
山田風太郎の明治もの『幻燈辻馬車』を読んで、山田風太郎面白い、ということになって、
でも、いまから大量にある著作に手を付けるのは、読むのが遅い自分としては結構難儀。
なので、どうにか、そのエッセンスだけでも知っておきたいと、全作品の解説集を読んでみました。
で、表紙の感じから、大雑把で軟派な内容を想像してたんですが、開いたらかなり細かい字でビッシリ。
一瞬、読むのためらいそうになりましたが、読んだら解説書なのに面白い、面白い。
巻末には、忍法帖ものに出てくる忍者の人名辞典なんかもあったりして、作品を読まずして大満足。
山風のひょうひょうとした人物像にも触れられて凄くよかったですね。
内容的には、忍法帖ものは、のちの能力バトルものの先駆的作品なので非情に面白そうなものばかり。
様々な作品が影響を受けて、引用して、オマージュを捧げているのがよく判りますね。時間さえあれば全部読んでみたい。
気になったのが、アニメの『ガサラキ』で、能でトランス状態作ったりするのって、
『柳生十兵衛死す』の能のタイムマシンが元ネタだったりするんでしょうかね。そんな気しますが。
あと、明治ものは言わずもがなで、どれも面白そう。
これも、機会があればあと何冊か読んでみたい。
で、意外だったのが、推理もの、怪奇もの、ジュブナイルあたりがすごく面白そうなこと。
あまりに褒めちぎってるんで、実は、こちらの方が興味が出てしまい、厳選して買ってしまいました。
結局、やはり、読まないわけにもいかないだろうということで、忍法帖ものからは、『甲賀忍法帖』。
ほか、推理ものから3冊。怪奇ものから1冊、ジュブナイルから1冊と計6冊購入。
しようと思ったんですが、光文社の推理ものが高い。
ほぼ送料ぐらいだと高を括ってたんで、とうとう1冊諦めちゃいました。
ただいま絶賛届き中ですが、光文社のが文庫なのにビックリするぐらいブ厚くて驚き。
ぜひ、取り扱う業者の人は梱包材に気を使ってほしい。ポスト投函だと傷つくわ。
ということで、読むのは購入順(山風以外にもストック多数)なので、かなり先になると思いますが、
何を買って、何が読みたかったかは、感想を書くときに明かすとします。
ああ、忍法帖ものはもう少し読みたくなるかもな。
ちなみに、ただいま東京MXで珍しい山田風太郎原作のテレビ時代劇を放送してます。
自分的に凄くタイムリー。
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テーマ:最近読んだ本 - ジャンル:本・雑誌
- 2017/12/17(日) 06:33:25|
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