
何年か前から、後学のため“資料的な本を読む”ということを続けてまして。
もちろん、絵の関係やそれに繋がるものも読むんですが、興味のないものでも必要かなと思えば、「物理の解説本」、「日本語の研究本」、「人名についての本」、「神話関係の本」、意外と弱いミリタリー関係の「銃器の本」「航空機の本」などなど、無理して読んでみたりしてます。(読むのが遅いのと、本が増えすぎるのが嫌なので量的にはたいしたことないですが・・・)
で、音楽については前々から多少ではありますが興味があって、「何か読んでみたいな~」と漠然と思ってたりしたんです。
というのは、自分には幼稚園のときに2年間ピアノを習った経験があるだけで(弾けません)、楽器経験もバンド経験もなくて、邦楽こそ多少のこだわりを持って聴きますが、洋楽もほぼ聴きません。
なんで、人と音楽の話をするときに「この曲のギターの何が××でいいよね~」とか「ここのコードがなんたら~」とか突っ込んだことが全く言えないわけです。(笑)
ちょっと音楽に詳しいとカッコいいじゃないですか。
専門用語使って、知ったかぶりしてみたいじゃないですか。
自分の好きな音楽の傾向もハッキリ判ってくるかも知れないし、
そうすれば「こんなのが聴きたかった」っていう、10年に1度みたいなものにも出会えるかもしれないし。(これは、後付ですが)
で、楽して知ったかぶるには何がいいか・・・、と考えると、「音楽理論の本」が手っ取り早くていいのではないか。
もちろん簡単な、「初心者向けの作曲本」あたりがいいな、と・・・。
で、2007年の某日、本屋でたまたま見つけたのが画像の2冊。
緑の「メロディ」の方が超初心者向け。
紫の「ソング」の方がちょっと上級で、ウィザードに沿っていくと作曲出来るようになっているもの。
(*版によって表紙の色が違うようです。購入の際は最新のものをどうぞ)
「ソング」だけにしようかとも思ったんですが、もし、さっぱり理解できなかったときの保険に「メロディ」の方も購入。(結果的には「ソング」だけで十分だったんですが、「メロディ」にだけ書いてある事柄もあるので、もし購入を考えていて自分が超初心者だと思うなら、立ち読みして確認してみるのもいいかと思います)
ここから、やっと感想ですが、
内容的には2冊とも非常に判りやすかったです。
まず、「メロディ」の方から。
この本は、ホント超初心者からいけて、且つ最低限のことはしっかり学べるようになってますね。
基本的にイラストの入った先生と生徒の会話形式で進んで行き、砕けた文章で「こんな感じだよ」とやさしく教えてくれます。
どういうような考え方で作っっていったらいいのかの心構えや、イメージの仕方。
「こういう感じにしたい」と思うところから出発出来るようになっていて、次第に具体的になっていきます。
たぶん、意欲さえあれば中学生、無理すれば小学生からでも使えて、作曲を抵抗なく覚えられるんじゃないでしょうか。
内容をちょっと紹介すると、
「何でもいいから歌ってみよう!」「繰り返すことが第一歩」(短いモチーフを4小節繰り返せということ)から始まって、「スリーコード」「メロディを展開させる」「サビを作ろう」などとなって、ステップアップすると、ちょっと難しい「コード進行」「キー」「ハーモニー」の説明。さらに、「7th」や「テンションコード」、「リズム」や「ビート」から、ツボをついた「泣きのコード」みたいなポイント解説まで。
巻末には、ヒット曲の譜面とピアノとギターのコード表もあり。
それと、教え方自体も上手く、「基本的には決まりはないんだよ」(自分がいいと思えば、基本的にはそれでいいということ)と言っておいてから、「簡単な例題出すからやってごらん」となって、「アレはやるな」「これは禁止」みたいな否定ではなく、基本肯定なんで、乗せられるように進んで行けます。
これは、初めて読む本としてはいいんじゃないでしょうか。
自分には性に合ってたというか、多少バカっぽいところもありますが楽しんで読めました。
初歩の出だしほど詳しく説明してあるのも入りやすくていいと思います。(その代わり、難しいことほど簡単な説明になって行きますが)
次は、「ソング」。
基本的には「メロディ」をもうちょい突っ込んだとこまで解説した感じ。
イラストが消えて字も小さくなりますが、平易な文章はそのまま。
