隊長が乱心する話。
主な登場人物
「北斗星司」 男側主人公、南と合体してAに変身する。池田鉄洋的オーバー演技傾向あり。
「南 夕子」 女側主人公、北斗と合体してAに変身する。皇后様似。
「竜 五郎」 TAC隊長。必殺技「一週間の謹慎」。なにかと死に急ぐ男。
「山中一郎」 射撃の名手、何故か2丁の両手撃ちが基本。直情型のキ印野郎。
「吉村公三」 宇宙生物の権威。今のところ全くの空気。
「今野 勉」 ロケット工学のオーソリティー。デブキャラ。人の失敗をネタに笑いを取るのが趣味のゲス人間。
「美川のり子」通信、副官担当。爆弾魔。エロ担当。
「梶 洋一」 兵器開発主任。新興宗教の教祖のような制服着用
先週からの続き。
回収された北斗と南がTACの回復室で意識を取り戻す。
ゴルゴダに捕まっているAの兄弟たちのことを思い出し、救出することを心に誓う。
同じ頃、TAC基地に国際本部から高倉司令官が到着する。
グレーの裾の長いゴテゴテ勲章の付いた制服を着た、恰幅のいい威厳ある白髪老人である司令官は、何故かゴルゴダ星の爆破命令を携えていた。
隊長以下、一様に驚く隊員たち。
「裏宇宙にあるゴルゴダに3次元からの攻撃は不可能」と梶が説明すると、「超高速ミサイルを使う」とのこと。
それを聞き、なぜかしら更なる仰天をする隊員たち。
当然、そんなものは今の基地に存在せず、これから5日のうちに建造せよとの命令。
北斗が「ウルトラ4兄弟を見殺しには出来ない!!」と司令官に食って掛かるも、「地球の危機を救うことが先決だ!!」「多少の犠牲はやむをえんっ」と、覆らず。
ここまでの展開5分。既に話が見えない。
ゴルゴダを破壊すると何故地球の危機が救われるのか?
すっかり、はるか昔の記憶のようになってしまった先週のラストを思い出すべく、前回のブログを読み返すと・・・、“兄弟を人質に取られたAは超獣を攻撃できなくなる。TACもまた右にならい攻撃を中止する・・・”。
主に困ってんのは、Aであって地球人ではない。
で、何で兄弟の捕まってるゴルゴダを破壊すると地球が助かるのか?
同じ、人質を見捨てるならワザワザ殺しに行かなくたって、ほっときゃいいじゃん。
結局、ヤプールが殺すんだし。
対処しなきゃならないのは、眼前の超獣であり、放射能の雨のはず。
目の前の危機を無視して敵でもない人質殺しに行ってどうすんのか。
(もちろん、ゴルゴダはヤプールの本拠地ではない)
さっそく、血眼でミサイルを建造し始めるTAC。
その仕様は、なんと“2段式、有人ミサイル”であった。
あくまでも誰かを死の危険に晒さなくては気が済まないらしい。
今から、脂汗掻いた北斗の顔が目に浮かぶ。
一方、ゴルゴダではヤプールがAを始末するため、悪の超人エースキラーを誕生させる。
4兄弟からそれぞれの必殺技のエネルギーを奪い取り、4兄弟分の強さとなり、デモンストレーションで偽Aをいたぶる。
5日後、完成したミサイルに搭乗する隊員を発表する司令官。
嫌がらせなのか何なのか、一人ミサイル攻撃に反旗を翻していた北斗を選ぶ。
普段、なにかと北斗には非協力的な隊員たちも、それはないんじゃないか、と口々に問題点を指摘するが、司令官聞く耳持たず。北斗に決定。
発射前日、基地内で北斗と山中がそれとなく立ち話。
山中は、「司令官は嫌がらせでお前を選んだんだ、嫌な奴だ!!」と視聴者も気にしていたことをサラっと発言。
「発射直前に入れ替わろう」と持ちかける。
14話目にしてやっと山中も人間らしい心でもって北斗と付き合うことが出来るようになったか・・・、と感心していると、北斗が「大丈夫です。俺がやります!!」と言うが否や「そうかっ、じゃ、気を付けていけ」とすぐ譲る。
ホントに行く気があったのか・・・。
司令以下、全員の見守る中、フルフェイスのヘルメットで宇宙へ旅立つ北斗。
あっという間にゴルゴダの目視できる距離に達し(何故見えるのかは不明)、一段目の切り離しに移るが、当然のように失敗。
本部に動揺がはしる。
どうにか復旧できないか話し合っている隊長の回線に司令が割って入り、「そのまま突っ込め」と命令。
さすがに、これには全員怒りに顔を歪める。
ここからの隊長の行動は特筆もの。
更に通信に割って入り「帰還せよ」と独自の命令を下す隊長。
目を剥く司令に、「計画の指揮官はあなただが、隊員の命を預かっているのは私です」「これから先は、私が指揮を取る!!」と宣言。
その発言に、さすがは規律の鬼の上官、規律を楯に「只では済まんぞ!!」と脅す。
しかし、返す刀で「本部の計画は既に失敗した、責任を取るべきはあなただ」「あの、欠陥ミサイルの設計図を持って、早く本部へお帰りなさい!!」と、逆に凄み返す。
