
ずいぶん前に買った本ですが、後回しにしてたせいで今頃読了です。
成田メカの解説や、どう凄いかなどの賛辞感想が読めるかなと思って購入。 タイトル通り、あくまでSFドラマであってメカがメインの本じゃないんで、それほど隅々までというわけじゃないですが、なかなか堪能しました。 メインは表紙にもあるように、『マイティージャック』、『猿の軍団』、『スターウルフ』その他のマイナー円谷SFで、ウルトラ関係はほぼありません。
概ね予想通り、『MJ』はメカと音楽だけの評価。 数々の著名人、スタッフ関係者のインタビューが満載ですが、ドラマの内容を褒めてる人はホントに少数。 でも、その代わりっちゃなんだけど、メカは斬新。 特撮も素晴らしいけど、特にQ側のメカは形も色も凄くいい。 もちろんMJ号もカッコいいですが。
全体の三分の二ぐらいが『MJ』で、それ以外のページでは、『猿の軍団』と『スターウルフ』がやっぱり面白そうですね。
ストーリー的にもこの2作はシッカリしてそうです。 特に、『スターウルフ』の半ダブラシ合成を使った特撮は見てみたいですね。
それにしても、放送から30年以上経っちゃって、もう気兼ねがなくなっちゃったからなのか、インタビュー中に文句とか、当時の不満とかあけすけに言っちゃってる人が多くてちょっとビックリ。
まぁ、どんな伝説的な名作でも現場の末端まで行くと文句しか出ないのは常で、『ガンダム』でも、記録全集読むと、監督や脚本家なんかは、「今までと違ったことやるぞ」、と意欲に溢れてますが、作監、原画、動画、仕上げと、どんどんヒエラルキーが下がって行くたび不満が増えていって、色塗りのおばちゃんあたりまで行くと「こんな仕事は二度とやりたくない」とか激怒してたりするし。(ちゃんと全集のインタビューに載ってんだよね、暴言が)
でも、『MJ』の打ち合わせで、内容(辻褄とか)より(特撮の)勢いで見せるような指示が実際に出てて、話は適当でもいいと認識しながらやってたみたいなの読むと非常に残念。 『ミラーマン』もそうだけど、フジはTBSより子供番組を下に見る傾向あるのかね。
それと、『スターウルフ』にバイトで参加してた原口智生の受けた仕打ちもけっこうなモンで、いやぁ~、好きじゃないと出来ないな、と。
とにかく、スタッフインタビューは読み応えあるんで、そっち目当てで買ってもいいと思いますね。 常に現場がひっ迫してて泣けてきますが・・・・・・。
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- 2015/05/17(日) 06:09:12|
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