〔この、文章が砕けているのを「嫌だ」と思う方もいるかと思いますが、子供にも判るように文を書くというのは、それだけ内容が租借されているということでもあるんで、判りやすさの点から言っても重要。
作曲関係の本が文章の専門化が書いていないおかげで必要以上に判りづらくなっている、という側面があるとすれば尚更です〕
イラストと一緒に生徒のキャラも消えてそれが読者になり、実際に作ってみることを求めてきます。
そう、「ソング」は、まえがきにもあるように、読み終わったときに「必ず4曲オリジナルが作れる」というのが売り。
実は、本屋で見たこの一文に惹かれて買うのを決めたんでした。
「つくろう!」というマークがときどき出てきて、そこで手順に従って「モチーフ」などを作り、それを使いながら「展開」し、「コード」を付け、順次進んで行きます。
この、なかば自動的というか、受身で「ふんふん」「それでそれで」とやっているうちに曲が出来ていくシステムは、興味だけで右も左も判らない場合とてもいい後押しになります。
事実、もっとやさしく説明されている「メロディ」を読んでいるときは、読み終わるまでに何もしませんでした。
「読み終わるとやった気になる」というのはよくありますが、読んでいる最中からどんどん作業していくことになるんで、「読んだだけで終わっちゃった」ということがなく、そういう意味で必ず曲が完成するのが魅力です。(もちろん、マークを無視して進んでしまえば、その限りじゃありませんが)
詳しく見ていくと、
まず、基礎知識(「メロディ」とほぼ同じ内容を要約)から入り、「3コードからつくる」、「コード進行からつくる」、「サビからつくる」、「歌詞からつくる」の4種類の作曲法を実践し、最後に簡単なアレンジの仕方の流れになります。
巻末には楽譜(買った版では1曲)、ギター、ピアノのコード表が付いています。
作曲法の最初の3つで、「メロディの展開のさせ方」「コード進行」「Aメロ、Bメロ、サビの考え方」といったことを、具体例と共に解説し、突っ込んだところでは「セカンダリードミナント」「キーの探し方」「各キーのダイアトニックコード」なども簡単に解説。ほか豆知識的なコラムも。
教え方も理論だけでなく、『「Aメロ」と「Bメロ」は音の高低も、メロのリズムも重ならないようになるべく変化をさせて作る』、といった非常に実践的なものなので、すぐ具体的に作業に移れるものばかり。
手取り足取り過ぎて、「そういうものなんだ」と頭から信じてしまい、個性や自由度が失われそうな気もしますが、とにかく、まずは「作れてしまえばコッチのもの」という気がします。
(理論だけ書いて突き放したような本が多いですから)
基本、「自分がいいと思えば、決まりはない」という「メロディ」と同じスタンスなので、いかに本の内容から離れて自由に創作出来るようになるかは、その人次第ということになるでしょうけど。
さらに、4つ目の作曲法である「作詞からつくる」というのが、特筆もの、だと思います。
思うという中途半端な表現なのは、他の作詞の本を読んでいないからですが、作詞方法の専門書自体あまり見かけないので、もしかすると非常に有用な項目なのかもしれません。
作曲同様、非常に具体的で実践的な内容で、作詞自体に興味はない私が読んでも「なるほど、これなら出来るな」、と思わせてくれます。
まず、「テーマ」の探し方。
「テーマを決めよう」で終わりではなく、具体的に探し方まで教えてくれる。
この辺がかなり実践的。
次に「設計図をつくる」。
Aメロ、Bメロ、サビ、それぞれでの文字数や大掴みの内容(設定)を決める、などなど。
更に、決められた文字数に収めるためにはどうすればいいか。
もうちょい突っ込んで、比喩や体言止めなどのテクニック、リフレインのさせ方。
こういったことを具体例(ヒット曲なども分析)と共に判りやすく解説しています。
これまた、作曲と同じで手取り足取りなので、先入観を植え付けられそうな気もしますが、作曲の本についでに載っているにしてはかなり本格的な内容だと思うので使わない手はないと思います。
作曲をするということが、「メロディに歌詞とコードを付ける」ということだとするならば、この本だけで十分でしょう。
なんせ、自動的に出来るんだから。
特に、弾き語りをしたい人にはもってこいの入門書じゃないでしょうか。
しかし、パソコンでアレンジまでして、完成された曲に仕上げたい場合は、まだまだ物足りないです。
アレンジに関してはさわり程度なんで、もしこの本だけでやるならセンスと自力が必要でしょうね。
