
扶桑社文庫版の『8マン』全6巻を読みました。
一応、説明しときますと、ブログで個人的にやっている、
アニメや特撮キャラのリメイク企画の次にやる候補として『8マン』を選んだので、
その下準備のために資料として目を通しました。
アニメもマンガも見たことなかったんで、とにかく知るため。
設定でもデザインでも何でもいいんで、拾えるディテールを得るために、ですね。
ちなみに、扶桑社文庫版は、リム出版版を元にしていて、
完全復刻&桑田版「コズマ」最終話ありバージョンです。
で、読んでみた結果は、面白いですね。原作が平井和正なだけはあります。
2000年をとうに超えてしまった現在からみてもスーパーロボット8マン魅力あります。加速性能とか。
ただ、完全無欠じゃなくて、案外、打たれ弱いというか、しょっぱなから腕取れたりするのが意外でしたね。
まあ、そのへんもリアルさの表れなんだと思いますけども。
あと、ひとつの話が長いのも驚きました。その長い話をアニメではほとんど1回で消費してるのにも。
で、ですね、資料的に見るとですね、これが設定うっすいんですね。(笑)
もうちょい、8マンになる前のストーリーとかあるのかと思いました。
警察内部での扱いとか全然判りません。
というか、これ、ちゃんと1話から収録されてるのか? と疑問に思ったほど始まりが唐突。(あとで説明されますが)
まあ、でも、たとえ大雑把だったとしても、それで困るようなことにはならない気はします。
桑田二郎の絵については、これは、驚異的な上手さですね。
時代的に考えても飛び抜けて上手い。
どの角度から見ても破綻のないデッサン力に感嘆。
シンプルな絵こそ本当に難しいんですよ。
それに、8マンのデザインがまたいい。
完成されてますね。
黒の配置、角等の飛び出したパーツのないところなんか非常に好みです。
それだけに、異常なほどの説明セリフと東たちと釣り合わないカートゥーン風のおっさんキャラ、
パターンがなく、区別のつかない女性キャラや悪役の顔、なんかが気になってしょうがなかったです。
まあ、思った以上に古い作品なんで、そうなるのも理解はできるんですが。
(博士の読みが全部ハクシなのと、抵抗してくる相手に言うセリフが決まって「手向かいするな」、
なのは最後まで慣れませんでしたが〈あと、車の横幅〉/笑)
印象に残った話は、色々あって、似た話以外はそれぞれ面白かったですが、
しいていえば、「魔女」の話と「超人類」の話ですかね。
ロボット同士の対決はどれもいいですね、「決闘」とか。
で、本当は、これ読んだら、あとはネットで調べるぐらいでいいかと思ってたんですが、
どうやら、平井和正の『サイボーグブルース』は読まないといけないようなので、
というか、大昔に読んでるんですが、ほぼ忘れてる&本が見つからないんで買い直しました。(笑)
これから読みます。
あと、これは、あんまり関係ないんですが、
『8マン』読んでいて、なんか、話の筋そのものというわけじゃないんですが、
モチーフとか場所とか、部分的に旧『ルパン三世』のエピソードを思い起こさせるものが多いのが何故なのか。
『ルパン』より、『8マン』の方が全然古いんですけどね。
気のせいかな。
スポンサーサイト
テーマ:漫画の感想 - ジャンル:アニメ・コミック
- 2022/04/01(金) 09:26:46|
- 本、コミック感想
-
| トラックバック:0
-
| コメント:0