青筋立てて名を叫ぶ司令。
今野の「このまま帰らないと、やっちまいますよ」と言わんばかりの形相と指鳴らしに一瞬うろたえるが、一度振り上げた拳は下げられないとばかりに、再度「司令官命令だ!!突入せよ!!」と怒鳴る。
と、言い終わるやいなや隊長の右フックが老人の頬にヒット。
転げる司令。
遠くから「止めてください」と北斗の声・・・。
宇宙の果てから喧嘩の仲裁させんなよ・・・。
北斗は「はなから生きて帰るつもりはない」「ウルトラ兄弟と死なせてください」と静かに決意。
それを聞いた南は司令に「帰ってくださいっ!!」と割れるほどの大声で絶叫。
他の隊員も帰れコール。
司令、山中に突き飛ばされながら退場。
その後、超獣出現の報に南を残し出撃。
暴れ狂う超獣に翻弄されるTAC。
本部では北斗と南が通信中。
双方のリングが光り、モニター越しにタッチしてAへ。
Aはミサイルを脱出して破壊。(ほら、ミサイル要らないじゃん)
ゴルゴダに着くと、「兄さんたちと死のう」と、この期に及んで訳の判らないことを言い出す。
現れたエースキラーに兄弟たちの必殺技で苦しめられると、貼り付けられてる兄弟のカラータイマーから光線が出て、“スペースQ”なる切り札技を、またしてもトサカの穴に授かる。
七色の光球を穴からほとばしらせ、投げつけるとエースキラーはスチロールのごとく大爆発と共に散り散りに。
ヤプールはすかさずゴルゴダを爆破させるが、兄弟全員脱出後。
Aは一人別れて地球へ急行。
剣チョンマゲ(今回の超獣)と最後の激闘が始まる。
翻弄され続けるも、頭のチョンマゲ剣を奪うと胸にグサリ。
フラフラと後ろを向いたところへ後頭部にジャンピングチョップ。
すると、衝撃で目玉がビヨ~ン。
こう書くと、面白いように聞こえるが、(実際、目が飛び出したことに早回しで走り回る、ちょいコメディーシーンにもなる)頭部に衝撃を受けると目玉が飛び出してしまうということは事実であり、この場合驚きの表現でもなんでもなく、ただただグロイ。
笑える神経が判らない。
その後、敵の刃物状の腕をもぎ、それでもって首を切り落として勝利。
戦闘におけるカタルシスを殺し方のインフレ化に求めてしまったウルトラシリーズは、ある意味「北斗の拳」等を含む、80年代のエスカレートしていくホラーと何ら変わるところがない。
本部では、七夕が誕生日である北斗と南をケーキで待つ一同。
外では、星を眺める北斗と南が2人の未来を案じながらEND。
はっきり言って、話はメチャクチャに近い。
先週の少年の話も放射能の雨も回収していない。
ただただ、犠牲的に死ぬことを美談として描こうとする話の構造にゾッとする。
TACの組織としての描き方も、旧態依然とした日本軍の悪いところだけを模したようなものになっているが、そういう意味では反面教師的な見方も出来るか。
今回よかったところは、いつもギスギスしている本部の雰囲気が、北斗の死に直面したおかげで纏まりが出たことか。
いつになく、みな人が良かった。
隊長に関しては人が違ったみたいだったが、イザというときには規律を破る勇気を持ち合わせているということなんだろうか。
今後、北斗をいじめる話ばかりじゃなくなることに期待。
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- 2009/09/28(月) 06:52:57|
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ギャンブラー女の役作り・・・あれでいいのか、・・・違うだろ。
Wの敵はぬいぐるみ感丸出しだけど、カワイイのもたまにはいいかな。
妹の変身体の顔はなかなか寺田克也してていいね。
あの、2ちゃん女の役、・・・あれはもっと美人がやらなくてはいけない役だ。
どんなにウザくても許されるような、な。
でも、W、なかなか見れるよな。
普通に30分過ぎてくもん。
いまんとこ、上手くいってるって証拠だよ。
この先のためにも、謎は最小限にしてもらいたいね。
テーマ:仮面ライダーW(ダブル) - ジャンル:テレビ・ラジオ
- 2009/09/27(日) 08:32:07|
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また、殿さん招き猫。(笑)
前回の入れ替わったときのが反響あったんだな、たぶん。
今回、なにげにマジマジと見てしまったが、スシチェンジャーって、ドアップだとほんとに米のモールド掘ってあるんだな。
感心するというか、そこまでしなくてもという気もするが・・・、なかなかこだわってるな。
看護婦役って誰だろ?
