『Q』は、幽体離脱する女の子の話。
これは、『Q』というよりは、『怪奇』でやった方がいいような感じの話。 手品師の娘が催眠術を掛けられすぎて、心と身体が分離してしまう怪奇譚。 なんだが、まったく記憶にない。 話自体はサスペンスタッチで見応えはある。 ただ、滅多に出てこないくせに、こんな話のときだけ出てきた博士のトンでも理論が意味不明で、最後の方はもうオカルトそのもの。 お前はコリン・ウィルソンか。
「催眠術を掛けられすぎると分裂病になる」など、当時の催眠術の扱い等興味深い点もあり。
ほか、気付いたことは、オードリー若林似の女の子が、しゃべるまで男の子かと思ったこと。 桜井浩子の顔がやけに黒かったこと。 催眠術に使うオルゴールの曲が、別の2曲が重なったような以外と凝った作りだったこと。(音が外れてただけの可能性もあり) あとは、ラストのピエロの三角帽子が異常な長さだったことか。
『怪奇』は、冷凍人間現る。
人体の冷凍保存?を研究するため、口車に乗せられ連れて来られたサラリーマンが氷付けになり、そのままミスターフリーズとして復活。 冷凍原始人のような姿となり関係者を襲う。 冷凍人間がバリバリと音を立てながら夜の街をゆっくり徘徊するイメージは好き。 話自体は今までにもあったタイプの復讐譚なので目新しさはない。 ラスト、警察もSRIも嬉々として冷凍原始人を退治するのが怖かった。 ちなみに、人体実験のため連れて来られた中年サラリーマンは、すだれがかった薄毛の人物なのだが、ミスターフリーズになったころには猛烈な毛量となっており、何らかの発毛作用が働いたのならそっちを研究した方が世のためだったかもしれない。(直毛から縮毛への顕著な変化もあり)
あと、科学万能の世の中を批判し、宇宙開発と結びつけた例え話を受けるかたちで作られた本編と無関係のEDがナイス。
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- 2015/06/22(月) 03:47:39|
- MX円谷劇場
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