予想通り、というか、予想以上にかかってしまいましたが、出来ました、イワン。
ちょっと、込み入った感じになってしまったんで、
正確に伝えるために少々丁寧にならざるを得なかったんですよね。
特に作画がめんどくさかった。
と、いうわけで、001ですが、これが、
0歳児を親が脳改造したというトンでもない設定。
しかも、結果、得られた能力が
超能力で、はたしてサイボーグと言っていいのかどうなのか。
脳の眠っている部分を活性化させてるみたいですが、いったいどんな改造したのか。
それにしても、石ノ森章太郎もキャラクターに幅を持たせるためとはいえ、冷酷な設定考えますね。
で、設定的にも、そのまま描いたら、ただ赤ちゃん描くだけになってしまうんで、
いっそのこと、大胆に変えてしまおうと決めてました。
007のときは、科学設定が1人だけ逸脱してるだ何だとゴチャゴチャ言って、
いままでの設定の範囲に無理やり押し込めてましたが、そのときから001だけやるつもりでした。
そもそも、与えられた能力が超能力なんでね、逸脱っちゃあ逸脱しすぎなんでいいかなと。
なので、いっぺん死んでもらいました。
話は変わりますが、いま、科学や物理の方面で面白そうだなぁ、と思っているのが
意識について。
文献読み漁ってるとか、そっち方面のサイト見まくってるとかじゃないんですが、
(1冊、科学者の書いた本買いましたが、まだ未読って程度)
意識とは何か? 存在するのか、という研究が非常に興味深い。
えっ? 意識って、哲学とか宗教とかオカルトの範疇じゃあ、とお思いの方もおいででしょうが、
人間原理とか、
二重スリット実験のように、物理、特に量子論的には切り離せないものになってきているようです。
で、最新の研究(もちろん仮説で、ほぼトンでも説に近いけど、あくまでマジメな研究)では、
意識とは、ニューロン(神経細胞)の情報のやり取りで、その情報交換が一定以上の複雑さになると現れるもの。
大体こんな感じで、複雑さとは、脳神経回路の繋がりで、じゃあ、世の中の複雑な回路、回線から
意識が現れないのは? というと、複雑さには正しい複雑さがあるからや、
思った以上に脳が複雑(ネットなんかより全然)だから、などなどなんだとか。
しかも、脳の情報のやり取りの研究では、
量子もつれ、大雑把にいうと、
2つの離れた量子間に一瞬で情報が伝わる(同期)現象で情報がやり取りされているらしく、
それらの同期した量子間の距離は、たとえ一方が宇宙の彼方でも等しく一瞬で伝わるのだという。
(そもそも、量子の情報は宇宙空間全てに広がっている)
つまり、脳内の情報の量子が、宇宙の彼方の一粒の量子と同期する可能性も0ではない、ということ。
なので、これらのことをオカルトチックな現象に当てはめていくと、
脳の量子情報が散ってしまった状態が死。(もちろん地球に留まっているという理由なし)
いったん離れて、宇宙まで行って帰ってきたのが臨死体験。
死んだ人の情報に触れるのが死後の世界や幽霊。
などと説明可能となり、宇宙に漂う情報の塊は、あたかもアカシックレコードを思わせたり。
で、勝手に色々想像していたわけですが、そんなこんなを利用して、話というか何か出来ないかなと、
オリジナルの設定を考えたのが、未発表の『魂魄(こんぱく)ディティクティブ(もちろん仮題)』
未発表だから初めて言うわけですが、それは、こんな設定。
人の意識が観測可能な物質であることが発見された世界での物語。
意識の設定は、上でいったとおり、ネットワークが複雑になると生まれる雲のような物。
人から離れた意識を魂魄と呼び、死ぬと魂魄は飛び散る。
が、集まったままの場合もあり、それはいわゆる幽霊。
また、散った魂魄は集めることも可能で、それを仕事としているのが魂魄コレクター。(観測して機械で収集)
魂魄は、集めても情報(データ)の塊なので、新たな思考が出来ないし、同じことを繰り返しがち。(地縛霊?)
なので、集めた魂魄は、元の頭(脳内)を模した、魂魄ケージに納めることで再び新たな思考を開始する。
古い魂魄ほど失われている部分が多いが、まったく無になったわけではない。
あとは、、観測出来るようになった意識の粒子の呼び名を、ゴーストマターとかソウリオンとかでどうか、とか、
その粒子はダークマターと結び付けたら面白いかな、とか。
で、具体的なストーリーとしては、主役が刑事か探偵で、魂魄犯罪を解決する。
相棒1が魂魄コレクターで、相棒2が、集めた魂魄(コナン・ドイルとか過去の有名人)。
世界観的には、心霊、オカルト関係が胡散臭いものではなくなり、逆に、過去の人物から話が聞けるので、
宗教や歴史家の信用がガタ落ちしている世界になっている。
まあ、喜んで設定作ってたんですが、出来てみれば普通の心霊物と大差ない。
いや、心霊一切関係なくてSFなんだけど、結果的にそのへんのラノベとか、
いまのライダーとかと代わり映えしないんでアップはしなかった。
だい~~ぶ遠回りしましたが、ようやく本題です。
せっかく作ったし、じゃあ、今回001の設定に使わせてもらおうかな、ということで、
イワンには、0歳で魂魄を飛び散らしてもらいました。
不慮の事故で死んでしまったイワンの魂魄は集められ、ケージに入れられます。
超能力については、元々能力者だった、でいいと思いますが、
ケージの性能を上げることで発揮、でもいいかと。
肝心のビジュアルですが・・・・・・。
こうなりました。

