
帯にも書いてありますが、諸星大二郎と庵野の対談が載ってるっていうんで読んでみました。
ちなみに、この『画楽.mag』なる書籍扱いのマンガ本は、
『暗黒神話』の完全版が連載されていた雑誌。
対談は、庵野がいかに子供のころから諸星作品に影響を受け、
その後の作品、特に『エヴァ』などに作風を反映して来たか、というのを語ってます。嬉々として。
綾波の顔が伸びるのが“あんとく様”だとか、旧劇ラストが『暗黒神話』や『マッドメン』だとか。
宮崎駿も、『もののけ』あたりからじゃなく、『ナウシカ』の巨神兵が溶けるのがもう影響の現れだとか。
とにかく、サラッと答える諸星氏の回答が凄くて、wikiで調べた内容が自分の説だったとか、ちょっと引くレベル。(笑)
とても面白くて興味深いんですが、圧倒的にページ数が足りない。
こういう対談は、それだけで本にして欲しいね。
だって、前の江口寿史の対談の本もそうだったけど、こういう初顔合わせの対談だと、
自己紹介とか、いかに好きだったかとか、核心以外の世間話が大半になっちゃうだよね。
この対談でも制作の仕方の話に入った途端終わっちゃうし。(諸星氏、控えめで謙遜するし)
あと、連載中の『暗黒神話』も載ってますが、これは凄くいい感じでした。かなり描き直してる感じ。
それにしても庵野、冒頭で絵が上手いんだか下手なんだかって、ストレート過ぎるだろう。(笑)
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テーマ:最近読んだ本 - ジャンル:本・雑誌
- 2018/07/27(金) 10:52:49|
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