少女が崖から3度ほど転がされる話。
主な登場人物
「北斗星司」 男側主人公。南が早退したので今は1人でAに変身。池田鉄洋的オーバー演技傾向あり。常に怒られ役。
「南 夕子」 女側主人公。ゲッセイジンだったため早退。
「竜 五郎」 TAC隊長。必殺技「一週間の謹慎」。とにかく様子を見る男。
「山中一郎」 射撃の名手。何故か2丁の両手撃ちが基本。直情型のキ印野郎。
「吉村公三」 宇宙生物の権威。今のところ全くの空気。
「今野 勉」 ロケット工学のオーソリティー。デブキャラ。人の失敗をネタに笑いを取るのが趣味。光の速さで心が折れる男。
「美川のり子」通信、副官担当。爆弾魔。エロ担当。1回死亡後なにげなく復活。
「梶 洋一」 兵器開発主任。新興宗教の教祖のような制服着用。独特の梶理論を展開。ここの所不在。
冒頭、東京都桧原村に“ゲスラが葉っぱ纏ってどデカイ角を身体中に生やしたような”サンショウウオには似ても似つかないサンショウウオ超獣が出現。
かやぶき屋根の家を踏みつけ、硬直して左右に倒れる江頭2:50のように自ら右、左と転がり辺りをメチャクチャにする。
さっそくTACが乗り込むと江頭超獣はすでに消え、「ハンザキの化け物にやられた」と村人。
北斗、美川、吉村は、山中たちの空からの情報で近隣の洞穴を調査。
道中、北斗たちはモウモウと煙の立ち込める地割れを発見し、そこに引っ掛かっていた少女を救出する。
荒々しく物のように引っぱり上げられ、見るからに全身打撲してそうだが北斗に強引に揺すり起こされた少女は「急に暗くなって・・・」と事態が飲み込めぬ様子。
美川が「こんな山奥に1人で?」と訊くと「あたし、この先の
鍾乳洞におじいちゃんと住んでいるんです」とサラリ。
それを受け北斗「よぅし、そこまで送ってあげよう」。
なにか重要な部分を聞き逃している北斗。
妖しげな鍾乳洞を奥へと進むと、箪笥や茶箪笥、神棚に囲炉裏とひと通り生活用品が揃っている中心にマタギスタイルのパッと見ちょい狂人のじいさんがおり、村が壊滅的と知るや小躍りしそうな勢いで高笑い。「村の奴らにやっと罰が当たったのか!!」「ぬはははははっ!!」
人が死んで大笑いのじじいの空気の読めなさに、人一倍空気を読む少女は「おじいちゃん!!」と苦笑いでたしなめ、「どうもすいません」「村の人と仲が悪いので・・・」と大人びて見せる。
脇の水溜りに白いサンショウウオを吉村が見つけると(白いのは洞窟で日光に当たらなくなったためと推測)、サンショウウオの話に食いつくじいさん。「昔はたくさんおったが、村の連中が山に薬を撒いたのでもう居ない」「家屋敷を抵当にしてサンショウウオを保護したがダメだった・・・」
サンショウウオ可愛さの結果洞窟暮らしとなったじいさんは今回の事件もサンショウウオの怨念、因果応報だというが、北斗は“今やこいつ一匹なんだから、こいつじゃねーの?”と疑いのマナコ。
少女はすかさず、「笛の音で何でも言うこときくやさしい子」と横笛をピーヒャララ。
本部ではサンショウウオのことについてひとり考えを廻らす北斗。
「さゆりちゃん(少女)のことを考えていたんでしょ」と美川に逆セクハラを受けてもサラリと流し、今野の尻馬ゲス発言もまたかわし、洞窟のサンショウウオの怪しさを議題に乗せる。
北斗が挑発されても同じ土俵に立たなくなったのは、大人になったな、と感じなくもないが、本部内の和気藹々とした雰囲気は、初期のことを思うとなにかワザとらしく不気味な感じすらする。
(そもそも、北斗の意見に笑って答えるなんてことはありえなかったからね)
洞窟ではサンショウウオを「散歩に行きたがっている」と称して砂地に放すじじいと少女。
サンショウウオは見えない糸で釣られるように唇から滑り出し、手足も動かさず坂を下りて行く。
角をサンショウウオが曲がり、じじいたちが腰を上げたとたん閃光一発超獣になるサンショウウオ。
距離が近過ぎ絶叫するじいさん。
またも江頭スタイルで右、左と転げる超獣。
少女の直感から超獣はサンショウウオと理解したじじいはその喜びから狂気に走り、泡を噴く。
少女の気転で笛を吹き超獣を元に戻したが、洞窟に戻っても、これで自在に復讐が出来ることに我を忘れているじじい。目は既に彼方を見ている。
少女再び「おじいちゃん・・・」。
洞窟を見張ることになった北斗たちは夜通し寝ずの番。
北斗は入り口に陣取って夜空を眺めてほくそえむ。
復讐の虜と化したじじいは、夜のうち別の出口からサンショウウオとまんまと抜け出し、北斗は少女に教えられ「しまった!!」。
超獣が出現しTACも本格的に攻撃態勢に入るが超獣のタフさに閉口。
逆に山椒風味の汁を吐きかけられ退散。やむを得ず地上からの攻撃に切り替える。
もういいだろうと、笛を吹き休ませる体勢に入るじじい、得意げにピーヒャラやっていると狂気のハーメルン状態でTACと鉢合わせ。
しかし、ついて来ている超獣に人の見分けなど付くはずもなく、全員に攻撃開始。慌てて散る一同。
執拗に追い回される北斗と少女。汁攻撃から逃れるため北斗は崖から少女を転がす。ゴロリンと横一回転。
その後頭上約2メートルでの爆発を避けるため今度は自らゴロゴロゴロ。
さらに、じじいに「笛を吹け」と近付いたところをじじいにブン投げられゴロン。
代わりにじじいが汁を浴び、とろけて消滅。(!)
笛はじじいが投げて寄こしたところで爆発。もう超獣を止めるすべはなし。
北斗は少女を抱えそのまま変身。(!)
日光を遮断しサンショウウオに戻ったことを確認すると放置して帰る。
洞窟にサンショウウオを閉じ込め、肉親はおろか唯一の友達(サンショウウオ)まで失った少女をみなで慰め、慰めついでに隊長の姉に貰われて行って大団円。
昔話ライクな岸田森のナレが入ってEND。
まず、鍾乳洞にじいさんと少女が住んでいる、という状況が凄い。
それも事情があって逃げ延びているというのではなく、家財道具一式持って引っ越してきていて住む気マンマン。
それと、少女の扱いが、掴まれる、投げられる、転がされると手荒すぎ。
子役自身が全部のシーンをやってはいないと思うが、顔が判るシーンもあってドキドキ。
意外と白いサンショウウオの出来はいいのだが、いざ歩かせると足が動かなくてガックリ。
他、少女を抱えての変身や、隊長の姉に少女が貰われていくという意外な、今後どうすんの的展開もあって目が放せない。
ちなみに、面白いかは微妙。
村人との軋轢がキチンと描かれていたらもうちょっと違っていたか。
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- 2010/05/17(月) 06:11:28|
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