アタッシュケースを開いてケージを引っ張り出すと、畳まれていた顔の立体模型が組み上がり、
脳神経系のモデルも中に納まります。
これらは、生前のイワンの頭部に準拠。(元と同じであるほど能力がナチュラルに発揮される)
考えていたイメージは、面取りされた首がケース内にあるのではなく、
透明な素材で出来た雌型の中に脳のモデルが浮いている、というもの。
でも、それだと畳めないんで表現は若干曖昧に。
これ、顔の前面だけじゃなく、後頭部も面取りした図、描いてあるんですよ。
(すげー面倒臭かった)
次は、生前のイワンのご尊顔。

赤ん坊です。
0歳児にしては、ちょっと大きめですね。
成長しないからいいのかもしれませんが、毛がフサフサの0歳児も変な気がしたのでこのように。
赤ちゃん描くのに一生懸命になってたら、髪がブルーグレーなの忘れて描いちゃいました。
もちろん、グレーでも可です。
次は、フランソワーズに抱かれる001。

フランソワーズ、デザイン変えました。
前に描いた003はモデルも曖昧で納得いってなかったので、唯一の足掛かりである、
本物のフランソワーズ・アルヌールにご登場願って、それをモデルに再考しました。
フランスの女優さんですが、時代的にメイクその他が当時のハリウッド的ゴージャスさなんで、
イメージかなり変わりましたね。(もっとキツイ顔なのを、だいぶ大人しめにしたんですけどね)
イワンは、こっちの方がイメージ近いですね。
アップのは、不透明すぎて脳のモデルがよく見えなかったんで、
これぐらい顔が透けてて、脳の活動がよく見えた方がらしいと思います。
あと、カチューシャ、ちょっとだけメカっぽくしました。
次は、イワン全体図。

アップのがちょっと成長しすぎだったんで、ムッチリ0歳児にしようと思ったら、
ブラマヨ小杉になてしまいました。
(まあ、原作のイワンも可愛くはないけどね)
次は、魂魄ケージの入ったアタッシュケース。

中身が畳めるものなので、かなり小さいですよね。
最後は、おまけ。
描くのが大変だったイワンのアップの部品の数々。

まずは、アタッシュケースのみ。

これが顔の前面。 色は、ちょっとホログラムぽっく。

後頭部。 面取りは、適当ですが、一応、ローポリゴンの頭部モデルとかを参照。

ラストは、脳の神経モデル。 わざと毒々しくして目立たせようとしたんですが、
ちょっと前面を不透明にしすぎて失敗。
これらを順番に合成したのがあれ。
(このままじゃなくて、線画とは別々でしたが)
とまあ、こんな感じでイワン終了です。
奇を衒ってみましたが、どうだったでしょうか。
一応、これで9人全員やったわけですが、あと少しだけ続きます。
おまけですね。
もう少しだけお付き合いを。
スポンサーサイト
テーマ:自作イラスト(二次創作) - ジャンル:アニメ・コミック
- 2016/03/10(木) 08:17:50|
- サイボーグ009 リデザイン
-
| トラックバック:0
-
| コメント:6