大量の子供たちが空から降ってくる話。
主な登場人物
「北斗星司」 男側主人公、南と合体してAに変身する。池田鉄洋的オーバー演技傾向あり。常に怒られ役。
「南 夕子」 女側主人公、北斗と合体してAに変身する。皇后様似。人間ならざる者。
「竜 五郎」 TAC隊長。必殺技「一週間の謹慎」。なにかと死に急ぐ男。
「山中一郎」 射撃の名手、何故か2丁の両手撃ちが基本。直情型のキ印野郎。
「吉村公三」 宇宙生物の権威。今のところ全くの空気。
「今野 勉」 ロケット工学のオーソリティー。デブキャラ。人の失敗をネタに笑いを取るのが趣味。光の速さで心が折れる男。
「美川のり子」通信、副官担当。爆弾魔。エロ担当。1回死亡後なにげなく復活。
「梶 洋一」 兵器開発主任。新興宗教の教祖のような制服着用。
冒頭、ナレーションによってヤプールの極悪非道ぶりの解説が入りスタート。
ある日、街に“ボロボロの着物にねじくれた杖、首からはデカイ数珠を掛け、長髪を振り乱したショッカー顔”の乞食坊主のような男が現れ、踊りながら終末論を吹いて回る。
その男は、唄と踊りで巧みに子供たちを誘い、デタラメを教え込み、狂騒状態になったところで子供もろとも消えてしまう。
この事件は、唄の全国的な流行とともに日本中で起こり始め、海岸をパトロール中の北斗の目の前でも起こってしまう。
崖の上で目撃した北斗は、一目散に「危険立入禁止」の看板の横をすり抜け浜辺へ。
降りると辺りが急に暗くなり、真夏にもかかわらず雪が降ってくる。
そして、不気味なお経のようなものが聞こえてくると、消えたはずの乞食坊主が目の前で踊り狂っているではないか。
振り向くと坊主の顔は巨大なゴリラ顔になっており炎を吐く嫌がらせ。
攻撃の苛烈さにロースト寸前の北斗は熱さのせいか「夕子ぉ~~~~!!」と特大の叫び声を上げてしまう。
最近、特に人間離れしてきた南は当然北斗の悲鳴をキャッチ。
黙ってりゃいいものを、いきなり立ち上がって「星司さんの声が聞こえたような気がするんです」とみんなが不安がるようなことを発言。
もちろん、本部にはいろんな意味で動揺が広がる。
浜辺でこけつまろびつ逃げ回っている北斗は、追い詰められるとそこがいきなり岸壁の上になり、勢いサル坊主に突き落とされてしまう。
切り立った数十メートルの崖から、人形のように“くたんくたん”になった北斗は中腹で激しくバウンドし岩場に激突。(着地の瞬間は岩で見えず)
とてもじゃないが助からんと思った瞬間、カットが変わり、本部で腕を吊って頭に包帯を巻いた北斗になる。
脳みそ飛び出しててもおかしくない状況だが、奇跡が起きていたらしい。
(もしくは、飛び出したが入れ直した姿なのかもしれないが)
その後はいつもの「吊るし上げ」のフォーマットへと移行。
南以外の全員にこってり「嘘つき呼ばわり」される。
毎回異常な事件が起き、結果ヤプールの仕業と判明するのに、どうしてTACの人たちは毎度毎度第一発見者の精神の異常を疑うのか・・・。
何故、これほどまでに学習能力が無いのか・・・。
これは、第一発見者を疑っているのではなく、単純に決まって第一発見者の北斗を差別しているだけなのではないのか・・・・。(中途入社にたいするイジメか)
今回は意外に北斗も食い下がるが、不利な証拠が多すぎるのも事実。
真夏の雪だけではなく、なんと地形も全く違っていたのだ。
海岸に浜辺は無かった。(!)
