ベガ、リデザイン7回目です。
前回までは、作品内容の紹介や、それぞれのベガなどを覗いてきましたが、
今回からは、そもそもベガのリメイクを思いついた、10数年前に描いたスケッチを見ていこうと思います。
スキャンするために色々ひっくり返してみたら、小説内でのベガの描写を書き出した紙の裏が何かの書類で、
そこに2003年とあったので、便宜上、今回のスケッチは、2003年版とします。
ただ、小説を読みだす前に描いていた記憶もチラッとあるので、全体としては、前後1年ぐらい幅があるかも。
では見ていきましょう。
ちなみに、なるべく、そのままの状態でトリミングしているので、ベガ以外のイタズラ書きも含んでます。
(描いた順は、おおよそ左から右)

このときから、“大友版に触発されてやるのだけれど、作るものは大友版のリファインにあらず”、
というのは考えていて、あきらかに、生頼版に寄せた感じからスタートしてますね。
これが、果たして小説を読み始めてから描いたのかどうなのか、ちょっと判然としないんですが、
とにかく、それほど何かを意識して描いてないのは確か。
漠然と、なんとなくベガ描いてみようかな~程度で、当時はアメコミの影響大だったので、
逆三角形の瞳のない目なんかはそんな感じ。
食いしばったような歯が見えてますが、これは、生頼ベガがこんな感じだったんじゃあ、
と勝手にイメージして描いたと思うんですが、いま見たら口開いてるの1枚もないですね。
アメコミタッチと並んで当時やっていたリメイクのやり方の一つに、
人じゃない人型のものに、人間的な要素を多めに入れる、というのがあって、
これだと、耳ですね。 あと、最初の『イデオン』のリメイクがそうですが、
ロボットなのに、足の指とか爪とか入れてたりします。
まるっきり生頼路線ですが、方向性のひとつとしては、これはこれで悪くはないかな、という感じですかね。
まあ、これだけじゃあ、しょうがない感じもしますが。
次、2枚目。

もう、いきなりイタズラ書きです。
なんだか判りません。 たぶん八割ぐらいベガじゃないと思います。
左上のおかっぱのロボットみたいな首は・・・・・・、なんだか判りません。 ベガのつもりではないでしょう。
その下の全身像は、たぶんミニョーラ好きだったんで、ミニョーラ風のロボット的な何かでしょうね。
右隣の上下2点のアゴが出た奴は・・・・・・、何にも発展しなかったイタズラ書きでしょうね。
その隣の首のない奴は、左のミニョーラ風の別バージョンでしょう。
その首のない奴にくっつくように右に描いてあるのは、これは、ベガの別バージョンでしょう。
目の切れ込みの感じが大友版からの引用かもしれません。
で、その頭の右にあるのが、どう分析してもなんだか判らない。
はじめ、頭と肩当みたいなものが描いてあるのかと思ったら、どうも右側のペン先みたいな奴は、
頭の描きかけで、その隣とは関係ないようで、なんか四足のメカに人がまたがってるように見える。
でも、違うかも。
いちばん右、上2点はイタズラ書き。 じゃないとすると、まったく違うアプローチのベガかも。
顔の真ん中にマルがあるのが大友版からの引用な気も。
下のは、あきらかに成田亨風。 だけど、ほんとにベガかは判らん。
最後、右下隅は、これはベガ。 たぶん、幾何学的な模様の連続で顔とか身体を表していこう、
っていう狙いだと思います。 だいぶアメコミヒーローよりですね。
最後、3枚目。

これは、3点ともベガだと思いますね。
この、凹の字を伏せたみたいな口の形も、大友版からの流れだと思うんで。
左端のは、2枚目の最後の奴のマッチョバージョン。 というか、ヒーローにしちゃったのかな。
右の2点は、いままでの人間的なスタイルのものを宇宙服的な装甲で覆ってみた感じ、ですね。
この、鼻の上まで埋まってる感じは面白いですね。 特に横向きのものは発展させられそう。
ベガに使えるかは、別ですが。
という感じで、2003年版スケッチの1回目でした。
この当時は、「複雑なものはシンプルに、シンプルなものはよりシンプルに」
がキャッチフレーズ(勝手に言ってただけですが)だったんで、いまよりだいぶシンプルです。
ディティールがないぶん、モダンさとかデフォルメされた絵の魅力みたいなもので持っていこうとしてました。
まっ、出来てたかは判りませんが。
このシリーズは、予定ではあと2回かな?
全部で8枚あったんで、3枚と2枚、って感じでしょうか。
と、いったところで、また次回。
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テーマ:自作イラスト(二次創作) - ジャンル:アニメ・コミック
- 2016/06/16(木) 06:27:44|
- ベガ(幻魔) リデザイン
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