
一連のイデオンリメイクの資料探しの中で偶然見つけた本で、ネットで安くなるのを見計らって買ってみました。
たまたま、画像検索で引っ掛かって、これまた、偶然、古本屋で買ったというブログ主の感想を見てたら欲しいなと。 もちろんイデオン関係も目当てですが、いろんな作品の準備稿、NGデザインが載っているとのことで、これはいいなと購入です。
タイトル通り、77年から87年まで、作品で言うと『ザンボット』から『ドラグナー』までの、主に主役メカの設定画を集めた本で、言ってみれば、ちょっと中途半端、それぞれの作品のムックなんかに比べたら資料性は全然ないです。 その代わり、サンライズのロボットを年代順に俯瞰出来て、作品の生まれた背景(作品性の解説とかじゃなくて、スポンサーの要望や視聴者層のニーズがどうとか、生々しい方ね)も概ね知れるように解説されてます。 その一環で、NG版デザインなんかも紹介されてますね。
いやー、こうやって並べられると面白いですね。 あくまでサンライズのロボットデザインへの挑戦という目線で構成されてるんでなおさら。 それと、大河原氏の功績のデカさ。 富野監督や本人でさえ、デザインが古いと自覚しつつも、主役を張れるロボを描ける人がいない。 キャラの立った、顔の見えるロボを描ける人がいない、ということでずっと抜擢され続け、名作を数々生み出すに至るという。 まさにレジェンド。 もっとも、ホントにガンダムにまで顔付けちゃってましたが・・・・・・。 ついでに言うと、アニメーターのリファインによってどんだけカッコよくなるか、というのも見もの。 湖川氏いなかったら『イデオン』トンでもないことになってましたよ。 元のデザイン卒倒ものですから。 監督が怒りで全殺しすんのも判ります。 ちなみに、大河原氏の名誉のために言っておきますと、大河原氏以前のメカデザイン担当の人たちに比べて大河原氏ははるかに絵、上手いですから、念のため。
サンライズの80年代作品はどれも好きで(全部見たのかって言われたら、見てないものの方が多いですが・・・・・・)、『ガンダム』はもちろん『ボトムズ』とか『ザブングル』、『ダンバイン』と印象深いデザイン多いですが、それらより自分の中での印象度が落ちるはずなのに、見るたび『バイファム』はいいなぁと思いますね。 あんなシンプルで、構造的にもほかの作品と被るはずなのに、オリジナリティーはシッカリ感じるし、なにより纏まってますよね。 ガンダムのプロトタイプデザインからの発想だからなのかな。 ガンダムになる前のガンボーイ(顔のないほうのデザインね)のデザインも好きなんですよね。
まっ、必要のない人の方が多いと思いますが、インタビュー記事もけっこう面白いんで、興味のある方は探してみるのもいいんじゃないんでしょうか。
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- 2014/11/24(月) 05:45:46|
- ガンダム&イデオン
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