
これまた時間掛かりましたが(寝しなに読むことにしてるんで、眠くてなかなか進まなかっただけ)、読みました。
『1』『2』と『1.5』の3冊の中では、これが一番面白かったですかね。どんだけ加筆修正されてるのか知りませんが、一番こなれた感じで、絵的にも統一感ある気がしました。(綺麗という意味では『2』が飛び抜けてますが)
マンガの各話もよかったですが、面白く読めたということでは後ろのアニメ用の提案シナリオが面白かったですね。何でかって、それはト書きやセリフ行動に注釈があって判りやすいから。補足以外で説明しながらストーリー書けるなら、マンガでもそうやって貰いたいモンですが。
やっぱり、攻殻は、『1.5』みたいな刑事モノの雰囲気が一番あってますね。男性キャラんのむさい感じがいい感じ。
と、いう具合に、久々に“士郎正宗”読んでみたんですが、読んでいていくつか気になってたことが・・・。
まぁ、“大友克洋”の影響が結構濃厚に絵柄に出てたのが、結構ビックリなんですが、80年代『アキラ』連載中の当時としては、影響を受けなかった漫画家の方が少なかったくらいで、日々増え続けるフォロワー作家たちの中に埋もれて、このくらいだと影響受けてるうちに入らない感覚だったのかも。(これは前にも書いたかな?)
ま、絵柄はいいんですが、ファッションがね。何でか何時まで経っても全員80年代でストップしちゃってるのが気になって気になって。何故か肩パッド入ってウェストと裾が絞ってある。(ボビー・ブラウン思い出しちゃう)
多分、流行りうんぬんじゃなくて、本人がそういうファッションが好きなんだと思うけど、どうなのか。
あと、一番気になったのが、連続するアクション描写の判りづらさ。これは、全巻通して感じてた。
絵自体は、空間の把握が素晴らしくて、画角も考慮した三点透視が見事なんですが、連続するアクションになると何だか判らないときが多い。振りかぶった手足の向きがインパクトの瞬間違ったように見えたり。連続してるのにカメラ位置変えるのがいけないんだと思うけど、正直どうなってんのか解析するので読むのに時間化掛かってたところもある。
シナリオなら、こういうことはないだろうと思ってたらシナリオでもあったんだよね。小説なんかでもそうなんだけど、場景の説明の場合、頭の中に映像が組み立てられていって、自分なりの家の間取りであったり、街のイメージが出来上がって行くわけだけど、それが突然狂うと読んでて混乱しちゃう。自分の場合は無視できない。「えぇ?階段上がって右は壁じゃあ・・・」みたいになって止まっちゃう。まっ、ストーリーには何の影響もない瑣末なことなんで、生理的に気になっちゃうだけなんですが。
そういえば、アニメ用のシナリオ提案を読んでいる時期に偶然深夜にテレビをつけたら、何と『攻殻機動隊S.A.C.』がやっていて、だいぶ進んだ話(12話)だったんだけど見てみるかと見てたら、翌々週、「今までのリピート放送があります」とのアナウンス。地上波のU局(テレ玉)でリピート放送とは珍しい。しかも月~金を2回での一挙放送。ますます珍しい。おかげで今のところ全話見逃さずに見れてます。
アニメに関しては、結構絵にバラつきがあるんですね。いいときはホントいいんですが、ヘンなときはキャラも背景もダメみたいな。
よく知らないんだけど、このアニメって、3DのCGモデルを使って作画の参考、もしくはトレスしてたりするのかな? ヘタなときって、デッサンの崩れというよりヘタな人がトレスした感情の入ってない線みたいな印象を受けるんだけど。
話に関しては、概ね面白いですが、士郎氏の提案したシナリオの方がいいときもあれば、逆もあって、どっちがどうとはいえない感じですね。(少佐の服装はどうかと思いますが・・・)
とにかく、まだ見途中ですが、見られてよかったなと思ってるんで、出来ればテレ玉には続いて『2nd GIG』も放送をお願いしたい。(無理か?)
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- 2013/04/27(土) 01:36:48|
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