テーマ:侍戦隊シンケンジャー - ジャンル:テレビ・ラジオ
- 2009/09/27(日) 08:00:52|
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Aが初代マンにビンタされる話。
主な登場人物
「北斗星司」 男側主人公、南と合体してAに変身する。池田鉄洋的オーバー演技傾向あり。
「南 夕子」 女側主人公、北斗と合体してAに変身する。皇后様似。
「竜 五郎」 TAC隊長。必殺技「一週間の謹慎」。なにかと死に急ぐ男。
「山中一郎」 射撃の名手、何故か2丁の両手撃ちが基本。直情型のキ印野郎。
「吉村公三」 宇宙生物の権威。今のところ全くの空気。
「今野 勉」 ロケット工学のオーソリティー。デブキャラ。人の失敗をネタに笑いを取るのが趣味のゲス人間。
「美川のり子」通信、副官担当。爆弾魔。エロ担当。
「梶 洋一」 兵器開発主任。新興宗教の教祖のような制服着用。
北斗と南がタックパンサーでわきあいあいパトロールしているところからスタート。
別の場所では高校生と小学校低学年とおぼしき兄弟が新聞配達の最中。
邪魔にする兄貴に「手伝うからお金頂戴」とせがむ弟。
勝手に関係ない家に投函して兄貴に怒られたりしていると、空に“右手がトゲ付きハンマー、左手がピッケル風斧、全身にヒレとトゲとウロコがびっしりで、水牛のような角が頭の横に張り出し、頭頂部には剣(つるぎ)がチョンマゲ状に突き刺さった”ゴジラ型の超獣が出現。
通報に走った電話ボックスごと兄貴は放り投げられて圧死してしまう。
のちに警察に事の真相を弟が訴えるも信じてもらえず。
駆けつけた北斗たちは超獣の言葉に不吉なものを感じる。
本部では、レーダーが捉えた、マイナス宇宙という裏宇宙にある人面小惑星「ゴルゴダ」の写真を見ながら討議中。
一方、パトロールを続行中の北斗と南は不意にウルトラサインを受け取る。
「ゴルゴダの星に集まれ」
ウルトラ兄弟が呼んでいると考えた2人はその場でジャンプ、Aとなって飛び去る。
ここから、マイナス宇宙とやらに突入するため光速を超え、サイケな映像が延々続くのだが、そのときのAの飛び人形が酷すぎる。
指も造っていない様な小さなミニチュアではアップは辛すぎる。
途中、ゾフィー、マン、セブン、帰りマンと合流し、仲良くゴルゴダに付くと、訳もなくカメラに向かって決めポーズをする5兄弟。
聞けば、双方が双方に呼ばれたと主張。
故に誰も呼んでいないことが発覚。
引っ掛かった臭、プンプン。
ベラベラと渋い声で話し合う赤銀の宇宙人たちがやや不気味。
「君ではないのかぁ~」「では、誰が我々を呼んだんだ!!」
理由の判らぬまま小惑星をウロウロしていると、マンが林立する十字架を発見。
何と、それぞれに兄弟の名が付いている。
信じられない他の兄弟が駆け寄ると、割りゼリフで順番に、たけしがコマネチするときの仰け反りのような反応で「俺のもある!」「俺のもある!」「俺のもある!」
お前ら超新塾か。
ここでヤプールのお知らせが入り、超獣が東京に出現したことがなんとなく伝えられる。
しかも、恐ろしいことに超獣は放射能の雨に守られているらしい。
超獣出現にTAC緊急出動。
所在の判らなくなっている北斗と南は、美川隊員が本部で呼びかけ。
ゴルゴダでは地球を案じてAに帰るよう促す兄弟たち。
程なく暗くなり(今までが何の明かりだったのかは不明だが)鳴り出す雷にロボットダンスで動揺を表現する。
頭上からガスが撒かれると星もろとも凍結してしまい動けなくなってしまう。
ヤプールのお知らせでは、寒さに弱いウルトラ兄弟を絶対零度のガスで動けなくして処刑する計画らしいのだが・・・。
そもそも、飛んできた宇宙が絶対零度ではないのか、と。
まぁ、セブンの頃からある設定ゆえに、なにか矛盾に対する理由があるのかもしれないが・・・。
地球ではTACが攻撃の効かない剣チョンマゲと激闘中。
みな、甲斐なく撃墜される。
かわってゴルゴダ、エネルギーが足りずに帰るのを渋るAに、兄弟の分を分けると言い出すマン。
「それでは兄さんたちが・・・」と拒否するAにビンタで答えるマン。
「我々を置いて行け!!」と宇宙人に似つかわしくない、大衆演劇のような三文芝居が延々続き、説得されたAはエネルギーを貰い地球へと去る。
残された兄弟はヘロヘロになり、逆再生で自ら十字架に張り付いていく。
地球では遅れて参戦した美川以外全員撃墜されてしまうと、タックパンサーが現れる。(北斗と南帰還)
今朝の少年も現れ、追い返していると美川がタックアローごと剣チョンマゲに捉えられてしまう。
いよいよのピンチに2人の指輪がキラリ。
