
アマゾンのお薦めで見つけて、
剣豪列伝ならぬ、人斬り列伝ぽい感じの感想だったんで面白そうと購入。
で、買ったまま読んでない本の山から(同じジャンルが続かないよう)
ランダムに引っ張り出した結果、今読み終わったわけですが、
これが、結果的に、前に読んだ『
悪党・ヤクザ・ナショナリスト 近代日本の暴力政治』の、
扱わなかった幕末を補完する形になってました。(明治の部分は重なってるところもあり)
ほんとに、偶然にも。
ただ、またしてもですが、
もっとサブカル寄りの、有名な人斬りをずらぁっと並べて、何人殺したとか、剣の流派はなんだとか、
得意技はなんだとか、そういう感じで人の紹介を期待してたんですが、真面目な歴史書でした。(笑)
タイトルの通り、暗殺行為を中心に書かれていて、おおよそ時系列で幕末から明治を俯瞰することが出来ます。
いやぁ、これを読むと、歴史の舞台には職業として人を斬ってたやつは居ないですね。
まあ、居たとしても捕まらなかったら居ないも同然なんですが。
(殺し屋やってて自ら名乗るやつなんていないんだから)
大抵は、何かの義憤に駆られて耐え切れずにやっちゃったり、誰かに命令されたり。
どっちにしても、あんまりロクなやつ居ないです。(笑)
それと、みんな主義主張がコロコロ変わり過ぎ。
だから、幕末判りづらいんだけど、この本は、結構そのへん奇麗にまとまってるかと。
どっちにも肩入れしてない感じであくまで俯瞰な感じなんで。
それにしても、なんと、勘違い、思い込みで殺される人が多かったことか。
有能な人から殺されちゃうんだから、たまらんですよ。
正しい情報って大切。
もの凄い量の人名が出てくるんで、幕末に初めて触れる人にはちょっときついかも。
でも、面白いんでぜひ。
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テーマ:最近読んだ本 - ジャンル:本・雑誌
- 2023/06/09(金) 07:51:49|
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