丘隊員がセーラー服で彷徨う話。
郷と南、上野と岸田の二組がアローで定期パトロール。
本部では丘隊員と隊長が内勤。
報告の通信が終わると通信機のスイッチを切る丘隊員。
隊長は、いつも計器とにらめっこの丘隊員に気づかいを見せ、息抜きを提案するなど談笑に花を咲かす。
そのころ、上空の郷と南はコントロールが突然きかなくなり、大騒ぎ。
いくら本部に連絡しても繋がらず、上野、岸田組への連絡を最後に海へ墜落。
通信が繋がらないのも当然、なぜなら本部がスイッチを切っていたから。
このシーン、墜落場面の特撮が珍しくオープンでの(たぶん海)撮影なのだが、残念ながら波との縮尺がまったく合っておらず、アローが非常に小さく見える。
戻ってきた岸田組と隊長の前で平謝りの丘隊員。
凡ミスを取り返そうと、一人でやれると訴えるも、上野を残して郷たちの捜索へ出かける隊長たち。
「君を信用しないわけではない」と言うが、明らかに信用していない隊長、さっきの気づかいが嘘のよう。
ちなみに、丘隊員の頭はパーマがきつめにあてられており、往年の天地真理ライク。
捜索に出たばかりだが、すぐ日没中断となり、あっさり引き返してくる隊長たち。
そして、しょうがないとばかりに海上保安庁に捜索を要請する。
あんまり事故ばかり起こすんで隠したかったのか、あまりと言えばあまりに連絡が遅い。
すっかり真っ暗になってしまうと、旅客機とニアミスを起こしてしまうアロー。
「レーダーはどうなっているのか!!」と隊長は激怒するが、アローにレーダーは無いのか?
そもそも、飛んでいい進路と悪い進路があると思うのだが。
本部に戻ると、さらに空気が重くなってしまっている中、上野が“レーダーのスイッチは丘隊員が切りました”と言わんばかりに弁明。
丘隊員は「した覚えがありません」と泣き出す。(上野・・・・・)
隊長はそんな丘隊員に1ヶ月の休暇という、処分ではないと言っているが明らかな処分を言い渡す。
「ゆっくり遊んで来い」というが、こんな状況で遊べる奴がいたらMAT隊員としての適正を疑う。
隊長もやはり口だけで言っているのであって、のちのち本音をさらけ出す。
ネオン輝く新宿の夜。
黒に赤いラインの入ったセーラーカラーのコート(だと推察)を着た丘隊員が一人彷徨う。
新宿駅西口、地下連絡通路のシンボル「新宿の目」の前でアンニュイなポーズを決める。
が・・・、濃いメイクとセーラーがあいまって、残念なロマンポルノ風。
とうとう、3人になってしまったMATに千葉に怪獣出現の報が入る。
出撃時、誰が残るかで揉める3人。
たしか、10話ぐらい前に一般の通信係がいたと思うのだが、みんな何処へ行ってしまったのか。
結局3人で出撃。
千葉のコンビナートで暴れる怪獣。
アロー3機で倒し、CMへ
本部にて夜通しで郷と南を心配する、岸田、上野、隊長。
隊長はスコッチ(ウイスキーか)をチビチビやり、岸田は乙女チックにトランプ占い。
上野はそれをボンヤリ見ている。
それとなく丘隊員を呼び戻そう、という話になると隊長は、「おかしいと思わんかね」「誇り高きMATの一員である丘隊員が怪獣が現れたことを知らないはずがない・・・」「連絡の一つぐらい入れてくるはずだ・・・・・」「もし生きていたらな・・・・・」
突然の隊長のとんでも発言に、目を見開いて見つめる岸田と上野。
おもむろに丘隊員宅に電話をかけ始める隊長。
いまだ帰っていないのだが、会話中にフラフラの丘隊員が帰宅。
親ともども酔い潰れていたと判断。
生きていたことへの安堵から、みな笑いあうが、隊長の口調は「まあ、いいだろう。」「どっかの地下のバーにでも潜り込んで、怪獣騒ぎなど気にもしないで飲んだんだろうよ」と、若干のさげすみが感じられる。
やはり、本気で遊ばれるのは気に入らなかった様子。
丘邸では丘隊員が何故か石油臭いと母親に不思議がられる。
夜の記憶はないらしい。
本部ではやや呑気にトランプで出撃時誰が残るかの抽選会。
「隊長は若い我々に残らせようと思っているんでしょうが、そうはいきません」と、岸田にトランプを取り上げられる。
岸田の方が精神年齢は上のようだ。
翌朝、伊豆から千葉まで泳ぎきった郷と南は海岸でへたり込む。
郷は、撮影に生きたタコが用意できなかったのか茹でダコを懐から出し、「僕の体温で茹でダコになっちゃった」と訳の判らない説明セリフを言わされる。
程なくすると近くに怪獣が現れ、MATも出動。
結局、信頼を確かめ合ってセンチメンタルになった3人は仲良く出撃。
郷も駆けつけるが、上野が撃墜され、それを見てジャンプ一発変身。
飛びながらアローをキャッチ。
あとは、体表に青いウロコがびっしりのゴジラ型の身体に、胸の辺りから前方に赤いトサカが生えた龍のような長い首の付いた(七面鳥の頬のコブのようなものも垂れ下がっている)、奇怪なスタイルの怪獣と激闘。
切れたパイプラインを口に突っ込んだり、自分から突っ込んで行って背中のトゲを腹に刺したり、と大活躍。
最後は、がっつり頭を咥えられ、のた打ち回り、タイマーも限界。
何故か怪獣は止めを刺さず、そそくさと海へ。
ウルトラマンも追いかけ、気合一発ジャンプしてダイブと思いきや、ソロソロと一歩ずつ入水。
このシーンも、先のアローと同じくオープンでの撮影。
まったく同じ理由で怪獣とウルトラマンが小さく見える。
海底ではMAT本部に影響が及ばぬように早めの対処。
頬のコブを無意味に引きちぎって、腕輪でフィニッシュ。
怪獣が爆発すると金色の玉が放出される。
海岸にカメラが移ると丘隊員が磯に倒れており、丘隊員からも玉が出る。
南と合流したMAT隊員たちが、丘隊員をみつけ介抱。
濡れた丘隊員が色っぽい。
隊長は何故か、一連の失敗は怪獣に乗り移られていたから、という何処でそう思ったのか判らない理由で、問題を水に流す。
その後、郷が再び海から戻ってきて、またまた懐から今度は魚を出す。
焚き火をし、暖をとり(郷と丘隊員は毛布に包まっている)、郷から出たタコや魚を食い、隊長はスコッチをまたもグビリ。
何事もなかったように笑いあいながらEND。
丘隊員が目立っていてファンには見逃せないが、作戦の帰りに焚き火囲んで魚で一杯やっている人たちに地球を任せたくはない、とも思わせる一本。
人の失敗には厳しいくせに、制服のまま二度も飲酒する隊長に危機管理をどう思っているのか是非聞いてみたい。
MAT本部は海底にあるのだが、海に入ったり出たりという描写がないんで、いまだ実感がない。
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- 2009/05/11(月) 03:25:13|
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