ベガ、リメイクの2回目ですが、前回が「始めます」だけだったんで、実質1回目みたいなモンですね。
しかも、予告したとおり、初めのうちは作品や人物の紹介やら何やらをしたいので、実作業はまだまだ先です。
というわけで、今回は、リメイクする目的の“
ベガ”というキャラクターが登場する『
幻魔大戦』という作品について。
『幻魔大戦』とは、もともとは、平井和正と石ノ森章太郎の共作マンガで、1967年、「少年マガジン」が全てのスタート。
宇宙全体の消滅をもくろむ純粋悪、「幻魔」を迎え撃つため、過去の大戦の生き残りである、
フロイ(宇宙意識体)とベガ(サイボーグ戦士)が、危機の迫った地球の超能力者を目覚めさせ、戦いに備えさせる。
その後、地球人の意識改革(主に主人公たち)や、侵入してきた尖兵との小競り合いなどが展開するが、打ち切り。
以降、平井、石ノ森双方で独自に展開。 多次元宇宙的な解釈や生まれ変わり、時代にも縛られない作品設定なので、
さまざまなバージョンが生み出されるが、平井の晩年までほぼ全てが未完。
そんな、あまたある『幻魔』のなかで、中核になるのが、1979年に、マガジン版『幻魔』のノベライズとして始まった、
角川文庫版『幻魔大戦』(連載は「野性時代」)。 83年には、作品に入れ込んだ角川春樹がアニメ化。
その角川アニメ版『幻魔』に出てくるベガが、今回のリメイク対象なわけです。
当時、終末思想を煽ったCMを乱打していて、不安に駆られた中高生が大挙して映画館に行きました。
私は、といえば、主にキャラクターデザインを受け持った大友克洋に興味が集中。
その、線の新しさ、デザインの奇抜さに影響され、即コミックを購入。 しばらくして『童夢』で打ちのめされ心酔。
(ちなみに、『AKIRA』は82年12月スタートなので、もう連載してました)
なんですが、小説版の『幻魔』が実際どんなだったかは、最近になって知るわけです。
それは、ビックリしましたよ。 ベガの小説内での容姿を確認するためだけに全巻(角川の20巻のみ)読みましたが、
4巻あたりからまったく出てこなくなるわ、新興宗教の話になるわで・・・・・・。
それについては、
小説版の感想を書いてるんで、詳しくはそちらで。 (別に
マンガ版の感想もあるよ)
で、今回は、その角川アニメ版、大友ベガに敬意を表して、リメイクするんですが、
今までと同様、原作(この場合は角川文庫版『幻魔』)の設定をなるべく汲み取って沿うものにしたい。
それプラス、大友以外のベガも参考に出来る部分は参考にしたい。
さらに、独自の部分として、“異星人のサイボーグ”という部分を掘り下げ、異星がどんな所か、から考えたい。
なので、単純な大友ベガのリファインやディティールアップではないということになります。
ただ、自分の感じた大友ベガのエポックだったイメージは反映させたいし、
今までにないものを、という心意気みたいなものは自分でも出していけたらいいなと思っています。
特に、フォルムの面白さは、キーになっていくかなと感じてます。
ということで、あまり作品内容には触れられませんでしたが、原作の『幻魔』について、でした。
次回は、大友、大友言ってるけど、大友克洋って誰? 何が凄いの? 何がエポックなの?
ということも、今の時代では当然あろうかと思うので、大友克洋についてを書いていきたいと思います。
マンガの表現よりは、メカ等のデザインの方を重視して書く予定です。
それでは、次回。
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テーマ:自作イラスト(二次創作) - ジャンル:アニメ・コミック
- 2016/05/12(木) 07:13:25|
- ベガ(幻魔) リデザイン
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