というわけで、以後も作曲関係本の読み漁りは、しばらく続くのでした。もちろん、興味はありましたが、あくまで「知ったかぶりするため」の資料として読み始めたんで曲を作るか作らないかは二の次だったんですが・・・、
感想のところにもある通り「作る体」で進む本なので、基本的に音の確認できるものが必要になってきて・・・、これまた、たまたま親戚に楽器扱ってる者がいるもんで、気使ってキーボード買っちゃったんです。
CASIOの「GZ-5」を。
するってーと、MIDIキーボードなんでパソコンに繋ぐじゃないですか。
そのためには、MIDIインターフェースが必要じゃないですか。
だから、YAMAHAの「UX-16」買うじゃないですか。
そうすると、ただ鳴らしててもしょうがないから、MIDI編集ソフト(Dominoにしました)入れるじゃないですか。
立ち上げると難しそうだから事前に解説書買ったりするじゃないですか。
しかも、思ったとおりに打てないんじゃないかと不安になって、音声で入力してくれるソフトもあるんで、とりあえずやってもみないうちからマイク買ったりして安心するじゃないですか。
さらに、不意に風呂入っててフレーズ浮かんだらいけないから、プロでもないのにICレコーダー買うじゃないですか。
もうこうなったら、どんどん本も買うし、後戻りできないじゃないですか!!
もう、マイク買ったあたりから腹に決めましたよ。
元を取るためには「アルバム1枚分」ぐらい作らなきゃダメだろって。
で、とりあえず、10曲。
10曲目指して作ろうと。
で、何故、冒頭で本を買った日をきちんと07年と年まで書いたか判りますか。
そう、2009年の10月、やっと完成したんです。
10曲。
実際には、本を読み始めたのが08年の5月ごろで、本格的に製作に入ったのが夏ごろだったんで、1年ちょっとですか。
結果としては、キーボードは買って正解。
しかも、小さくてもキーの多い「GZ-5」にして正解。
ICレコーダーは数回使用。
首から提げて「散歩しながら録音」とか思ったけど、そんな気持ち悪いこと出来ず。
結局、作曲はしようと思ってキーボードに向かってするのがほとんどでした。
マイクは開けてません。
普通に打てるし、打ちながら作曲も全然可能。
製作過程やその後に読んだ本などは、追々書いていきますんで。
では、いわばGENのファーストアルバムといえる、行き掛かり上作ってしまった、恥の塊の10曲。
こころして視聴せよ。
「
GENユニバース」トップの作曲からどうぞ。
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- 2009/11/01(日) 11:49:37|
- 作曲、音楽
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朝6時半ごろ、急にDVDレコーダーが起動し始めたんで、「一体何を撮るっていうんだ」と、様子を伺ってたところ・・・。
なんと、再放送の「ディケイド」を撮り始めるじゃないですか!!
「W」はしてても、もちろんそんなもの予約なんかしてないわけですが、これは・・・、今日「W」の放送ないなと思ったら駅伝。
最近、勝手に情報受け取って、知らないうちに性能がアップしてたりするんですが・・・、
なにも「今日は定時に『ライダー』が見当たりません・・・・・・」「あっありました。6:30にありました!!」みたいに嬉々として撮らんでも。(笑)
そんな機能あったのかな。
- 2009/11/01(日) 08:17:07|
- どうでもいい話
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どんな短時間でカレー作ってんだよ。(笑)
レトルトじゃねーのか。
話も面白かったですが、冒頭に出てきたレポーター、
先週の予告のときから気になってたんですが・・・。
「泰みずほ」っていうイエローキャブのグラビアアイドルみたいですね。
結構カワイイですね。
と、いうか・・・・・・・、
エロッ!!
テーマ:侍戦隊シンケンジャー - ジャンル:テレビ・ラジオ
- 2009/11/01(日) 08:03:00|
- TV、映画、DVD、CD感想
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