トップの絵を「ナイトゲーム」に変えました。
タブレットから直接描くと主線が太かったり細かったりすることがありますが、これは太すぎ。(笑)
サインペンで描いたみたいになってます。
まっ、ラフな感じですが・・・、顔は気に入ってます。
GENユニバースからどうぞ。
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テーマ:自作イラスト - ジャンル:アニメ・コミック
- 2010/07/08(木) 07:23:07|
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以前、どこかのサイトで“これだけは読んどけ”っていうSF小説のひとつとして挙がっていて、古本屋を手ブラで出るのがシャクなときに「そこまで言うのなら、とりあえず・・・」と買っといたのを今、読了。(もちろん、出た当時誰かに薦められた記憶もあるし、傑作の誉れ高いのも洩れ伝わってはいましたが)
で、全く予備知識のないまま読み始めたんですが、よかったですよ先にストーリー掻い摘んでなくて。
もし、これから「読みたい」と思っててコレ読んでる人がいたら見ない方がいいです。楽しみ無くなります。
ジャンル的にはハードSF。科学知識に裏付けられた科学論理をテーマにしたSF。
そして、本格ミステリー。そっち系の人達からも賞賛を浴びるほどの。
月面に所属不明の死体が発見されるところから始まり、それが五万年前のものであることが判明して科学者のみならず人類全体が色めき立つ。
世界中から集められた科学者の考えを纏め上げる役割を与えられる、孤高にして奇想の物理学者ヴィクター・ハントが、実直を絵に描いたようなカタブツ生物学者ダンチェッカーらとともに地道に事実を積み上げていく。
そして、二転三転四転と結果が上書きされていき、驚くべき結末に物語はたどり着く。
いやぁ~、よく考えたというか、こんな話纏め上げられたなとため息出ます。
月の持つ様々な謎やミッシングリンクなど、科学上の多数の未解決案件や疑問を材料にひとつの仮説を創り上げたわけですが、パズルのピースがそれぞれ嵌っていくさまは爽快のひとこと。
小説なのに「えぇ?まさかそういうことだったのか・・・」と納得しかけてたりして。
また、謎解きだけでなく、ハントやダンチェッカーのキャラクターもいいです。
誰も出来ないような発想で解決の糸口を切り開くハント。その全く逆に、愚直なまでに常識的にコツコツ結果を積み上げていくダンチェッカー。
そのどちらのやり方も無くてはならず、最終的に作者の科学者のあり様に対する賛辞に繋がっている。
特に、ダンチェッカーの存在は際立っている。
光線が乱舞してドンパチすることも全く無く、(過去の戦争シーンは若干アクションしてますが)ストーリーの大半を部屋の中の話し合いで占めている、まるでNHKの科学ドキュメントみたいな味わいですが、こんな小説もあるんだって感じで読んでもらいたいですね。
謎の解明だけでこれだけスリリングで面白いんだっ、てのを味わってもらいたいです。
お薦めです。
お薦めですが、これ、謎、解けきってないですよね。
続編あるんですよね。
読まなきゃしょうがないじゃないですか。
別のもの読んでしまおうと思って、本増やしたくなかったんですけどね・・・・。
嬉しい誤算ですけど。
追記です。
ガニメアンをビジュアル化してみました。
興味のある方は、
GENユニバース「企画モノコーナー」からどうぞ。
私の考えた“ガニメアン”はこんな顔です。
- 2010/07/08(木) 04:46:56|
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