
グレッグ・イーガンの短編集を読んでみました。
これは確か、ネットのまとめ記事で、読むべきSF小説として紹介されていて、
「読んでないならうらやましい、またあの経験が出来るんだから」
と最大級に薦められていたので、思わず購入。(もう1冊買ってあります)
で、難しいという前評判もあって不安だったんですが、いや、面白かったですね。
切り口とアイデアが凄い。
どれも面白かったですが、特に1つ挙げるとすれば、好みなのは「愛撫」。
読んでいる最中は、いろいろ考えさせられたんですが、(宗教観とかね)
最終的には、解説とほぼ同意見でしたね。
ゴリゴリのハードSFにもみえるけど、
最新の科学や医学を使ってでしか表現できない純文学みたいにも思えました。
また、扱うテーマがアイデンティティーの不確実性や自意識はどこにあるのか、だというので、
なるほど、自分に興味があるものと重なってるのでスンナリ読めるわけだと納得。
さらに、アイデンティティーの喪失を扱ったSFといえば、安部公房が大好きなんですが、
イーガンはJ・G・バラードが好きらしいですね。
J・G・バラードといえば、安部公房からの影響がある作家なのでなんか納得。
作品が似てるとは全然思わないけど、何かしら繋がるところがあるのかも。
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テーマ:読んだ本の感想等 - ジャンル:小説・文学
- 2019/07/26(金) 10:22:40|
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