起こった事件を再現するあまり、自分が乞食坊主のような気の触れた感じになってしまう北斗。(唄い踊る)
見かねた南が止めに入るが構わず説得して回り、あまりのことに、さすがに沈黙する山中たちに半泣きで声を枯らし、肩を揺すって回る北斗。
隊員たちの見る目が哀れみに変わる。
すると、「もういいだろう」とおもむろに隊長が階段を下りてくる。
隊員たちを持ち場に戻し、北斗に休養を与えると、一瞬、隊長までも北斗を突き放すのか、と思わせるが、隊長は隊員たちに北斗の見た現場の調査を命じるのだった。
しかし、みな出払った後、梶に信じているのか確認されると、全く信じてはいない隊長なのであった。
(全く同じ展開を見た覚えがあるが、気のせいか?)
ちなみに、梶は「信じられる気がする」とあいまいなことを言うのだが、少なくとも信じているなら吊る仕上げを止める勇気を持って欲しい。
(TACでは、北斗の味方ほど黙って見ていることが多いのだが、組織の慣習なのか)
その後、恋人気取りの南のはからいで、病院ではなく事件現場に直行。
着くと、山中、今野と合流し海岸を確認するのだが、当然、砂浜など無く打ちのめされる北斗。
逆に山中に慰められてしまう。(北斗を思ってというより狂人扱いに近いが)
しばらくすると、世界中で同じ事件が起こりだし(唄は各国バージョンになっている)、日本でもますます子供たちが消え始める。
本部では通信におかしなお経が入ったのを契機に異常な夜が訪れる。
川原で子供が消えるのを止められなかった北斗は悲嘆に暮れる。
と、またしてもおもむろに隊長が現れ、北斗の訴えに「私もそう思うんだよ」と星が増えていることを指摘する。
「子供が消え空の星が増える」という現象に因果関係を認め、超常的な力が働いているとの自論を展開する。
あきらかに自分の甥が消えたからそんなこと言っているのだが、こんなことなら初めからちゃんと初動捜査に力を入れてればいいではないか。
北斗の毎度の徒労感を思うと、よく続いていると思う。
その後、子供はヤプールに異次元に連れて行かれたと仮定。
メビウスの輪を使って異次元の説明などをし、梶の開発した死ぬ可能性大の異次元に行ける装置に案の定北斗が立候補して乗り込み、北斗は異次元に飛んでしまう。
このとき、操作している梶が頭にヘッドギアのようなものを付けているのだが、その工作のダメさ加減が凄い。
また、梶の頭の何がこの装置に必要だったのかは不明。
オープニングと同じようなサイケな模様の中を泳ぐ北斗、ヤプールの居場所を目指していると、いきなりゾフィが現れ、南を異次元に連れてきてAに変身させる。
の、だが・・・、ゾフィに促された南は本部で衆人環視の中、またしても「だぁぁぁぁ~~!!」を披露してしまう。
もう、いい加減みんな気付いてるだろ・・・。
少なくとも人間じゃないって。
そして、いつもは紫にオレンジのツートンでとんがり頭のヤプールが、超獣のような本性を現す。
いつもとは似ても似つかない赤いイボだらけのボディに、シロアリみたいなこれまた真っ赤な昆虫フェイス。
激しい光線合戦がありAが勝つとヤプールは木っ端になり街に降る。
ヤプールが消えたことで乞食坊主も消え、子供たちも解放される。
空から。
ゴミのように子供たちが降ってくるシュールな映像が続く中、ヤプールの復活を匂わせ、新たな決意の表情を見せる北斗と、南の目を剥いた真顔でEND。
かなりキーになる重要そうな話だが、思わせぶりなのは導入部だけで内容はあまり無い。
異次元に北斗が行くという面白エピソードもあるのだが、緊張感はない。
もう、だいぶ前から設定に無理がきてる気がする。
2人揃わなきゃ変身出来ないという前提自体、脚本家は邪魔でしょうがないのだろう。
それにしても、TACの雰囲気は悪い。
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- 2009/11/30(月) 07:25:51|
- MX円谷劇場
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