宇宙ステーションが喰われる話。
冒頭、MATステーションがベムスターに文字どおり喰われる。
ステーションの丸窓越しに見える、怪獣の腹部の口が実に生物的にネチョネチョとうごめいているさまは、この先の展開を非常に期待させる出来。
発電所の制御室のようなステーション内部に居る、金と銀のテレテレの素材のスーツを着た昭和30年代のSF映画の宇宙飛行士のようなクルーたちの中で、こってり整髪料で固めたテカテカしちさん頭のリーダーは、MAT隊長の親友であった。
が、やはりステーションごとベムスターの腹の中に・・・。
やがて、飛来したベムスターを親友の弔い合戦よろしく迎え撃つMATであったが、非常に強く歯が立たない。
ところで、ベムスターは飛んでいるときと、立っているときとで別のモデル(着ぐるみ)にしているところがナイス。
飛んでいるときは目がデカくて怖いのだが、立つとなんとなくカワイイ。
ちなみに、どっちのときも身体は非常に薄っぺらい。
その後、隊長の親友夫人への訪問、報告など多少のエピソードはあるのだが、なんか全体に間延びしてる、させてる印象が・・・・。
これもそのひとつなんだが、怪獣が各所でエネルギーを吸い取っているせいで喫茶店のガスが出なくなるというシーンで、突然地面が揺れ、郷が怪獣の出現に気付き駆け出す瞬間、間髪入れずインストの主題歌が流れ出す。
何が起きるのかとジッと見ていると、結局、主題歌をBGMに延々車で走ってるだけ、意味が無いに等しいんだが、演出としてはなんかカッコいい。
その後、大暴れの怪獣に対しウルトラマン出現。
前宙やバック宙を繰り返しては着地に失敗し、無駄に時間を使ってしまう。
そして、またしても敵前逃亡(今回は変身を解くのではなく、宇宙に逃げました)。
逃亡とはいっても、実はもっと強くなるべく太陽にお願いしに行っていたのであった。
そこで、太陽の引力にとらわれて死にそうになっているところをウルトラセブンに助けられる。
正直、何故セブン?という気もしないでもない。
セブンはブレスレッドをくれた。
そのころ、地球では隊長が自ら出撃し、男の戦いを続けていたが、撃墜。
激突する寸前、ウルトラマンがダイビングキャッチ。
株を上げる。
その後、ベムスターとの決戦になるが、最終的にブレスレットを投げつけ、首と両腕を切り落として勝利。
血が噴出しないだけいいが、PG-13にはしたい残虐シーン。
怪獣を倒し雪辱を果たしてEND。
なのだが、今回、ベムスターという絶好の機会だったのに、ストーリーが「隊長が親友を喰われた」という一点のみで、ほぼ話らしい話なし。
そのせいか、全体にシーンを間延びさせて時間を水増ししてる感じが・・・・。
ん~、残念。
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- 2008/10/21(火) 06:43:34|
- MX円谷劇場
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