスカルソルジャー登場。
こいつ、敵か。


よし、今日も面白かった。

テーマ:侍戦隊シンケンジャー - ジャンル:テレビ・ラジオ

  1. 2009/04/05(日) 07:57:56|
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わたしを離さないで

4158Y78AT3L__SS500_.jpgハリウッドで映画になる&絶対に予備知識なしで読むべき衝撃作。と、いうことで読んでみました。

ネタバレうんぬんって誰が言い出したことなのかな?とも思いますが・・・・、一応、内容を知りたくないという人は、この記事を読むのを控えた方がよいかと。



“全貌が明らかになったときショックを受ける”という推薦文や書評、感想が多くあるのだが、正直、ショックは受けなかった。
最後の一行まで、何か戦慄を呼び起こすような重要な一言が、まだあるのではないかと思って読んでいたが、そのまま終わってしまった。

と、いうか、事前に知らない方がいい主人公たちの置かれた立場は、かなり前半で判ってしまう。
なので、ソレを上回る何かがない限り、ジワジワという意味以外の戦慄はなかなか来ないと思う。
もちろん、いつ判るかは人それぞれだが、ヘールシャムの特殊環境を考えたとき、一番最初に思いつくのがソレで、人によったら数ページでピンと来てしまうのではないかと思う。

もっとも、作者からして「隠しておく要素はない。事前にネタバレしても一向に構わない」と言っているのだから、これはハヤカワの売り方のほうに問題があるのでは、とも思う。
(過度の期待は評価を落とす原因にもなるのだから)

事実、設定にショックを受けなくても十分に味わいのある話だし、十分いろいろなことを考えさせられる話になっている。

作者は、特殊な環境に置かれたマイノリティーの気持ちの揺れを書きたかったんであって、“提供”うんぬんということを、実際の社会の中に置き換え、社会問題の一部として考えてもらおうとはしていないように思う。
特殊な環境で、いずれ短命で終わるしかない、という悲壮な運命の中で、静かにだがもがく若者たちを書きたかった。そういうことだと思う。
そう、実に静かに淡々と、それでいて精緻に感情を積み重ねていって、やがて人物の印象が確実に沈着していく、そういう過程が書きたかったのだと思う。

そう見たとき、実に鮮やかに目的は達成されていると思う。
子供の頃の、ちょっとした他人の一言が、人生における一大事のように感じてしまう、独特の感情の起伏。
何故、あのとき、あの子にあんなことを言ってしまったのか・・・というような、自分でも解説不能のような気持ちの移り変わりなど、一つひとつのエピソードがハッとする程的確に表現されている。
それも、実に平易な文章で。

自分も読んでいて、何故生徒たちはここまで受身なのか?と感じたけれど、こういうスタイルでこういう話を書きたかったのだから、そうしないと始まらないというか、そこを言っても仕方ないようにも思う。

表層のテーマとしては使い古された感もあるし(「火の鳥」を代表に、少女漫画にもそっくりな作品があるらしい)、スタイルは違うが「ブレードランナー」と同テーマと言ってしまえないこともない訳だし。


とにかく、この作品については筆致の巧さに尽きるのではないかと思う。

ショックだなんだという人は、多分SFの存在しない世界で育ったんでしょう。



最後に・・・・・。

ひとり、人間性を爆発させるトミーが切ない。

そして、エミリ先生のやっていたことは、結局、回りまわって残酷だ・・・・。
  1. 2009/04/02(木) 05:52:27|
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TOKYO MX 円谷劇場 「帰ってきたウルトラマン」 41話

郷が荒療治する話。

冒頭、やはり兄弟を惨殺されたことでのトラウマが感情を抑圧していたのか、夜中に兄の名を呻きながら、玉の汗でうなされる次郎。
「流れ星に気をつけろ!!」と、およそ岸田森には聞こえない兄の幻聴が注意を喚起する。

程なく、真っ赤な尾を引く火球が現れ、向かいの建設途中のビルへ吸い込まれる。
よく聞くと、さっきの偽岸田森の声で、高笑いと共にビルの裏手からバルタン星人のシルエット。
ベランダから見てしまった次郎は思わず「バルタン星人だっ!!」。

実は風邪の熱にうなされていたのであった次郎をベランダで見つけた郷は「寝てろ」と注意。
しかし、兄の声に導かれてバルタンを発見し興奮している次郎は説明に夢中。

ひとしきり演説を聴くと、一瞬、厄介な奴に出くわした様なやるせない顔をしてから「次郎くん、君のお兄さんは死んだんだよ」と現実に引き戻す。
しつこく食い下がる次郎に寝ることを強めに促す。

高い熱のせいだと決め付ける郷に、布団に入りつつも尚もバルタンの自論を展開する次郎に「次郎くん、バルタン星人だって、とっくに死んでるじゃないか」と、岸田森も宇宙人も一緒くたにしてやり込めようとする郷。

