端整な少年が口からミサイルを吐き、ジイさんバアさんを亡き者にする話。
主な登場人物
「北斗星司」 男側主人公、南と合体してAに変身する。池田鉄洋的演技傾向あり。
「南 夕子」 女側主人公、北斗と合体してAに変身する。皇后様似。
「竜 五郎」 TAC隊長。言葉と考えが裏腹な侮れない男。謹慎好き。
「山中一郎」 射撃の名手、何故か2丁の両手撃ちが基本。直情型のバカ。
「吉村公三」 宇宙生物の権威。
「今野 勉」 ロケット工学のオーソリティー。デブキャラ。お調子者的バカ。キム・ジョンナム似。
「美川のり子」通信、副官担当。
「梶 洋一」 兵器開発主任
主題歌最後、「バキシム登場」の部分で一瞬映像の乱れあり。
南が一人でタックアローにて山奥にパトロールするところからスタート。
つり橋に、ブルース・リーのトラックスーツの様な黄色に黒ラインのセーターを着た少年が手を振っており、よせばいいのに南も旋回して答えていると、突然空が割れ超獣が現れる。
つり橋は破壊され、小型旅客機(何故そんなところを飛んでいたかは不明)も墜落させられる。
このシーン、空が割れるエフェクトが幻想的で引き込まれる。
また、超獣のデザインも造型、色共に水準以上、Aでのベストに近いか。
旅客機墜落という大惨事になった現場を調査するTAC。
シーンが始まるなり、ずっと吐き捨てるように南の行動を叱責する山中。
隊長にはへーコラしてるのに、弱いもの(悪いのは南だが)には徹底してキツクあたるという、底意地の悪い性格が目に余る。
偉ぶり方の度が過ぎており、一体何様かと思わずにいられない。
南の見た「割れた空」や「少年」は幻覚ということで処理され、1週間の活動禁止をくらう。
北斗は南のアローに乗って帰ることになり別行動に。
北斗、少年の帽子を発見し、帰るのを伸ばし調査を試みる。
帽子の名前から家を割出し訪問するも、子供や超獣の話はまるで相手にされず、逆に酒の肴にされてしまう。
あまつさえ、薦められたドブロクを言われるまま一気に空けてしまう北斗。
閑散とした村のうら寂しさや、ジジイの絞め殺されかけてるときの呻き声の様な恨み節を体感していると、少年が帰ってくる。
バアさんが事情を説明しつつ帽子を少年に被せると、無表情でバアさんの手を払いのける少年。
タックアローは見たが、超獣は知らないという。
北斗は立場無くジジババに笑われる。
ここで少年のアップがあるが、非常に可愛らしい顔立ちである。
北斗の装備に興味を示し、やたら身体をまさぐり出す少年。
やにわにタックガンを引き抜くと、北斗めがけて発砲。
北斗がギリで避けると少年の腕を捻り上げガンを取り上げ安全装置を掛ける。
ジイさんは「TACの方は危ないもんお持ちだな」と言うが、危ないのは少年の方であって銃ではない。
飲酒運転で引き揚げる北斗、本部に経過を報告すると何故か通信に出るのは山中で、またしても死ねと言わんばかりに一方的にどやされる。
一瞬、空が割れるのを見るが、アローの燃料が無いことに気付き、ソロソロと帰る。
結局帰り着かず、検問に引っかかったのか派出所から本部に連絡が入る。
「割れる空」に「怪しい少年」、という重要な情報を伝えるべく電話に出る北斗であったが、隊長に飲酒運転についてだけを咎められ、1週間の謹慎を告げられると一方的に切られる。
直後、憎憎しい顔で「ちぇ~っ!!」と口を歪めて受話器を担ぐ北斗。
本部では、「聞く耳持たぬ」を決め込んでいたかのような隊長が、「空」と「少年」について真剣に調査提案。
気になっているなら報告ぐらい聞いてやればいいのにと思うが、結果や成果より、経過や規律を重んじる軍隊的な考えの持ち主ゆえのアンビバレントな行動なのだろう、と受け止めてみる。
隊長の提案を「酔っ払った北斗の報告ですよ」と一笑に付す山中。
