
西寺郷太の『プリンス論』を読んでみました。
ふだん、音楽系の本は読んでもブログに感想載せないことが多いんですが、今回は、なんとなく。
何きっかけで見たかは忘れましたが、アマゾンのページの関連書の中にあって知りました。
プリンスは、もちろん嫌いじゃないですし、CDもそれなりに持ってるんですが、
詳しいわけじゃないんで、これはちょうどいいかなと。
で、内容ですが、面白かったですね。
正規に発売された楽曲と、生い立ちから書かれた当時までの半生をほどよく網羅してます。
簡単な西寺版プリンス・ディスクガイド的な活用も出来るし。
ただ、プリンス初心者向けにも対応ということもあって、音楽理論的な解説はほぼなし。
しょうがないっちゃ、しょうがないんですが、亡くなったときに読んだ、ネットでの関係者インタビュー
(生い立ちからデビューまでと、「KISS」の制作秘話)の方が詳しくて面白かったのはちと残念。
それでも、興味深いエピソードもごろごろあって、ミネアポリスファンクがシンセバリバリなのは、
ニューウェーブの時期だったからってだけじゃなくて、プリンスが一人ですべての楽器を操るためには、
出来ない楽器はシンセに置き換えた方が都合がいいからっていうのもあった、ていう視点や、
そのシンセの音は、プリセット音しか使わないとか。弘法筆を選ばずじゃないけど、凄い自信。
(ちなみに、スティービー・ワンダーもそうだったとか)
それにしても、猛烈な多作。
2000年代でも傑作の誉れ高いアルバムを複数残してるみたいなんで、
最近のも手を出してみたいですね。(はい、全部は持ってないです)
ちなみにですが、『プリンス論』、発売が15年9月。
で、買ったのがたぶんそれから半年後ぐらい。
で、16年4月にプリンスが亡くなるという。
ほんと、ビックリしましたよ。
まさか、読まないでいるうちに亡くなっちゃうとは思いもしませんでした。
読んでると、これからもプリンスワールドはどんどん広がっていくかのようで、
それを思うと悲しいですね。
ところで、西寺郷太といえばマイケル原理主義者。
この本にも、ことあるごとにマイケルのエピソード挟み込んでます。(言い訳しつつ)
大滝さん追悼の西寺のラジオで、ナイアガラー代表としてサエキけんぞうが出てて、
マイケルのスキャンダルにちびっと触れたら、急に大きい声で「マイケルはやってませんから!!」
「訂正してください!!」って、かなり強めに謝罪要求。うろたえて謝るサエキけんぞう15歳年上。
怒らせたら怖いなと思いました。
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テーマ:最近読んだ本 - ジャンル:本・雑誌
- 2017/05/29(月) 07:15:37|
- 作曲、音楽
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