トンデモ児童書大全で豪人上手い!!と、火がついて即購入。(笑)
そもそも、同世代の人なら知らない人はいない程いろんなところで描いていた人なんで、
名前は知らずとも、小学生のころから絵は知ってはいました。
で、高校(デザイン系)のとき、担任が、たまたまあった本の挿絵を見て、
この石原豪人って人は凄いんだぞ、と力説。それ以来、凄い人なんだと認識。
で、改めて読んでみたら凄かったです。
すごいバイタリティー。
関わった人の印象で、現代の北斎、絵を描く怪人とか言われてましたが、ほんと、そんな感じ。
それにしても、本当に絵が上手い。ビックリするぐらいデッサン力があるし描けないものがない。
それにもまして、えらい努力家で、上手さには、才能以上に努力の裏打ちありといった感じ。
晩年まで枯れずに現役貫いてるし、好奇心旺盛だし、猛烈な妄想力。
雑誌の見開きぐらいなら一夜で描いちゃってたみたいだし、
ボールペンであたり描いて、仕上げにもポイントでボールペン使ってたとか。(晩年の描き方か?)
戦中派らしく、序盤の人生は波乱に満ちてるし、絵以外の才能もあって、
『謎とき・坊っちゃん』なる考察本出してたりする。(プレミア本)
そういった、人となりや半生を知るには、この本はうってつけかもしれないですね。
(もっと詳しい本があるかもしれませんが)
が、豪人の絵を純粋に楽しむのには、いささか食い足りない部分が多々。
まず、カラーが極端に少ない。そして版型がA5と小さい。
絵の点数も、豪人の描くジャンルが多岐にわたるんで、トータルとしては多いですが、
各ジャンルもう少しずつ欲しい感じ。
しかも、何回も新装版が出てるんですが、掲載作品は、たぶんその都度差し替えがあると思う。
まあ、安いと思うんで、石原豪人という人を初めて知るには買うのもいいんでは。
テキスト部分も読ませるもの多いですし。
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テーマ:最近読んだ本 - ジャンル:本・雑誌
- 2019/05/06(月) 06:06:47|
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