雄叫び後の大ジャンプから変身。
ビルをやたら壊しての激闘の末、超獣の投げたチョンマゲ剣を奪い取ったAが優勢。
いざ、というときになると、ヤプールのお知らせが割って入り、ゴルゴダの情景を空に映す。
「これ以上邪魔をすると兄弟の命はない」との放送に、隊長も「攻撃中止だ!」
跳ね上げられたチョンマゲ剣がAと重なったとき(刺さってはいない)Aは異次元に連れ去られる。
それを見た人々はAが死んだと即、理解。
隊長も「Aは死んだ」「はい次ぃ~」と言わんばかりにドライに対応。
ふと我に返り「北斗と南は何処行った?」と心配なんだか、怒ってんだか判らない声音で質問。
2人が瓦礫の下で挟まっているところに、岸田森のこもったナレーションが被り、つづく。
前後編の前編。
こういう力の入った話になればなるほど、話が大仰でメチャクチャになっていく傾向があるように思う。
今回の超獣は放射能の雨で守られているから強いという設定だが、放射能の雨降らせてる時点で地球の侵略は完成してるような気も。(ヤマトなんてそれだけだもんね、話)
映像的には(放射能の)雨の中の戦闘がカッコよく劇的。
しかし、役者のアップになるたび背景がピーカンなのがぶち壊し。
せっかく曇りのホリゾント使ってるのに残念。
それにしても、ゾフィーからAまでみんな兄弟っていうのは、受け入れ難いな。
変身時、北斗と南の人格がどうなってるのかも謎。
- 2009/09/21(月) 06:00:16|
- MX円谷劇場
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うわぁ~、やっぱ、あの“2ちゃん女”要らないなぁ~。
(あの、ヒョットコみたいな口の演技どうにかならんか)
なんとなく、敵の雰囲気とかエピソードとかが「ジョジョ」とか「メガテン」ぽいね。
若人あきらの怪人デザインも、造型の素材のせいで表現しきれてないけど、なかなか微妙なトコ衝いてると思う。(たぶん、元の絵では金子一馬っぽかったんじゃないかと予想)
話は普通に面白い。
普通でいいんだよ、普通で。
テーマ:仮面ライダーW(ダブル) - ジャンル:テレビ・ラジオ
- 2009/09/20(日) 08:36:55|
- 仮面ライダー
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ひさびさ、アオ活躍だな。
先生には全然見えないが・・・。
提灯、弁当箱ってデカ過ぎ。
岩城も悔しがるデカさ。
また、アヤカシのデザインが凄いな。
「トータル・リコール」チックで危ない感じも、またね、なんていうか・・・。
おいおい、遊ぶなぁ、今回も。
殿さん、余ってんじゃないよ。〈笑〉
面白すぎ。
テーマ:侍戦隊シンケンジャー - ジャンル:テレビ・ラジオ
- 2009/09/20(日) 07:59:36|
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固太りの少年が河川敷で違法販売をする話。
主な登場人物
「北斗星司」 男側主人公、南と合体してAに変身する。池田鉄洋的オーバー演技傾向あり。
「南 夕子」 女側主人公、北斗と合体してAに変身する。皇后様似。
「竜 五郎」 TAC隊長。必殺技「一週間の謹慎」。なにかと死に急ぐ男。
「山中一郎」 射撃の名手、何故か2丁の両手撃ちが基本。直情型のキ印野郎。
「吉村公三」 宇宙生物の権威。今のところ全くの空気。
「今野 勉」 ロケット工学のオーソリティー。デブキャラ。人の失敗をネタに笑いを取るのが趣味のゲス野郎。
「美川のり子」通信、副官担当。爆弾魔。エロ担当。
「梶 洋一」 兵器開発主任。新興宗教の教祖のような制服着用。
冒頭、街では既にいやらしい感じの口のついたサボテンの化け物が大暴れ、1話の使い回しのファントム大編隊も歯が立たず、さっそくAのご登場となる。
Aは圧倒的に強く、腕にトゲこそ刺されるが一方的な展開。
フィニッシュの寸前、サボテンは煙を吐いて逃げる。
人間に戻ると、北斗の腕にトゲの痕。南が応急処置をするが、変身時Aの中身はどうなっているのか。
改めて疑問が沸く。
トゲはハリネズミの物に近いと推測。
ヤプールのお知らせによると、サボテンにはパワーが足りていないらしく、より巨大に、強力になるためパワーを溜めなくてはいけない模様。
野球の球ぐらいの大きさのサボテンに成り下がった超獣は赤い花を咲かせ、自力で街を彷徨う。
そこに被る岸田森のナレーションの小声が妖しい。
縁日でサボテンを売る的屋の親子。
その縁台に紛れ込む超獣サボテン。
