
新聞の書評で興味を持って購入。
タイトルと表紙で判るように、明治以降の精神療法(西洋医学に含まれない民間療法)に関する本ですね。
結果的には、いろいろ知れて勉強にもなったんでよかったんですが、
タイトルに“オカルト”なんて入ってるんで、もっとサブカルチックな面白本かと思ったら、
学術論文の本(笑)で、厚みもあって少々大変でした。
正直、こういうものを望んでたわけじゃなかったんですけどね。(笑)
詳しい内容は、画像の帯に要約されているので、そこを読んで頂いて・・・、
といっても、よく判らんと思うので、ちょっと説明しますと、
“気”を概念の中心とした民間の療法、修養法が、明治以降、西洋医学に反発するように、当時の最新科学を纏って大流行し、
取り締まり等、紆余曲折のすえ細分化、一部は宗教になり、一部は、(整体みたいな)施術中心になり現在に至ると。
で、当時の最新科学とは、というと、催眠術であったり、電気、ラジウム等の見えないが作用するエネルギーの発見であったり。
つまり、“気”や“霊”などが科学で説明できるではないか、と、様々に説を唱えて、はては、宇宙とのつながりまでに発展する。
そっち方面は、精神論になっていって、宗教的にもなるわけですが、別のルーツもあって、
それが、アメリカから入ってきたヨガ(ややインチキ)やニューソートだったり、ヨーロッパからのメスメリズムだったり。
その後、“霊気”が一人歩きしてアメリカ経由で現在も“レイキ”として流行ってるとか、いっろいろ興味深いことが満載。
精神論の方面では、明治期の国教をどうするかという問題だったり、正座法を政治家から文人軍人までみんなでやってたり。
偽ヨガ行者、ラマチャラカ(普通のアメリカ人です。偽名です)についても凄く面白い。
サブカル本ではなかったですが、ネタは満載。用語の面白さも使えそうなものばかり。(何々式何々とかね)
ほかにも、まだまだ言い足りないんですが、如何せん付箋貼らずに読んじゃったんで具体的に書けない。(笑)
ですが、覚えてる範囲で最後に少し。
日本でこの手の精神療法的なオカルトが流行っていた時期、世界でも当然流行っていて、
当時のロシアでも関連書籍が複数販売され、芸術家も元ネタとして使っていたんだとか。
その中に、またしてもスクリャービンの名前が・・・・・・。
もともと、カーネーション、直枝政広の本で知り、
その後、偶然にもベスターの『ゴーレム 100』で宗教団体の名前として出て来てビックリ。
さらに、三たび名前が出てくるとは・・・・・・。
ちなみに、スクリャービンは、神秘和音の発明者のロシア人作曲家。
神秘主義に傾倒していく時代背景が判って、未来に宗教団体の名前になっててもおかしくないのかと、少し納得。
もうひとつは、ちょっとしたことですが、仙人について書かれている部分があって、
そこに、仙術は中国では道教と結びつき、日本では仏教と結びついた(修験道)とあって、
ああ、山伏ってもともとは仙人になりたい人達だったのかと。これも、間違いでなければプチ納得。
といった感じで、思い出せる範囲での感想でしたが、
もし、内容に興味がおありでも、もっとゆるい感じのサブカルチックな本の方がいいかなぁ。
別に難しいとかではないんですけど、全部論文なんで丁寧な分歴史的な背景とかが長いんで。
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- 2021/04/24(土) 07:26:35|
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『ウルトラマンA』かなんかにもあったシーモンキーモチーフの話。
ショッカーの作戦としては、非常に地味だが面白く、序盤の展開はいい。
が、怪人が現れてからは、本郷がわざと捕まる以外ほぼ戦闘。
もうちょいドラマで引っ張って欲しかった。
最後はパンチでドーン!!
ほか気付いたこと。
・・・・・・ないな。
しいて言えば、地獄大使、電動工具持ちづらそう。
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