
また、山田風太郎の忍法帖シリーズを読んでみました。
いや、今回も頁を繰る指が止まらぬ面白さ。
前回読んだ『甲賀忍法帖』に比べると、忍術合戦の趣きは減りますが、
その代わり、人物の心理描写が深く、ドラマとして唸らされます。
もともと、忠臣蔵は判りずらい(というか深い)心理描写が多いので、
巧みな筆致の山田風太郎としてはうってつけだったかと。
解説と同じこと言ってますが、これも同じく、小平太崩れの部分。
ここは、読んでいてほんとに慟哭しますね。恐ろしいぐらいに。
何処を取っても名調子。
あまり活躍しない主人公、無明綱太郎も変わってますがカッコいいです。
まさか、何度も映像化されてたとは驚き。
『大忠臣蔵』で千坂兵部やってた丹波哲郎が綱太郎もやってたとは。
関係ないですが、この講談社文庫版、順番じゃないんですね。
勝手に出た順だと思ってました。
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テーマ:読んだ本の感想等 - ジャンル:小説・文学
- 2023/09/06(水) 09:55:32|
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