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TOKYO MX 円谷劇場 「ウルトラマンタロウ デジタルリマスター版」 32話

小学生が、頭部にカサと三角定規を突き立てる話。

<主な登場人物>
■ ZAT極東支部メンバー
東光太郎(篠田三郎):本作主人公。勇気と行動力と子供好きが講じてZATへ横入り後、死に損なって日本名の宇宙人と合体。とにかく好青年の22歳。女性にはイタリア人なみにストレートにアピールする男。
朝日奈勇太郎(名古屋章):ZAT極東支部隊長。光太郎をスカウトした張本人。白鳥船長とは友人。ユーモアと洞察力を兼ね備えてはいるが、重い出社拒否症。内職が忙しい42歳。
荒垣修平(東野孝彦):出て来ない隊長の代わりに指揮をとる実質隊長の副隊長。鷹揚で人望が厚い大食漢の29歳。攻めてるファッションのダンディーじゃがいも。
北島哲也(津村秀祐):情報分析および兵器開発担当。つりキチ○○の27歳。
南原忠男(木村豊幸):操縦、射撃はお手の物。根っから明るい宮崎出身22歳。口のあたりがアナゴさん。
西田次郎(三ツ木清隆):放電好きの光太郎の弟分。隊では先輩だが、年は光太郎より下の19歳。8話で宇宙ステーションV9に飛ばされる。
上野孝(西島明彦):8話より突然赴任。18歳の最年少。長髪のイケメン。先祖が忍者の可能性あり。
森山いずみ(松谷紀代子):通信担当で戦闘も得意。家事も出来ちゃう気の利く18歳。
■ 白鳥家
白鳥潔(中村竹弥):大型タンカー船長。日本帰国時に光太郎を乗せた縁で下宿させる。妻とは死別。ご先祖が隠密支配だったかは不明。
白鳥さおり(朝加真由美、小野恵子):白鳥家長女。亡き母の代わりに家を切り盛りする。出来のよい18歳。20話より別人のようになる。
白鳥健一(斎藤信也):白鳥家長男。明朗快活で行動派。光太郎とタロウに憧れている小学5年。


 放課後、健一たちが気象観測を学校の屋上でしていると、いつの間にやら、コウモリ傘を担いだ丸メガネを紐で耳に括った戦後すぐの小学生みたいな(『ど根性ガエル』の五郎の帽子なしスタイル)、下駄履きの子供がおり、健一が誰かを訪ねると、「空想好きで、怪獣好きの、引越しを繰り返してる運送屋のドンちゃん」だということが判明。
奇行が目立ち、友達のいないドンちゃんは疎まれがちで、観測班の白カーディガンの少年も、「運送屋、運送屋」と揶揄し差別全開。 健一が友達になろうと班に誘うと、観測用望遠鏡から怪獣が見えてしまい全員腰砕け。 騒ぎになりかけてると、「嵐が来るから帰りなさい」と、物凄いキャラの付いた、ジャワ原人みたいな先生が下校を強制。

 そのころ、ZATでは、東北の山の中で発生した謎の嵐を注視。 怪獣の存在がおぼろげに判ると緊急発進となる。 ちなみに、もはや隊長の影は何処にもなく、当然のように英心が全体を指揮。

 つねに薄笑いで全くしゃべらないドンちゃんを連れ、猛烈な風の中下校する健一。 途中、「怪獣(嵐)を呼んだのはこいつ(ドンちゃん)だ!!」と、白カーディガン一派が待ち伏せし、「そもそも、ウルトラマンより怪獣が好きなんて奴だからな!!」と、暴力に訴えようとする。 止める健一も巻き込まれて、くんずほぐれつしていると、猛烈な風にあおられ、木の葉が少年たちの顔にペタッ。 前が見えなくなり、困惑した子供たちは、全員そそくさと退場。 ドンちゃんは、その間に怖ろしく高い木の上におり、曲がったメガネで、相変わらずの薄笑いを浮かべていると、コウモリ傘で、メリーポピンズみたいにヒラリと地上へ。 すかさず旦那のナレーションで「ドンちゃんは、きっと風の子なんだ、きみたちは、こんなことをしてはいけないよ」と、やさしくフォロー。 木の葉の一件もドンちゃんがやったのか? と、健一が尋ねても笑って傘を回すのみ。 それで木の葉をやったことも理解する健一だったが、まさか怪獣を呼んだものドンちゃん? と、恐怖から肩を揺するが、ただ傘を回すドンちゃん。 薄笑いが気持ち悪い。

