『Q』は、ラルゲユウスの話。
幽霊船の出現や謎の鳥など、ポーやラブクラフト調の雰囲気と、日本の土着の漁村が交じり合っていて面白い。
少年のエピソードがもう少し掘り下げられていれば、ラストもより感慨深かったか。
特撮は流用も含めて出来がよく、巨大な鳥の脚なども質感がよかった。 ただ、手乗り文鳥使ったからって、ラルゲユウスが文鳥似っていうのはどうなのか。
『ネオQ』は、新発見の生物を寄生させることで人間をより長命にする話。
メインの女の子のがんばりもあって、悪くはなかったが、ラストの意味が不鮮明。 全体としては、『わたしを離さないで』の雰囲気を狙った感じだが、本家と同じで、そうは絶対ならないだろうと思わせる設定の無理さが目立った。
今回で、『ネオQ』は最終回なのだが、総評としては、う~~ん。
やりたいことは判るが、脚本が練り足りず、表現もややチグハグさが目立ったように思う。 演出面では、レギュラーキャラに魅力がなく、また設定も曖昧なので全編通して活きていたとは思えない。 だから毎回違った設定(というか、何してんだか判らない)のように感じてしまって統一感は希薄だった。(狙いなのかもしれないが、いい印象は感じなかった)
また、話自体の統一感もなく、初めから極日常的(野生動物程度)に怪獣等が居る世界のように感じられる部分もあり、これでは、非日常が日常になってしまっていて、上手く話が進められない気がした。 というか、この手のSFにおいては、その部分は重要なので問題あったように思う。 (説明しないのも同様)
要するに、文明批判、人類批判、政治批判、などのやりたかったであろうテーマも含め、あんまり『Q』らしく表現出来ていなかった、ということか。
かなり厳しい意見しか言っていないが、これは、この作品が2013年に撮られた現代の作品だからで、今撮るなら、もうちょっと面白く出来たろうということ。
やや露骨に現代性を出したところが逆に鼻に付いたのかもしれず、もう少しウィットのようなものが欲しかったのかもしれない。(正直、脚本は数人で回した方がよかったと思う)
と、いうわけで、次週からは、なんと、『怪奇大作戦』!! (『怪奇恋愛作戦』じゃないよ)
見たことないんで非常に楽しみですね。
ということは、『怪奇』が26回あるんで、『Q』とはまたずれるところを見ると、今年1年はずっと2本立てなのかな?
まっ、MXのことなんで、『Q』が終わったとたんに1本にするのかもしれませんけどね。
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- 2015/03/23(月) 04:51:27|
- MX円谷劇場
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