トンでもない生命力の親子が遭難する話。
主な登場人物
「北斗星司」 男側主人公。南が早退したので今は1人でAに変身。池田鉄洋的オーバー演技傾向あり。常に怒られ役。
「南 夕子」 女側主人公。ゲッセイジンだったため早退。
「竜 五郎」 TAC隊長。必殺技「一週間の謹慎」。とにかく様子を見る男。
「山中一郎」 射撃の名手。何故か2丁の両手撃ちが基本。直情型のキ印野郎。
「吉村公三」 宇宙生物の権威。今のところ全くの空気。
「今野 勉」 ロケット工学のオーソリティー。デブキャラ。人の失敗をネタに笑いを取るのが趣味。光の速さで心が折れる男。
「美川のり子」通信、副官担当。爆弾魔。エロ担当。1回死亡後なにげなく復活。
「梶 洋一」 兵器開発主任。新興宗教の教祖のような制服着用。独特の梶理論を展開。
冬の怪奇シリーズ第2弾。
軍隊でも遭難しそうな雪深い山の中、ハンター風の猟銃携帯おやじに、雪山では足手まといにしかなりそうにない6、7歳の女の子の親子2人連れが無理に峠を突っ切り、寂しげな謎の童謡を歌いながら祖父の家へ行軍中。
天候も悪化し吹雪く中、こけつまろびつ雪だらけになり進んでいると、南方の島のお面に細いクチバシとた三つ目が付いたような顔をしたヒレだらけ超獣が現れ親子を襲う。
ハンター風おやじは子供を逃がし、自らは猟銃で応戦。
おやじは迫り来る超獣により崖下に滑落、子供は転んだ勢いで行き倒れに・・・。
ふもとの村では超獣によって起こった大雪崩の音で騒然。
セリフのある役者2人は神の怒りと恐れ慄き、エキストラの地元民はちょいうれし顔で適当な方向を指差しつつ段取りを待つ。
スキー場に避難する途中、役者2人は超獣を見てしまい、驚いた柴犬は考えた末カメラに向かって大爆走。
そのころ北斗たち一行は妙高高原にて夜間スキー中。
ホテルのアピールをさりげなく終えるとロビーにて暖をとる。
ロビーには先の遭難親子の祖父がおり、孫が来ると世間話。(ちなみに孫の顔は知らない)
程なく避難した村人が押し入ってきて超獣出現を伝えると、超獣という言葉に敏感に反応した北斗は現場に案内しろとせっつくが、祖父に雪山の恐ろしさを説かれ翌日にすることで納得する。
翌朝、北斗と祖父が山に入ると女の子を発見。
前日のままの格好で埋もれていたのだが、なんと生きていた。割と元気に。
父親の存在を女の子のうわごとから知った北斗は更なる奥へ分け入ろうとするが、またしてもジイさんが「死ぬ気か!!」と止めに入り下山。
ホテルで女の子の目が覚めると、そこで初めてジイさんと女の子が血縁であることが判明。
置き去りにしてきた女の子の父は実の息子であった。
北斗は改めて父親救出を提案するが、超獣まで出た今、山に入るのは不可能と三度反対にあう。
北斗はたまらずTACを呼び出す。
吹雪の中、超低空で華麗に山をかすめて現れるTAC戦闘機。
ホテルに着くと上空からの確認では「足跡すらない」と、隊長以下全員が不満顔。
目撃者が子供と判ると今野はあからさまにバカにし「あてにならんな」と一蹴。
が、今回は「村人も見ている」と食い下がる北斗。
しかし、女の子の父親がまだ山に居ること、銃での応戦など、必死の説明に対しTACは、「あの雪崩では残念だが助からない」と女の子の前でハッキリ言い。あまつさえ「雪崩と超獣見間違えたんだろ」「銃なんか撃つから雪崩が起きるんだ」と、腐りきった反応で相手にせず。
女の子の手前人情深いところを見せようとしたか、隊長はしぶしぶ捜索することを決めるが、納得いっていないのか、まずは村人への聞き取り調査からスタート。
ちなみに、このシーンの終わり、ひさびさに北斗の“カッコつけ敬礼”が見られる。
ホテルで静養する女の子一行、北斗も見守る。
女の子が父恋しさから謎の童謡を一節歌うと、あまりに腰の重いTACに我慢の限界が来たかジイさんは懇願された女の子を同伴して、あれほど危険と主張していた山へ自ら分け入る。
北斗も同じ気持ちから、後追いながら行動をともにする。
TACに気付かれた北斗は早くも命令無視の追われる身に。
ズンズン奥へ行くジイさんと孫、北斗もすぐ後を追う。
TACは空から陸から北斗包囲網。
ジイさんと孫が父親を発見すると同時に超獣出現。
2人に危険が迫ると突っ伏していたハンター風おやじはムックと立ち上がり、何故かそのまま光に包まれ巨大化。
ムックだけにホントに白髪ロンゲのムックになってしまい、三つ目のイガイガ超獣と大乱闘。
コトがコトだけにTACも超獣退治に加勢。
北斗や美川など地上部隊も、火薬が連発式に出来なかったのか編集で連射に見せてるせいでガタガタ画面でタックガンを乱射。
北斗に危険が迫ると自動変身。
極寒の中、寒さをもろともせず真っ白になりながら大格闘のA。
最終的に超獣を雪に埋もれさせてフィニッシュ。
ラストは、新マンの郷とは違い、明るく「お~い!!」「郷ぉ~~!!」などというコール&レスポンス(「お~い」のフォーマット)にはならず、地味に帰ってきた北斗をなんとなく向かえ、女の子が山へ帰っていく白ムックに向かって謎の童謡を歌ってEND。
文章で読むと一件面白いように見えるが、親子や祖父の関係、山と都会の関係など本来描いてしかるべきドラマ部分が無いので、内容は意外と薄い。
父親がウーになるのも何か不自然。
それよりもなによりもTACの腐りきった面々をどうしたらいいものか。
超獣なんか滅多に出ないんだから、面倒臭がるなよホントに。
北斗の反応もここに来て、「どうして判ってくれないんだ」的な熱血さではなく、諦念の落ち着きみたいなものが身に付いて来てしまっている感じ。
全くの味方ゼロ、恐ろしいほど四面楚歌。
不憫でならない。
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- 2010/04/12(月) 05:21:40|
- MX円谷劇場
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