花に止まった蛾を丸め込むようにして食べるサボテンを目撃した、固太りなブサイク息子は店の商品にもかかわらず(実際は違うが)50円という安値で無理やり自分のものにする。
翌日、学校に持っていって自慢する固太り少年。
虫を食わすパフォーマンスを見せ、ひとしきり知識をひけらかすと、自分の名前から取って、「ソブロテン」と名付けることを宣言。
夜、人気の失せた学校では鶏の飼育小屋に迫るサブロテン。
うるさい鳥の声に駆けつけた、円谷作品によく出るやられ役者が扮した用務員が中を窺うと、サブロテンにダイブされ服を残して消え去る。
絶叫と顔芸ともいえる演技が凄まじい。
夜が明けると、桜木健一扮する刑事が登場し、「酔っ払って服脱いだまま帰ったんじゃねーの」と呑気な自説を展開。学校関係者を困らす。
程なく北斗と南も到着し、警察とTACの縄張り争いの様相になる。
北斗たちはスリッパに刺さったトゲから、即昨日の超獣と結び付けるが、桜木は鼻も引っ掛けず嘲笑。遠巻きに見ていた固太り少年たちは食虫という性質から「サブロテンじゃね」と不安に。
北斗がサボテンの提出を要請すると、サブロテンは固太り少年が持ち帰った後だった。
桜木に追い出されるように現場から帰ってきた北斗たちは本部で愚痴をこぼす。
隊長は笑いながら岸田博士の研究所に行くようサジェスチョン。
研究所に着くと桜木刑事と鉢合わせ。
近藤正臣扮する岸田に2人して“サボテンが人を食う可能”についての説明を請う。
近藤の“可能性あり”という説明に桜木は半信半疑だが、北斗は自説の自信を高める。
このシーン、近藤の説明を徐々に無視して2人が話し始め、近藤がいない人物に対して説明を続ける、という、ちょっとしたコメディー演出がある。
小学校でのシーンでも、北斗たちが桜木を無視して話し始める、という演出があって、ちょっと面白い。
ちなみに、桜木と北斗は役の性格が被る。
的屋家では固太り少年がサブロテンを「警察やTACには渡さない」と誓っている最中。
訪ねてきた北斗が「超獣かもしれないから」と、出すよう説得するが、「捨てた」という嘘に簡単に引っかかる。
「疑ってるのかぁー!!」と、顔をよじりながら突き出すガキの凄んだ演技が憎々しい。
本部に戻ると桜木から連絡があり、トゲはハリネズミのものと判明。
超獣の疑いが濃くなり、捨てたというサブロテンを探し出すべく、夜間パトロールを開始する。
的屋家では隠していたサブロテンが親父の焼き鳥を摘んで大きくなる。
盗み食いの犯人探しで息子と親父で一悶着あるが、サブロテンが逃げ出し少年も追う。
途中北斗に会い「逃げた」と素直に言ってしまうが、北斗は発言の矛盾に気付かず。
オープンカーに乗るラリったフーテンのカップルに出くわしたサブロテンは、面白がって轢こうとするのを避け、2人を喰う。
オープンカーを発見した北斗たちは服だけの2遺体とサボテンを見つける。(南、食われ損ねる)
駆けつけた山中がその場で撃ち殺そうとするが、北斗の提案で宇宙に持っていってから処理することとなる。
オープンカーごと透明なカプセルに入れ、タックスペースで宇宙に運ぶTAC。
ミサイルで木っ端微塵にするとサボテンだけが宇宙に残り、ヤプール情報によると、その爆発で超獣のエネルギーは満タンになったとのこと。
タックスペースは気付かず帰還。
地上に現れたサボテンを倒すため、梶が水分を蒸発させるミサイルを開発。
こんなもので倒せるなら、小さいうちに焼いてしまえばよかったのだが、余計な助言をするものが居た為、ことは重大に、被害も甚大に。
だからなのかは知らないが、この危険な役目を北斗が買って出る。
作戦は順調に進むが北斗のタックアローはトゲに当たってしまう。
炎に包まれながら北斗の指輪がキラリ。
不安いっぱいの地上の南の指輪もキラリ。
落下する北斗に向かって、スーパーサイヤ人並の速度で突っ込んでゆく南。
「やぁー!!」って、見られたら何て言うつもりなのか。
あとは、サボテンの手足を引っ込めたダルマ攻撃など、大格闘があり、ブン投げてからのクロスカッター的なもので、くす玉の如き状態に割りフィニッシュ。
ちなみに、中からはピンクの粉だか綿だか泡だかが噴出。
バラ巻いたら大量発生しそうだが、Aは無視してジュワッ。
エピローグは固太り少年が、親父譲りのインチキ商売(サボテン売り)を同級生相手に展開し、安く売りすぎたことを親父に見咎められ追いかけっこ。
それを北斗と南に笑われたところでEND。
特に可もなく不可もない。
見所は、特別出演の桜木健一と近藤正臣か・・・。
特に近藤の無視されっぷり。
Aになってから、怪獣のカラーリングが“緑掛かった濃い灰色にくすんだ赤”というパターンが多いのが気に掛かる。
統一しているのか?