 とうとう都心に現れる怪獣。 それをビルの上に登って嬉々として眺めるドンちゃん。 ブラコ星人みたいな頭足人スタイルの一つ目怪獣は、小さい口から突風を吹き出し街を破壊する。 ZATも出動し、火器類で応戦すると一つ目怪獣は逃げ出し、やがて突っ伏すと消えてしまう。 が、影となった怪獣は、移動し、健一たちが居るビルに迫ると、健一たちをすくい取るようにして実体化。 健一とドンちゃんは、怪獣の頭部に走る、卑猥な縦割れの溝の中に嵌り込んでしまう。

 健一たちが楯となり、攻撃が出来なくなるZAT。 突風を吹きかけられると、ホエールは墜落。 責任を感じた健一は、ドンちゃんのコウモリ傘で降りようと提案し、傘を開こうとするが、ドンちゃん、何故か頑として拒否。 頭が弱いのか、傘を取られるのが余程嫌なのか、言うことを聞かないドンちゃん。 目を縦にして泣きながら「街が壊されちゃう、僕の家も壊されちゃう」と、訴える健一。 埒が明かないドンは置いといて、自前の三角定規で怪獣の頭を攻撃しようとすると、またしてもドンが腕を掴んで邪魔。 「放せっ!!」と、腕を振り払ってグサグサ刺していると、ようやく怪獣が街に仕出かしている事の重大さに気付いたのか、一緒になって傘で突き出すドン。怪獣は、痛さに敏感だったのか、煙突を頭部付近でブンブン。

 東は、突風を吹くために激しく呼吸している怪獣の口を狙うことを提案。 コンドルで、息を吸ったタイミングで口に突っ込み、ミサイルを撃つ。(東たちは、そのまま脱出)
東の直でのミサイル攻撃が効き、怪獣がもだえている隙に、健一は今度こそコウモリ傘で落下。 それを東がパラシュート降下中に確認すると変身。

 突風を利用した電柱発射攻撃や、縦割れの亀裂に埋まる豆状の突起物からのフラッシュ攻撃(?)などをかわしつつ、空気を吸った瞬間に口をニセロレックスマークで塞ぐと、吸えなくなったにも拘らず、ドンドン膨らんで行き、そのまま浮き上がると大爆発。 ドンがタロウに手を振り、翌日、健一がドンの転校を知り、突風が吹くと、空にドンのコウモリ傘を感じ、「怪獣よりもタロウが好きになった」、と、本当はどっちが好きでも関係ないのだが、番組上は重要なメッセージを健一が受け取り、引っ越したって言ってるのに、「帰って来いよ!!」と理不尽なお願いをするとEND。



子供番組にたまにある、『風の又三郎』モチーフの1本。

まあまあ、と言えるが、今までの話に比べたら、といった程度か。
ドンちゃんに主体性がなさ過ぎるのと、描き方が曖昧で掘り下げが浅いんで、感動にまでは繋がらない。 むしろ、笑うばかりのドンに、いじめられっ子のある種の処世術のようなものが見え隠れして、ややつらい感じ。 運送屋という職業差別のようなものも何なのか。 ただ、屋号で呼んだだけなのか。

今回、瓦がちゃんと吹き飛ぶ特撮はよかったが、戦闘シーンの作戦等にもずさんさが目立った気がする。
このままだと、総じてゆるいのが『タロウ』の特徴、と総括しなくちゃならない可能性も出てくるな。

ちなみに、ドンちゃんの曲がったメガネのかけ方は、よく見たら、ツルが片方しかなかったからでした。


さあ、次回はトンでもないことになりそうだな。
心して掛からないと。
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  1. 2014/08/04(月) 03:56:41|
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