実相寺作品「呪いの壺」。
もう、一発目の絵からグッと引き込まれてしまって打ちのめされる。
シンメトリー、物ナメ、俯瞰、あおり、どアップ、映像の切り取り方、ライティングのセンスが計り知れない。
今の実写作品にこういうこだわりが見られないのはホントに残念。
もっと、映画だけでなく、普通のテレビドラマで普通のホームドラマであってもいいと思う。
(たぶん、出来ない雰囲気があるんだともうが)
話は、ニセモノ作りに嫌気がさした陶工の一族の息子が、本物として売る雇い主、ひいては、
それを買う金持ちへの復讐で連続殺人を行うもの。
尾行しただけで解決してしまうので、複雑な話ではないが、
陶工の息子の心情がきちんと吐露されているので、ドラマとしての見ごたえはある。
ラストの陶工本人のやるせない感情の爆発と、EDへの入り方も完璧。
クライマックスの寺の爆発炎上は、特撮の上手さもあって素で驚いてしまった。
非常に印象的な、息子の目が金色になるカットも入れ方が秀逸。
ビデオのCMとかに使われてたのは、このシーンだったのかと、なんか感心してしまった。
傑作とまではいかないまでも出来は非常にいい。
来週は、やっぱり「狂鬼人間」は飛ばすようですね。
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テーマ:特撮ヒーロー - ジャンル:テレビ・ラジオ
- 2015/08/31(月) 02:39:14|
- MX円谷劇場
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