
お忘れの方も居られるかと思いますので、一応。
出ています。“ユリイカ2013年7月臨時増刊号 総特集=岡村靖幸”。
もちろん大好きで別格の存在ですが、出てる雑誌をすべて追い掛けるようなことはしていなかったのと、音楽雑誌を定期購読することもなかったので、知らないこと満載。
特に、プロフィール。デビューまでのいきさつは、自分的にはモヤモヤとした謎があって、しかも本人ウソ混ぜてんじゃないの?と、疑ってたんで、驚き。というか、真実を知って、また謎が深まるのであった。
10代で業界入りして、20代前半で日本音楽史上の金字塔を創り上げたような人が、音楽もバンドもそれほど聴いてないし、やってないうえ、本格的に取り組みだして数年でこの才能。って、冗談でしょ?ってなるでしょ?
それが、最近自らインタビューに応える機会が増えて、ギターは中2からとか、オーディションは受けまくったとか、言うほどやってなくないな、っていう情報も入ってきて、そりゃ天才にも下地があるよ、と納得しかけたんですが、どうやら、あんまり音楽詳しくなかった、っていうのが本当に真相のようで、しかもキーボード弾き始めたのもエピックに持ち込んで1回断られてから、っていうのが本当に真実らしい。もう、怖いよ。
そのへんも含めて、知らない人向けの、詳し~い解説が巻末にあります。楽曲に関しては、全曲解説にまでなってなくて、特に『家庭教師』を頂点として、以後の作品にはあまり音楽的な解説が出てこないのが不満っちゃ不満ですが、いかに岡村靖幸が全方位的に異能か、ということがタップリ書かれていますんで、初心者ほど堪能できると思います。(歌詞に関しては、他の記事でもそうですが自分とは解釈違うな、っていうとこ結構ありました)
大量の人が、それぞれの思い入れで寄稿してますが、みな感動的なまでに心酔しきりです。中には、なんでお前がそんなこと言えるんだってのもあったり、紙幅取ってるだけのコミックがあったりしますが、おおむね大絶賛祭りですね。(なんで?って思うものでも、その人なりの好意の示し方なのは、判りますし)
音楽に真摯に向き合ってる人ほど、偉大さを理解していて、短いですが、CKBの横山剣氏のコメントはホントに感慨深いです。ここまで凄いと、打ちのめされた、とかじゃなくて、居てくれてありがとう、なんですね。
あと、ミュージシャンより芸人の方が音楽理論を語ってるのが面白かった。
もっと突っ込んだ理論解説なんかも読んでみたいところですが、それは別の機会に取っておくとして、今のところ最高の進行形岡村本なんでぜひ。絶対、曲も聞いてみたくなりますよ。
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- 2013/06/29(土) 01:52:59|
- 作曲、音楽
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