ZATが東京上空に蟻酸を撒いて都民を失明の危機にさらす話。
<主な登場人物>
■ZAT極東支部メンバー
東光太郎(篠田三郎):本作主人公。勇気と行動力と子供好きが講じてZATへ横入り後、死に損なって日本名の宇宙人と合体。とにかく好青年の22歳。女性にはイタリア人なみにストレートにアピールする男。
朝日奈勇太郎(名古屋章):ZAT極東支部隊長。光太郎をスカウトした張本人。白鳥船長とは友人。ユーモアと洞察力を兼ね備えてはいるが、重い出社拒否症。内職が忙しい42歳。
荒垣修平(東野孝彦):出て来ない隊長の代わりに指揮をとる実質隊長の副隊長。鷹揚で人望が厚い大食漢の29歳。せめてるファッションのダンディーじゃがいも。
北島哲也(津村秀祐):情報分析および兵器開発担当。つりキチ○○の27歳。
南原忠男(木村豊幸):操縦、射撃はお手の物。根っから明るい宮崎出身22歳。口のあたりがアナゴさん。
西田次郎(三ツ木清隆):放電好きの光太郎の弟分。隊では先輩だが、年は光太郎より下の19歳。8話で宇宙ステーションV9に飛ばされる。
上野孝(西島明彦):8話より突然赴任。18歳の最年少。長髪のイケメン。
森山いずみ(松谷紀代子):通信担当で戦闘も得意。家事も出来ちゃう気の利く18歳。
■白鳥家
白鳥潔(中村竹弥):大型タンカー船長。日本帰国時に光太郎を乗せた縁で下宿させる。妻とは死別。ご先祖が隠密支配だったかは不明。
白鳥さおり(朝加真由美):白鳥家長女。亡き母の代わりに家を切り盛りする。出来のよい18歳。
白鳥健一(斎藤信也):白鳥家長男。明朗快活で行動派。光太郎とタロウに憧れている小学5年。
ビルの壁の中からネズミの齧る音が聞こえるという、ラブクラフト的な現象が起こり、翌日そのビルは倒壊。高層ビルばかりがこれで4棟目。通報に真剣味があるからとZATも調査。現場では設計者と建築もしくは施工主と思われる男が言い争い。「設計ミスだ」とやり込められ、今回も紫がかった薄めのグラサンでせめたファッションの荒垣にも「手抜き工事じゃないんですか?」と追い討ちをかけられ、誠実そうな建築家が子供に連れられて退場。
その夜、白鳥家の晩餐で例の建築家が健一の友達の父と判明。ついでにニュースでノイローゼでうわごと中と丁寧にお知らせ。東南アジアの政治家が着てそうなシャツの東が建築家を責めるようなことをいうと、健一は「そんなことない」と友達の家へ慰めに飛んで出て行く。
サモア系顔の友達は、はじめ健一を拒絶する(父がノイローゼなので)が、健一が「一緒に倒壊の原因を探そう」と目を剥いて真剣さをアピールすると快諾。深夜、オフィス街へと調査に出向いていく。
倒壊現場を漁っていると30センチはあろうかという巨大アリが出現、次第にワラワラと出てくるアリの攻撃を避けつつ、それぞれ1匹づつ捕まえると帰宅。
漬物用のガラス瓶に入れ床に就くと、夜のうちにプラの蓋を火を吹いて破りアリ脱出。翌朝、サモアの家のアリも同様に消えていた。落ち合った2人は、ビル倒壊の原因がアリだと断定すると、大群がビルの近くにまだ居ると踏んで、間近の出来立てのビルに果敢に飛び込み闇雲に避難を進言。摘み出される。
健一が事の次第をZATに訴えたことによりチンドンカー出動。同行した上野が謎の機械でアリの存在を確認すると避難開始。完成披露パーティー中だった中の人たちはパニックで大脱走。オーナーらしき和装のジジイは「子供のイタズラにZATは振り回されおって」と抗議も、ビル屋上から黒煙に似たアリの大群が噴出すると、事態がただ事ではないと知る。
中身を食い尽くしたか、アリが竜巻の如く出て行くとビル倒壊。本格的にZATが出動すると、新たに巣食ったビルへ空から殺虫剤、中から珍奇な何でも銃で炙りだす作戦決行。おもちゃのカラシニコフの上にでっかい据え置き型レーザー砲が乗っかったような。軽めの何でも銃で東が壁の穴に、火炎放射や熱湯や殺虫ガスやら撒き散らし、しまいに銃身を喰われて逃げ帰る。
研究の結果、アリは新建材の火災から発生するガスにより体質が変化したと判明。それに繋がりがあるのかどうなのか、蟻酸を空中に撒いてそれに集まったところを焼き殺す作戦を立てる。
まんまと集まったアリを炙ったまではよかったが、何億というアリがどういう理屈か合体。巨大なハチのバケモノになる。
その後、荒垣機が墜落。怒った東は生身でハチのバケモノに喰らいつき攻撃、死ぬ目にあってビルから落下しつつ変身。
タロウ登場5、6秒でストリウム発射。効果がないと殴る蹴る。ビリビリやられたりシューシュー、ボウボウされると、バリアののち液体噴射。気張ると全身から炎、アリだかハチだかは木っ端になりフィニッシュ。
満足そうにタロウが帰り、さおりが心配するなか隊員たちが全員無事に戻り、「あんまり、さおりさんをハラハラさせるなよ」と荒垣と調子に乗った健一に東が突っ込まれ、大爆笑のうちに大団円でEND。
9話目で早くも隊長不在。
話は、子供たちが事件の真相を先に知る「信じてくれよぉ」のパターンだが、『タロウ』では何故かあまり焦らさず、大人たちにもかなり理解があって話はスルスル進んで行く。
が、それは、言い換えれば葛藤が少ないということであり、見るべきドラマが希薄ということでもある。
もっとも、今回の話は、それ以前に建築家の話が途中からすっ飛んでしまっているんで、希薄うんぬんの問題ではない気もするが・・・。
アリの生態や合体その他の超常現象はもう目をつぶれないところまで来ている。
まあ、ファンタジー表現なのかもしれないが、もっとマジメにやっていただきたい。
銃器もなぁ・・・・。
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- 2014/02/17(月) 06:36:44|
- MX円谷劇場
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