油絵から出てきた女に七曲署署長が殺されかける話。
殺人の原理を除くと、まあ、よくあるタイプの話か。 ドラマとしては、会社内の親子のドロドロをもっと描いてくれれば、より面白かったと思うが、それよりも、今回は初期のコンピュータの扱いが端的に判る資料的に面白い1本なのではないか。
まだ、紙のパンチ穴を読ませてる時代のコンピュータで、大して複雑なことは出来ないハズが、何故かこの時代は、どの作品でも万能の未来予測装置的な扱いが多く、今回の話でも完璧に未来を予言。 その結果、それに振り回されるというおなじみの展開。
表現としては、音声合成でしゃべるコンピュータ。 液晶パネルの如き薄さのCRTモニターを利用した動く油絵。 パンチカードでプログラミングされたホログラムによる殺人幽霊等、非常に興味深い。
また、その表現も面白く、油絵から女神風の白人女性が抜け出すシーンは白眉。 壁を突き通ってエレベーターの中まで進入してくるのもいい。
ほか、気になったところは、最初に殺される社長が『ミラーマン』の御手洗博士。 SRIの所長の友人の愚痴でフレミングの法則とか言っていたが、いったい何の仕事をさせられてるのか。 誉の顔の下半分が青過ぎ、ぐらいか。
幽霊の女性の弓の構え(弓に対しての矢が右側か左側か)が間違っているんじゃないかと思っていたが、調べたら洋弓というか、日本以外の弓では、左手に弓を持っても左側に矢を出すというのが全然普通だった。 もっとも、矢を弓に乗せる感じに、やや右側に寝かせる構えが多いようだけど。
これは、ちょっとした発見だった。
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テーマ:特撮ヒーロー - ジャンル:テレビ・ラジオ
- 2015/08/10(月) 03:02:56|
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