
『正直日記』で江口作品に再接触というか、まあ、デビュー以来、ずっと好きな作家で、
読んだ作品はランダムで、読んでないものの方が多かったりもするけど、
心の中の占める範囲は大友と並んで、ずっとデカかったりする。(かなり忘れていたが)
で、『江口寿史 KING OF POP Side B』に続いて買ってしまったのがコレ。
いやぁ、面白かったです。もともと、絵の変遷を本人の口から聞きたかったんで、
『Side B』よりは、だいぶ満足です。インタビューも多かったし。
興味をそそる分析や研究も多く、オノマトペとマンガ内のリズム、音の表現に着目したり、
『ひばりくん!』を代表にジェンダーの問題に切り込んだり、果ては、未完に終わることにすら意味を見出してみたり。
『キャラ者』も描き進めるうちに一筋縄ではいかない独特な世界観になってるようで、コレ読むと凄く読みたくなってくる。
(そっ、読んでません。『正直日記』のときに買おうと思ってアマゾンまでは開いたが)
ただ、中には、かなり見当違いな分析してる人もいて、自分の専門分野の目でしか見られない人が大胆に足を踏み外してる。
肌感覚でその分野に接触してる人には、当然の共通認識だったりするものを理解出来なかったりは痛い。
コレとコレ、ココとココが似てるから影響されてる、なんていうのはネットの世界だけかと思ったが。
まあ、一見関係ないものまで広くすくい取って精査するのは悪い行為ではないんだけどね。
まっ、とにかく、硬軟取り合わせていろんな江口批評(ほとんど好意的です)が読めて読み応えたっぷりですよ。
16年までの作品ガイドも充実してるし。そのガイド(解題)と文中に引用された本、雑誌がまた面白そうで。
すでに数冊注文してしまった・・・・・・。(派生して派生してだんだん江口寿史からは離れてはいますが)
ということで、興味があって、読んでない人は是非。
それにしても、岡村ちゃん。
それでよくアンケート応えたね。1冊も読んでないんだね。
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テーマ:最近読んだ本 - ジャンル:本・雑誌
- 2018/06/01(金) 07:55:41|
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