が、周りじゅうに説得され、最後に隊長に「念のためだ」とダメ押しされると、最終的に声高らかに「はいっ!!」。
非常に面倒くさい男である。
派出所に残された北斗は辺りに重油のようなものが撒き散らされているのを発見し、燃料が抜き取られていたことに気付く。(航空燃料はそんな色でも粘度でもないがな)
北斗、美川隊員を懐柔して南によろしく伝えると、グラサン黒つなぎのバイカーからバイクを奪い(強引に借りて)現場へ。
何事かと派出所から巡査が出てきたところでCMへ。
ファルコン(最大6名搭乗可能)で現場に着いたTACメンバーを不敵な笑みで見つめる少年。
ジイさんバアさんの前には、青い隈取口裂けメイクの少年が現れ、口から赤いビームを吐くと同時に首筋に小型ロケット弾のようなものをグサリ。
障子に映った少年の影が次第にバケモノに変わっていくシークエンスが怖い。
その後、手と手を合わせたポーズから赤いビームを発射し、家を燃す。
駆けつけたTACの面々は散っている燃料、部落民の死骸、燃えるわらぶき屋根を見つけ、右往左往。
北斗も合流し、少年の行方などの報告をし合っていると、まんまとファルコンから火が・・・。
搭載しているアローだけでも救い出そうと、北斗にバイクで行くことを命じる隊長に、「謹慎中では・・・」と、この一大事にいまさらつまらないことを持ち出す北斗。
それに対して、苦みばしった笑顔で「謹慎は解除だっ!!」と隊長。
それに対して、またぞろおかしな具合な敬礼で返す北斗であった。(いいから、早く行けっての)
アローを間一髪で救い出した北斗は、隊長たちの後ろに少年がいることを伝える。
ここから大人数人と小さな子供の追いかけっこが始まるのだが、何故か女性ボーカルによるギター弾き語りのフォークが掛かり、場違いな気もするが、少年の哀れさの表現とも取れる。
墓場で追い詰められた少年の顔には薄っすら隈取が・・・。
狂人の目で山中が2丁のタックガンを抜くと、少年は超獣に。
空と地上からいつもの総攻撃を仕掛けていると、超獣は空の割れ目へ進んで行き、なんとガラ空きのTAC本部に出現。
嵌められた隊長たちも、美川と南(兵器の開発担当である梶たち研究員は居る)しかいない本部も大慌て。
美川と梶たちは地上から、南は美川の権限で謹慎を解除してもらい空から攻撃。
梶が進路に爆弾を仕掛けようとして作動せず、美川が自ら造った時限装置を何故か都合よく持っており、難を逃れたり、という訳の判らないシーンもありつつ、危機が迫った南と北斗の指輪が光り、「フライング・タッチ」で変身。
後は、超獣が角を飛ばしたり、火炎攻撃をバリアーで避けたり、八つ裂き光輪で首を落としたりで退治。
ラスト、本部では、北斗、南、美川隊員の活躍が隊長から賞賛される。
それを促されると、自分は怒ってるだけでさして活躍しなかった自覚があるのか、テレながら頭を掻く山中。
報告によると少年一家は数日前に謎の交通事故で死んでいたとのこと。
今回の全てが、初めからヤプールの仕掛けた罠だったことが判明し、隊長がみなを引き締めに掛かり、北斗と南がパトロールに出かけてEND。
とにかく、山中の性格が横暴すぎる。
見るのが嫌になるレベル。
それと、TACが(特に隊長が)以外に規律にうるさい組織であることが判明。
まっ、ドブロク飲んで戦闘機運転するような奴はクビでも構わないが・・・。
あと、北斗のカッコつけてんだか何なんだか判らない、溜めたっぷりの敬礼(2本指で眉間の辺りから外にピンッ)が気になってしょうがない。
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- 2009/06/29(月) 04:11:36|
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