- 2009/09/14(月) 06:31:25|
- MX円谷劇場
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気になってたトップをようやく変更。
このGIFアニメも最初は予定無かったんですが、どうしてもやりたくなったというか、思いついちゃったら止められなくなっちゃって、完成させてみました。
アニメーションって事前の準備が大事で、きちんと計画しておけばしておいただけ、無駄な作業が減って尚且ついいものが出来るわけです。
で、こんなヘッポコGIFアニメでもいろいろ頭捻って考えて作ったんですが、思ってた通りにはなかなかいかないもんで・・・、それはそれは大変でした。(描き過ぎちゃったりね)
まっ、細かいコメントはギャラリーにアップしたとき用にとっときます。
こちらからどうぞ。
テーマ:自作イラスト - ジャンル:アニメ・コミック
- 2009/09/13(日) 12:06:17|
- イラスト&コミック
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なンだよ・・・・・、山内明日怪物かよ・・・。
しかも、デカ頭恐竜の・・・・。
これじゃあ、またぞろ起きた、“ライダー、女キャストの呪い”で、早くも実行されるかもしれない“ヒロイン交代”の候補になれないじゃん。
美人なのになぁ~。
あ~あ、あの“うるさいノッペリ二重”は落下に任せてりゃよかったのに・・・。
でも、所長を気取られちゃあ、そうそうご退場願うわけにもいかないか・・・、残念。
デカ頭の恐竜は、ああいう仕掛けがあったのね。
寺田克也やるな。
CGは良くなってるのかな。いまいち判り辛いけど、そうなのかもしれない。
響鬼の頃に比べたら、格段に良くなってるのは確か。
山内明日生きてたじゃん。
僅かに希望が・・・・、でも、ね~な。
テーマ:仮面ライダーW(ダブル) - ジャンル:テレビ・ラジオ
- 2009/09/13(日) 08:47:00|
- 仮面ライダー
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提灯、面白いな。
やきとり・・・・。
大声で・・・、営業妨害だな、客一人も居なかったし。
スシ屋が登場以来、メカ造るって実用的な役割もデカイせいか、中心になる話多いな。
粗忽な性格も手伝って、コメディーリリーフまで持ってくから、アオの影が薄くなっとる・・・・。
関係ないが、スシ屋はガリガリ。
が、今日の変身後はベルトに腹が乗っかってます。
ビデオのある方は、ぜひご確認を。(7:51ごろ、提灯下げた辺り腹パンパン)
そして、高梨臨は相変わらず良い。いい顔見れた。
テーマ:侍戦隊シンケンジャー - ジャンル:テレビ・ラジオ
- 2009/09/13(日) 08:03:44|
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北斗が女子大生10人とサイクリングに熱中する話。
主な登場人物
「北斗星司」 男側主人公、南と合体してAに変身する。池田鉄洋的オーバー演技傾向あり。
「南 夕子」 女側主人公、北斗と合体してAに変身する。皇后様似。
「竜 五郎」 TAC隊長。必殺技「一週間の謹慎」。なにかと死に急ぐ男。
「山中一郎」 射撃の名手、何故か2丁の両手撃ちが基本。直情型のキ印野郎。
「吉村公三」 宇宙生物の権威。今のところ全くの空気。
「今野 勉」 ロケット工学のオーソリティー。デブキャラ。お調子者的バカ。キム・ジョンナム似。
「美川のり子」通信、副官担当。爆弾魔。エロ担当。
「梶 洋一」 兵器開発主任。新興宗教の教祖のような制服着用。
冒頭、TACレーダー基地に、日野日出志か、ムロタニ・ツネ象がデザインしたかのような悪趣味なカニばさみグレムリンがテレポート。
口から糸のようなものを吐き破壊の限りを尽くす。
さっそく駆けつけたタックスペースには、すでにカンカンにいきり立った山中と珍しく吉村。
ミサイルで炎に包むが、胴体前面にある妊娠した犬のごとき8つの乳房の先から、スプリンクラーの要領で水(だと思うが)を噴出し自ら消火してしまう。(ちなみに背中にもスプリンクラー乳が縦一列に5つ付いてます)
その後、返り討ちに遭い撃墜。
脱出に成功した山中と吉村は、山の中で「ハチのムサシは 死んだのさ」を、お揃いのドロップハンドルの自転車に乗りながら合唱してくる、大東女子大のサイクリング部10名と遭遇する。(みな、一様にホットパンツ着用)
山中は偉そうに退去を命令するが、吉村はデレデレ。
前の覗き行為といい今回といい、吉村は俗っぽいスケベキャラなのかもしれない。
本部では破壊されたレーダー基地に、本部でも1つしかないという、トランジスタ1万個の働きをする「ダイオードSPD」を北斗と南が運ぶことになる。
何故か飛行機は危険らしく、“シークレット・ロードNo,3”なる秘密トンネルを飛ばすこととなる。
基地出発時に例の北斗のカッコつけ敬礼シーンあり。
途中まで行くと、どういう訳かトンネルが工事中で、引き返し外の道を使うこととなる。
すでに夜、山中の悪路を走っていると暗闇からドロップハンドルの自転車女が飛び出してくる。
急ブレーキ&急ハンドルでかすめた北斗は、第一に停止のショックでつんのめる南を抱き起こす。「大丈夫かぁ!!」
平気だった南に促され外に飛び出すと、女は倒れており、何処から現れたのかゾロゾロと10人に膨れ上がった他の女たちに口々にどやしつけられる。「あなたが悪いのよ!!」「スピードの出しすぎよ!!」
北斗は謝りつつも南に車に戻るよう指示すると、すでに「ダイオード」は破壊された後だった。
本部に戻り事の顛末を詫びる2人であったが、山中以下ゲス隊員一同に吊るし上げられる。
梶は困り、隊長は無事だったことをよしとする懐の広さを見せるが、デブ今野の「おまえ、見とれてたんじゃないのか~?」という、相手を貶めつつ自分の好奇心も充たそうとする下衆の勘ぐりが、いつもの事ながら酷い。
こいつは、いつも人の失敗をよこしまな感情に結びつけ茶化すのだが(高みの見物で笑いも取ろうという気もある)、ストレートに激怒するだけの山中の方がまだマシといえる。
美川隊員の調べで秘密トンネルに工事の予定は無かったことが判り、ヤプールの策謀を仮定しパトロールを強化する。
地上からのパトロールを命ぜられた北斗は、ついでに怪我した女子大生を見舞うことにする。(ちなみにいつの間にか昼になってます)
病院に着くと、ピンピンしている女子大生が退院するところ。
異変を察知した北斗は超獣とのつながり感じ、キャンプに戻るところを同行、化けの皮を剥ぐことを決意。
あずま湖畔のキャンプ地に着くと、北斗はキャンプに参加すると言い出し「キャンプがとっても楽しそうなんで、しばらく滞在します。」「よろしく~!!」と頭の悪い連絡を本部に入れ、女子大生を信用させる。
本部では格好の餌にゲス隊員どもが邪悪な予想を立てる。「可愛い女の子みて、ついフラフラっと来ちまったんじゃないのか?」(by今野)
「何か理由があるはずです」と訴える南に、ゲス筆頭隊員今野が「そんなことあったら逆立ちしてみせらぁ」と挑発。
山中は「殴ってでも連れ戻す」と鼻息を荒くしていたが、隊長の一言で様子をみることに決定。
湖畔では「ハチのムサシ」でキャンプファイアー。
北斗は楽しむフリをしつつ様子を伺う。
夜中、本部では一人北斗からの連絡を待つ南。
「信じてるわ・・・」と、女心を覗かせる。
テントで就寝中の北斗は、外からの猛烈な寝息に目が覚める。
見れば、バラバラになった超獣が個々に寝ているではないか。正体見たり!!