ムキになって説明を上乗せしてくる次郎に、(トラウマ方面に)ただ事ではないと感じた郷は、自分が兄になる宣言。
が、「兄ちゃんならクンなんて呼ばない」「話を信じてくれる」等々の言葉を浴びせ、ヘソを曲げる次郎。
すかさず、病人に(実際そうだが)対してやさしく諭すときのような声音で「次郎くん、君の兄さんは死んだんだよ」「君は、・・・兄さんを宇宙人に殺されて、そんな気持ちになるのも無理ないけど・・・」「もう君の年になれば、死んだ人が生きている人間に話しかけるなんて・・・」「そんな、バカなことを信じちゃいけない!!」「判ったね!!」(「判ったね」のタイミングで、背を向けていた次郎の肩をグイッっと引いて顔を近づける)
口に薬を放り込まれた次郎は、フテ寝するどころか「兄ちゃん代わりだなんて・・・」と、ベッドを抜け出し、夜中にもかかわらず友達のビルに詳しい進くんに電話。調査を依頼する。

荒療治のショック療法を基本とする、郷秀樹心療内科は見てもらう患者の方がよほど気を張ってないと逆に傷口をエグられてしまうのである。
ここまで約6分半。

進くんがその足でビルに向かうと、連れてきた犬が血の跡のようなものを踏み、黄褐色の煙に飲み込まれ消失。
慌てふためいていると、「バルタン星人ジュニアーだ」と、自ら名乗るシルエットに遭遇。肝冷やす。
夜中のバルタンは中々に怖い。

公衆電話から郷(次郎)宅へ電話する進くん。
バルタン出現の報を必死に伝えると、「あっ、ウチそういうの興味ありませんから」的セールスお断り口調で「次郎くんは病気なんだ」「そういう話は、あしたMATで」「じゃあね」ガチャと一方的に切る。

次郎のはだけた布団を直して自分も寝ようかと思った瞬間、「俺、兄ちゃんの言いたいこと、よく判ったよ」とポツリ。
次郎は電話を聞いていたのだ。
郷、言葉の裏に「納得した」ということではないことを察し、顔色が変わる。

翌日、件のビルに事の重大さを知らせに行く進くん。
図面との食い違いを指摘したり、もうちょいで納得させられそうなとき、血の跡を踏んでしまい、黄褐色の煙にまかれ自らも消失。

遅れて郷と岸田も登場。
わざと進くんのシルエットなどを見せ、怪しさのアピールに余念の無いバルタン。作戦を順調に進める。

結果、バルタンの存在をほぼ認める郷、他の隊員も全員駆けつける。

子供が「信じてくれよぉ~」の状態になった場合。
一番に信用して隊長に進言する立場になるのが郷なのだが、いつも信用するまでにこっぴどく叱り、まれに手を上げることまであるので、後になって立場が変わっても「お前が言うな」という感情が先に立ってしまう。

MATが、すっかりバルタン退治の思案に没頭していると、次郎がビルに駆け込む。
止めようと郷以下全員入る。
郷、黄褐色の煙に引きずり込まれそうになるが、全員で阻止。(足、負傷)
次郎は怪我をさせたことを負い目に感じる。
郷は進くんを助けると誓う。
郷、このとき初めて自然に“次郎”と呼び捨てにする。
CMへ。

いつものように、みごとに閉じ込められるMAT。
執拗に悔しがる隊長に無能さが滲む。

郷は制止を振り切り窓からダイブ。
何故かうずたかく積まれたおがくずの上に着地。難を逃れる。

実は、ビルの中身は巨大ロボット「ビルガモ」の胴体で、腕と目玉が飛んできて脚が生えロボットになる。
要は、首尾よくMATの隊員と次郎が人質になったのである。

ビルガモのデザインは可愛らしいが、センスがいいとは言えない。

やたらめったら壊しまくるビルガモの光線で落ちてきた、大量の瓦礫に完全に潰され、確実に即死状態から変身。(最近、コト切れてからの変身多し)

人質に手も足も出ないウルトラマン。
出火しながら側転などを繰り返す。

腹の中では、進くんが唯一バルタン星の物質ではない、地球のレンガの部分を指摘し、そこを崩し脱出を試みる。

腹から誰もいなくなったと見ると、見たことの無い技の応酬でいたぶるウルトラマン。
最後には先週のお返しとばかりに、関係ないがビルガモをダルマにして勝利。

観戦する次郎ら一行も大喜び。

バルタンも白昼姿を現すが逃げてしまう。

このバルタンjr、初代のバルタンに似せて造られてるのはいいのだが、解釈が違うとこうも酷いかという見本のようなドイヒーさ加減。

ラスト、久しぶりに「お~い」のフォーマット王道的に使われる。
迎えるのは次郎。
わだかまりも消え、「兄さんになろうなんて、間違ってた」と郷。
「一番いい友達になる」と宣言。
だが、口から出る“次郎”という自然な呼び捨て加減に、知らぬ間に一歩本物の兄弟に近付く2人であった。

END

郷の傷口に火箸を突っ込むが如きの荒療治に冷や汗かいたが、終わり良ければなんとやら。
良作か。

こういう話を描く気があるなら、死んだ次の話ぐらいシリアスな展開にして欲しかった。

ちなみにラストで再び気心が知れあい次郎が照れていると、新お姉さんルミ子が「照れてるのよ」「次郎、って呼んでくれて喜んでるのよ」と言わなくていいことをペラペラと・・・・・・。
無神経である。


来週から日曜の放送になるとのことで、私的には非常に嬉しい。
訳あって、この記事だけ非常に綱渡りで更新していたので、余裕が出来て嬉しいのだ。
  1. 2009/04/01(水) 10:44:24|
  2. MX円谷劇場
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