Aの正体がバラされる話。
主な登場人物
「北斗星司」 男側主人公、南と合体してAに変身する。池田鉄洋的オーバー演技傾向あり。
「南 夕子」 女側主人公、北斗と合体してAに変身する。皇后様似。
「竜 五郎」 TAC隊長。必殺技「一週間の謹慎」。なにかと死に急ぐ男。
「山中一郎」 射撃の名手、何故か2丁の両手撃ちが基本。直情型のキ印野郎。
「吉村公三」 宇宙生物の権威。今のところ全くの空気。
「今野 勉」 ロケット工学のオーソリティー。デブキャラ。人の失敗をネタに笑いを取るのが趣味。すぐ諦める癖あり。
「美川のり子」通信、副官担当。爆弾魔。エロ担当。
「梶 洋一」 兵器開発主任。新興宗教の教祖のような制服着用
冒頭、タックアローで夜間パトロール中の北斗の会話によって、今野が岡山に帰省中であることが判明。
夏休みを羨ましがり美川に注意を受ける北斗は、とびきりのカッコつけ敬礼で気持ちを入れなおす。
その頃、地上の海岸(岡山)では、少年が貝を耳に当て謎の声を聞く。
3ヶ月前に漁に出たまま帰らない父の声のようでもある。
ちなみに少年(小学生)は「~じゃろ」「~じゃのう」となまり全開。
その後、カブトガニの密猟をみつけるも追い回され、一匹の大カブトガニを持ち去り逃がしてやる。
漁師の1人は謎の巨大甲殻類に襲われ海中に引きずり込まれる。
翌日、浜では漁師が昨夜の騒動を老警官に説明中。野次馬が集まりひと騒動になる。
「伝説にある赤い目の怪物の仕業だ」と訴えるも、なかなか信用してもらえない。
そこになまりの貝少年が現れると、渡りに船とばかりに「昨日のこと見ただろ、泥棒小僧!!」と説明に協力させようとするが、「カブトガニ泥棒はおじさんじゃぁ~!!」と切り返し、休暇中の、黄色い開襟シャツに白のパンツ、一見して安物風の白地にブルーの細かいボーダーの麦わらカーボーイハットの今野も加わり少年に味方すると、やぶ蛇とばかりに退散してしまう。
TAC隊員としての勘からか、少年の証言に重要性を感じた今野は、改めて昨夜の事件のことを聞きなおす。
と、老警官がすかさず「ぇぁぁ~、やめときんさい・・・」と忠告。
「ユメジはの、この間海で親父を亡うしてからというもの、ちぃ~~~と、キチガイになっとるじゃけんな」と、差別用語まるだしで少年の心理状態を説明。
東京から来たという少女が、漁師に突き飛ばされたときに落とした貝を渡すと、北斗からの定時連絡が入り、尋問は中断される。
このとき、少年の足から流れる血を少女が拭こうとするのを少年がきらい、払いのけて手で拭くのを見た今野が「ははははっ、坊主!~」と言うのだが・・・、坊主のあとの言葉が全く聞き取れない。
「じょうちょい!!」にしか聞こえないのだが何と言っているのか。(まっ、さほど興味はないが)
怪獣出現に繋がりそうな、これだけのこと(人も死んでいる)がありながら北斗の「どうですか休暇は?」の問いに「海はいつ来てもいいですね~」「今のところ何も」と全くの天然で答えてしまう。
あまつさえ、このあと今野は船の影で昼寝を始める。
無能者今野の本領発揮とみていいだろう。
その後、少年は少女と“保護したカブトガニと貝を通じて会話が出来る”という秘密を共有し、急速に関係を近づける。
少女に声は聞こえなかったが、そこで、人を襲う甲殻類はヤプールがカブトガニを改造したものであること、日々巨大化していること、もうそろそろ街が襲われることが判明し、少女は今野に知らせに走る。
程なく背後の水平線から、カニ?なのか、いや、カブトガニにも全く見えない、やたらにウロコとトゲとイボの付いた、亀のような身体にダニのような虫のような頭が付いた、例の如く赤とグレーがかった緑の体色の超獣が現れ街を襲い始める。
(この、赤と緑の色分けって何なんだ。
経費削減なのか、考えたくないのか、どうしてもそうなっちゃうのか、ヤプールのセンスというフォーマットなのか・・・・)
現地の人を使ったと思しき、素人まるだしの指差し演技があったのち、今野は少女を助け、北斗はアローで駆けつける。
来るなりあっさり撃墜された北斗は今野と合流して少女と3人で退避。
目と目の間から火炎を吐き暴れまわる超獣。
みごとに眉間に炎が移り、自分を燃やしながら北斗たちに迫ると、少女を背後から抱きながら、「フッ」と鼻で笑ったかと思うと「もうこれで、おしまいですね」とすてばちに言い放つ今野。
この男、追い詰められると潔いぐらいにあっさりと心が折れてしまう。
果たしてこの男が役に立つことが将来あるのだろうか。
甚だ疑問。
本部からの応援も到着すると超獣は消えてしまう。
少年に貝を借り、超獣の居場所を北斗が自ら貝から聞きだし(北斗は心が地球一強いので聞けたのだ)、遊園地の背後にいることを割出す。
上空からの窒素爆弾で出現させ、地上から叩くTAC。
この作戦は功を奏したが、前にもまして超獣は暴れだし、対応にてこずる。
逃惑う少年と少女は崖に追い詰められ、思わずカブトガニを落としてしまう。
すると、カブトガニは爆弾が仕掛けられていたかのように大爆破。
影も形もなくなってしまう。
一方、ピンチに陥った北斗と南はAになり戦闘開始。
途中、全く意味のない相撲のまねごとを超獣とし、時間を潰したのち、合わせた両手から見たことのない赤い光線を発射し、木っ端微塵にしてフィニッシュ。
ついでに街も消火。
夕刻、浜でたそがれる少年と少女。
カブトガニが破裂してしまったので、もう親父さんの声も聞けないと嘆いていると、南の助言で貝だけで会話が出来ることが判明。
ラスト、北斗と南の去り際、貝の親父がとんでもないことをカミングアウト。
「後ろにおる人は、ウルトラマンAじゃ」
少年が飛び上がって振り向き、走り去る北斗と南を見つめる少年の笑顔でEND。
いくら少年が警官に差別用語で揶揄されるよな状態だとしても、言っていいことと悪いことがあるぞ、貝親父。
市井にAの正体がバレたではないか。
それと、今回、超獣もカブトガニも全部ひっくるめてカニと呼称していたが、カブトガニはカニではないと言いたい。
ほか、注目点はやはり今野の性格か・・・。
特撮関係は、大胆な合成カットの多様と現地の風景に合わせたミニチュアがいい感じで、迫力あり。
どうでもいいが、Aは毎回のように違う技を繰り出すが、いいのかそれで。
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- 2009/10/05(月) 06:19:56|
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