妨害電波で本部に連絡できなかった北斗は、キャンプから抜け出そうと思うが逆にやられてしまう。
夜明け前、コーヒーで南を慰労する隊長。
優しい言葉をかけていると、キャンプ地に超獣出現。
CMへ。
湖畔に着くと、10人の女子大生サイクラーに混じって北斗が・・・。
トローンとした目の北斗に、そら見たことかと隊員たち。
もちろん、耳にピアス状の機械を付けられ操られているのだが、腑抜けた酔っ払いのような北斗に、山中以下全員激怒。
心の中で援けを求める北斗だったが、出る言葉は南に対しても侮辱でしかなかった。
仕舞いには、南ごとバカにしていた今野にもぶん殴られる始末。
ここでの、憎々しくも可愛いオーバー演技は北斗の真骨頂。
ホント、知ってても殴ってやりたくなる。
その後、切り捨てられ、放り出された北斗を「追わせてくれ」と懇願する南。
オートバイで追跡すると、程なく襲われ、女子大生たちは超獣としての正体を現す。
ようするに、それぞれが10体の超獣の身体のパーツである女子大生は、「ミラーマン」のインベーダーよろしく自転車ごと組体操(ピラミッド)をして超獣となる。
ミニチュアを使ったこのシーンは今回のハイライト。
北斗は用が済み竜巻に巻き上げられ処刑される。(このときもミニチュア使用)
墜落過程で耳の機械が取れ、空中で南と合体しAへ。
激闘の末、身体から光るナイフを数本発射し超獣をバラバラにするA。
が、元に戻り復活する超獣。
そこに、女子大生のリーダーが一人まだ残っており、妖しいライティングの下変身すると、金色の巻き角になる。
どうも、超獣の額に黒い丸い部分があるなと思っていたら、それは角の生え場所であった。
角攻撃で散々いたぶられた末、拝み倒しシャワーで、発泡スチロールの如く溶かしフィニッシュ。
本部に戻り、女は怖いなどと話しつつ、今野が美川隊員に逆立ちの約束を守らされ、爆笑の中、END。
吉村が山中、今野よりと判明した今、まともな隊員が美川隊員しかいなくなってしまった。
北斗が北斗なんで、2枚目キャラも不在。
どうにかしてくれ・・・。
今回は、なにげに特撮が充実していて見所多し。
冒頭、後半とも街のミニチュアが細かいところまで作り込まれている。
- 2009/09/07(月) 05:48:55|
- MX円谷劇場
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面白いじゃないの。
先週までの苦行から解放されたせいでの錯覚かも判らんが、でも、面白かったと思う。
何がよかったって、話し見てて判ったからね。
総じてメインキャストの演技がまだまだだが、それはまぁいいでしょう。
いいところは敵が既に姿見せてて、目的もハッキリしてそうなトコ。
ライダーたちも今のところ正義に徹してそうだしね。
キャラはフィリップが面白いかな。(いまさらマトリックスでもないと思うが・・・)
ライダー自体もそんなに悪くは感じなかった。
単純なデザインは、玩具展開のしやすさを考慮した経費削減かなとも思ったが、妙な昭和臭さが何なのかと思ったら、マフラーだね。
風になびくマフラーは、今また斬新かも。(スポーンやんなくてもとは思うが・・・)
ただ、風車のある風の街CGで描くためか、基地造っちゃって金使っちゃったのか、CGが若干へボくなってるように感じたのは気のせいだろうか。
エフェクトの解像度が明らかに低かったぞ。
戦闘は結構面白そうなんで、これはしばらく持ちそうかな。
あとは、敵のデザインが寺田克也なんでこれも期待。
山内明日はレギュラーじゃないの?
