ガスタンクにそっくりな衛星がガスタンクの脇に落ちてくる話。
主な登場人物
「北斗星司」 男側主人公。南が早退したので今は1人でAに変身。池田鉄洋的オーバー演技傾向あり。常に怒られ役。
「南 夕子」 女側主人公。ゲッセイジンだったため早退。
「竜 五郎」 TAC隊長。必殺技「一週間の謹慎」。とにかく様子を見る男。
「山中一郎」 射撃の名手。何故か2丁の両手撃ちが基本。直情型のキ印野郎。
「吉村公三」 宇宙生物の権威。今のところ全くの空気。
「今野 勉」 ロケット工学のオーソリティー。デブキャラ。人の失敗をネタに笑いを取るのが趣味。光の速さで心が折れる男。
「美川のり子」通信、副官担当。爆弾魔。エロ担当。1回死亡後なにげなく復活。
「梶 洋一」 兵器開発主任。新興宗教の教祖のような制服着用。独特の梶理論を展開。ここの所不在。
冒頭、ガスタンクにそっくりな衛星(というかほとんど宇宙船)“ジュピター2号”が突如行方不明になりTACは色めき立つ。
翌日からTACや天文台はおろか町の天文ファンまで巻き込み、衛星探し熱がヒートアップ。
小学校では“星バカ”こと、ガス工場守衛の息子もバカにされつつ手製の望遠鏡で衛星探しに精を出す。
ガス工場に併設されているボロ守衛小屋住み込みの父子家庭と思しき親子は、実直そうだが酒飲みの小心者、といった感じの親父の誕生日のその日に、真っ赤に発光し落下する衛星を確認する。
その衛星は先端の玉だけになっており、熱がおさまると全く他のガスタンクと区別がつかない、階段まで付いたまるで擬態のような激似ぶり。
その似方はもともとガスタンクだったか、あえて参考にしたのか、とにかく悪意を感じるほどで、訴えられたら完全敗訴のレベル。
あまりの似方に報警察や本社に報告しても“酔っ払いのイタズラ”と相手にせず。
もっとも、本社担当者は見ずにあしらっていたので、もともと親父に信用がなかった可能性もあり。
その後、星バカ少年の提案でTACに連絡が入り、朝になって北斗と吉村が乗り込んでくる。
吉村は先週の勢いそのままに今週も宇宙生物の権威らしいところを遺憾なく発揮し、タンクを即超獣の巣と判断。
そのままTACも総員出動となるが、珍しく隊長は山中を本部に残す。ケガでもしたか?
現場に着くと、とりあえずタンクのガスを抜くことにするTACだったが、今野がガス屋と緊急処理にあたると何故かガスが逆流し、ニセタンクに吸われてしまう。
どうやら、中の超獣がガスをエサにしているらしいのだが、いきり立つ北斗に訳が判らない今野は顔を引きつらす。
ガスをタンマリ吸い込んで火気厳禁になってしまったニセタンクに手も足も出せないTAC。
痺れを切らした隊長は錯乱してたのか山中を呼び出し、ミサイルを撃ち込み成長を止めるという「殺す」という直接表現を避けただけのような作戦に出る。
山中が嬉々としてネゴシックスみたいな顔で空から辺り一面にミサイルを撃ちまくると、卵が孵化するが如くタンクの中から“手がムチの、おたふく風邪のビッグバード”が生まれてしまい、子供やガス屋に「TACのせいで超獣が出てきた」と総スカンを食らう。
やはりこの隊長に着いて行くのは並大抵のことではない。
その後、おたふくビッグバードの迫る守衛小屋に残した望遠鏡を取る取らないで揉め、星バカ少年の代わりに北斗が「取ってくる」と宣言した瞬間に小屋が踏み潰されて少年がキレるという、心温まるエピソードなどがあり、近隣中の工場から苦情が殺到すると、冷凍弾、ガス中和剤の使用を思いつく隊長。(何故、卵の段階でとりあえず撃ってしまったんだ)
が、そんな一件有効そうな攻撃もたいして効きもせず街は火の海。
北斗が完璧に死ぬスピードで地面に激突するとAに自動変身。
ガスやムチの攻撃に苦戦しつつ、超獣を抱え宇宙へ出るとタックスペースと連携し爆殺。
本来はAがフィニッシュしてもいいはずだが、このまま何もいいところがないと隊長、延いてはTACの無能ぶりがあらわになりすぎるので、おいしいところをプレゼント。
北斗が新居に移った少年のところへ手製望遠鏡用にレンズを持参したところでEND。
レンズを覗いた少年が北斗に向かって「Aだっ」(レンズを外して)「な~んだ北斗さんか」という北斗ドッキリなクスグリあり。
いくらなんでも落ちてきた衛星がガスタンクに見えるというのは無理があるのでは。
そもそも、あんだけ大きい物体なんだからレーダーがなくともみんな気付くだろうに。
が、そんなトンでも設定が吹き飛ぶ、隊長の気まぐれ作戦がゴイスー。
自分から窮地に落ちてゆくという、裏目裏目作戦。
周りから総スカン食ってジッと押し黙ったときには、自分から死ぬんじゃないかと思った。
たまには作戦成功させてあげてもいいと思うんだが・・・。
(今回なんか、珍しく作戦らしい作戦考えたんだから)
スポンサーサイト
- 2010/05/03(月) 05:40:35|
- MX円谷劇場
-
| トラックバック:0
-
| コメント:4
おたふくビッグバード(笑)
今回はウルトラマンのオイルSOSをテンプレにしたんでしょうかね。
怪獣自体の強さはどちらも微妙でしたし。
- 2010/05/23(日) 09:53:59 |
- URL |
- ihsotih #2B3L1McM
- [ 編集 ]
“言い得て妙”を信条に書いとります。
有名な怪獣でも、見たことない人にどう伝えるか腐心してます。一応。
結果、「ウゴウゴ」だの「おたふくビッグバード」など、わけ判らない奴が大挙して出てくるハメになってますが。
- 2010/05/23(日) 12:45:09 |
- URL |
- GEN #-
- [ 編集 ]
なるほどです。
僕のようにワールドスタンプブック怪獣の世界を集めて、それで全てのウルトラ怪獣を知ったつもりになっている人間だと、ガスゲゴンのデザインは言うまでも無くガスゲゴンだろ、一々説明さすな、などと考えてしまいがちです。
反省。
- 2010/05/24(月) 03:21:35 |
- URL |
- ihsotih #2B3L1McM
- [ 編集 ]
あ~、いや、反省なんてとんでもないです。
「セブン」以降のウルトラシリーズにあまり思い入れがないもんで、私自身初見のつもり(実際、見てない話も多いですし)で書いてるといった具合でして。
もっとも、一番の要因は、書くのも結構面倒臭い作業なんで、面白がることで勢いつけないと文章が進まないっていうのが大きいですが。
- 2010/05/24(月) 07:14:00 |
- URL |
- GEN #-
- [ 編集 ]