
『ニッポンの編曲家』を読んだ後に買っておいた、大村雅朗氏の仕事をまとめた本です。
なんで、こんなに読むまでに間が空いたかというと、同じジャンルの本が続かないようにしてるから。
音楽関係の本を読んだら、次は、科学、とか落語、とか、なるべく全然違うジャンルの本を読みたい。
実は、音楽関係の本を買うことが多いんで、どんどん後回しになっちゃうですよね。
とくに、この本は、買ったはいいけどパスしまくり。
なんでかな。感傷的になりたくなかったのかな? 判りませんが。
で、内容は、生い立ちから亡くなるまでの音楽関係の歴史がよく判ります。
人物評的な部分も大きいんで、ぜひ、もっと理論に突っ込んだ続編が欲しいところですが、非常に面白いです。
何が面白いかというと、大村氏と付き合った時期、関わった深さの違いで、まったく感じた印象が違うこと。
それはもう、180度違います。
そんななかでも共通しているのが、抜群のセンスと音楽に対する真剣さ。
真面目がゆえに譲れない我が儘なんですよね、たぶん。
とにかく、80年代に入っていくと段々研ぎ澄まされていくのが判って、
その辺りのピリピリ感は凄くて、結果、今読むとなおさらに涙ものです。
巻末に作品リストも付いてるんで、好きだったという人はぜひ。
あと、ちょっと、気になったんですが、渡辺美里を初期からたくさん手掛けているんで、
ということは、岡村靖幸の曲もアレンジしてたのかな? と思ったら大量にやってました。(笑)
なぜ、インタビューがなかったのか。
岡村ちゃん断ったのか?
それと、これは、あんまり関係ないんですが、読んでて一番衝撃を受けたのが、
松本隆のインタビューに出てくる、細野と松本が安田成美を歌手として異常に好きだった事実!!
2人して、「値千金の歌手だ!!」ってぞっこんだったんだとか。
グルーブがいいらしいんだけど、
ホント?
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テーマ:最近読んだ本 - ジャンル:本・雑誌
- 2021/09/10(金) 07:50:50|
- 作曲、音楽
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