通販の広告だけじゃなく、もっと動いてるとこ見たいんだが・・・。
テーマ:仮面ライダーW(ダブル) - ジャンル:テレビ・ラジオ
- 2009/09/06(日) 08:59:33|
- 仮面ライダー
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この間の、スシになっちゃって喰われ損なった話は、ハラハラしつつも大笑いだったけど、
本人にしてみりゃ、そりゃすンごい怖い体験だよな。
でも、まさかエピソードつなげて来るとはね。
一話完結ものでもこういう細かいエピソードを拾うことは、深みを増すためには結構重要。
話作りが上手くいってる証拠でもあるし、余裕の表れでもある。
今回は、提灯とか、敵のコピー攻撃とか見所多し。
敵のコピーは、ちゃんと簡易バージョンで別にデザインしてあるところがマル。
テーマ:侍戦隊シンケンジャー - ジャンル:テレビ・ラジオ
- 2009/09/06(日) 07:36:12|
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「エヴァ」テレビ版最終話のタイトルに借用された例のアレですね。
これ、短編集なんで、全部の感想書こうかとも思ったんですが、表題作がやはり難物なんで、それ中心に行こうかと・・・。
まぁ、表題作だけが突出して難解なだけで、それ以外の作品は古典的な「アウター・リミッツ」的もしもの世界SFあり、荒くれヒーローが活躍するアクションものあり、謎めいた幻想SFあり、と、どれも小気味いい文体と意表つくラストで、60年代に書かれたことを考慮することが出来れば、どれもアイデアに溢れていて楽しく読むことが出来ると思います。(全編、血と暴力とドラッグにまみれてますが・・・)
なかでも、“600年眠り続ける男によって護られている地球”という着想が面白い「眠れ、安らかに」、「虎よ、虎よ!」に通ずるような復習譚「星ぼしへの脱出」、不良少年と喋る犬のカップリングが素敵な「少年と犬」が印象に残りましたね。
特に、「少年と犬」は最後の作品ということもありますが、ひときわ印象的。
犬のキャラがグッドです。(映画になっているという驚きも!)
で、問題の「世界の中心で愛を叫んだけもの」ですが・・・、初めは面食らいましたが、よく租借すればそれほど難解ではないのかな、と。
他の方の感想などもチラチラ見たところによると、つまりは“パンドラの箱”の話なんですね。
時空間の果て、にある、ザ・センターこと、交叉時点(クロスホエン)では、生物から悪意や狂気を取り除き排出する方法が発見され実行に移されたが、その悪意はクロスホエン以外の外の時空間にばら撒かれることになった・・・。
その悪意が、あるときは現代の大量殺人鬼を生み、あるときはローマ時代の大虐殺を生む。
しかし、開発者センフはその結果を予期しており、友人の制止を振り切り自らをも輩出機械にかけてしまい、悪意の中の善意として介入し、自分の意識を混入させてしまう。
(結果、ペラペラの紙のようになってしまい、裁判によって最終流動刑に処される)
混入された善意は、行われる悪に対し微力ではあるが抑制をさせる。
その、センフの意図をのちの時代に伝えるべく、友人によって星の彼方に“愛を叫ぶ”殺人鬼の彫像が立てられる。
何故、殺人鬼は断末魔に愛を叫んだのか・・・、誰が叫ばせたのか・・・。
悪意の隣には必ず善意(センフ)もいるというメッセージなのだ。(見ても伝わんねーだろーな)
といった、ストーリーを、何の解説もなく、時系列をバラバラにして、ランダムに並べ直したのが、本作。
センフの犠牲的行為に感動できる美しい話なんですが、前後のつながりの理解と、クロスホエンをどう頭の中に描くか、描けるかによって感想も違ってくるでしょうね。
最終的にセンフは、世界で唯一悪意の存在しないクロスホエンに賭け、その善意だけの世界が全世界レベルまで広げられれば、あるいは外の世界も救えるのではないか、という考えの下自らを排出したわけですが、これは他の短編にもみられる“大義のためには犠牲もやむなし”という作者の考え方にも通ずるんでしょうね。(違うか?)
あまり、ほかの解説では見ませんでしたが(当たり前すぎてあえて言うほどのことではなかったからか)、単純にキリスト教的な天国や神といったもののSF的解釈とも思うんですが、その辺どうなんでしょうね。
あと、他の方も言ってましたが、ラストの第四次世界大戦うんぬん、っての蛇足のような・・・。
ちなみに、「エヴァ」に繋がるような要素はあまりないですね。
ショッキングなことに、庵野はタイトル借用した時点で読んでなかったとか・・・。
わ~ぉ。
でも、読んでも損はないですよ。
- 2009/09/06(日) 03:20:20|
- 本、コミック感想
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マジンガーを数年ぶりにリメイクしてみました。
他にやることがあったんで、ちゃっちゃと済まそうと思ったんですが・・・、
例の如く、只ではすまなかったです。
マジンガーって、意外とリメイクが多くて(特に模型業界で)描いてから色々知ったりして、似ないようには気をつけたんですが、なんかと被ってたらすいません。
前回気になってたところは全部潰せたかな、という感じですが・・・。
たぶん、見た人は「また、バカなもん描いてるな・・・」と、思うんでしょうね。
そのバカを見たい方は
こちらの「企画モノコーナー」へどうぞ。
テーマ:自作イラスト(二次創作) - ジャンル:アニメ・コミック
- 2009/09/03(木) 10:34:06|
- イラスト&コミック
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