
江口寿史の『KING OF POP』発売に合わせた巡回作品展から漏れた、
主にマンガ作品をまとめた裏作品展、『Side B』の一般発売された図録です。
『正直日記』読んじゃって以来、ひさびさに江口寿史に興味というか懐かしさが出て、
こんな本まで買っちゃったのだ。(実は、ほかにも買った)
作品集というよりは、足跡とか画業の分析みたいなのが網羅されてるのがよかったんで、
安かったのも手伝ってこれを。正直どうかなと思ったけど、いや、よかったです。
懐かしかった「パイレーツ」。徐々に絵に傾倒していくさまが手に取るように判っていい編集でした。
ミッチリ詰まって読み応えありまくりです。分析も多角的だし。
判はもう少し大きくてもよかったけど。(原稿の字がね・・・)
それにしても、絵も上手いけど、マンガも上手いね江口寿史。
それに、後進に与えた影響のデカさたるや。どんだけの人が技法をマネしたか。
『エイジ』とか、もし真面目に連載してたらそら凄い作品になっただろうね。
でも、あの絵で少人数体制じゃ難しかろうな。
その代わり、本人が浮き沈みしてるあいだに亜流がいっぱい世に出るチャンスがあった。
こう考えると、指針は示してくれるが目立たないんでフォロワーはやりやすかっただろうね。
自分を振り返ると、う~~ん、江口寿史の絵の影響はさほどある気はしないけど、どうなんだろ。
模写した記憶もあんまりないし。でも、やっぱり実写の処理の仕方は間接的に影響受けてるのかな。
ほんとうは、江口流絵の指南書である、集英社から出るはずだった『5分スケッチ』が欲しかったんだよね。
でも、延期になったっきり出る様子がない。どうなっちゃったのか。
まさか、スケッチした人全員に許可取るために探し回ってるんじゃなかろーな。
予約までしてたのに~。
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テーマ:最近読んだ本 - ジャンル:本・雑誌
- 2018/03/14(水) 11:35:30|
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