
ツイッターでこの作品に関する面白いトリビアを知って、
さらに、内容は松本作品の中でも傑作だという意見が多かったんで興味から購入。
松本作品は意外と読んでなくて、『999』ぐらいしか持ってないんですが、
その『999』では、四畳半と未来SFが繋がったような回が印象深くて好きでした。
で、その手の作品の最高峰がこの『ミライザーバン』だというんで、
そうなのかと大期待。
話は、両親の実験により、すべての先祖と子孫の知識や意識を知ることになったバンが、
様々な人に追われ、両親の助手であった有紀螢と2人で協力しながら、
やがて、全宇宙に関わる壮大な秘密を知ることになる・・・・・・。
みたいな感じ。
たぶん、子供の頃に読んでたら好きになってたかも。
序盤は、ほんとにワクワクして、先祖の記憶が徐々に蘇ってきて、
知らぬ間にスキルが身についてって、面立ちまで変化が現れる。
うわっ、『アルタードステイツ』じゃん!!
このまま、全知全能の神のようになって容姿はスラッと男前に・・・・・・、
と思ったんですけどね、そうはいかないのが松本零士。(笑)
後半には設定がなかったようにもとの愚鈍な少年に。
とても、世界中が恐れる超人間には見えない。
テーマである時間についての展開も、ほとんど雰囲気物でよく判らず。
そもそも、ハードSFに慣れた身としては、
たとえ間違ってたとしても、それなりに一貫性があれば楽しめるんだけど、これじゃあなぁと。
でもですね、雰囲気はいいです。
バンと有紀さんの関係とか、四畳半の感じや、押し入れの奥に続くメカニカルな研究室とか。
(ほっんと、松本零士、長身美人と短躯のブ男カップル好きだな、とは思いますが/笑)
それと、雰囲気だけでもSFを感じて子供に興味を持たせられれば、
それはそれで成功だし、自分も小学生のころに読んでれば影響受けてたと思います。
で、この作品もまた、『999』やその他の松本作品と繋がる要素が満載ということで、
読んでおいて損はなかったかなと。
でですね。
本題というか、冒頭にいったトリビアですが、
こういうことです。


な・ん・と!!
『999』の1巻の表紙は、『ミライザーバン』のカラー頁のリサイクル!!
ええええええっ!!
こういうことするのっ!!
1巻のメーテル幼くて可愛いなと思ってたら、有紀さんだったのかよ。
ほんとビックリ。
見比べると、う~~ん、有紀さんの方が好きかも。
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テーマ:漫画の感想 - ジャンル:アニメ・コミック
- 2020/12/16(水) 10:16:29|
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