
3冊目に読んだ(細かいものも含めると5冊目)作曲関係の本です。
タイトルにもある通り「コード進行」に特化した本で、100以上のコード進行が各当する曲と一緒にスタイル別にまとめられています。
パラパラとめくると、ディグリーで書かれた進行が(特に後ろの方の複雑なオン・コードなんかが)一見凄く難しそうで、ついて行けないんじゃないかと心配になりますが、読み進めていくとそれ程ではないことが判ります。
とはいっても、前に紹介した2冊に較べればかなり専門的になっているので、いきなりこの本から入るのはお勧めできません。
基礎知識の紹介もありますが、最初がインターバルの増だの減だので、表が出てきた時点で挫けてしまうかもしれないんで、少なくとも“おたまじゃくし”が何の音か判る程度は楽譜は読めた方がいいかもしれませんね。
具体的な内容は、3コードから始まって、4コード、循環コード、ノン・ダイアトニック・コード、クリシェなどなど、10章まであらゆるものがモーラされています。
そのつど、曲の中でどう使ったらいいかアレンジのサジェスチョンも書かれているので、コードから作る人にはうってつけではないでしょうか。
逆にこれだけあると、どんなにメチャクチャなコードを付けても、だいたい近いものが既にあるともいえます。
(適当に感覚で付けたコード進行が調べるとちゃんとあったりして、それはそれで楽しいです)
はじめ読んでいて、ディグリーじゃなくて具体的なコード・ネームで説明してくれた方が判りやすいのになぁ、と思っていたんですが、慣れるにしたがってディグリーの方が理にかなっていると納得しましたね。
「ド」だ、「ファ」だ、「ソ」だと憶えるより何度離れているのか、インターバルで考えた方が、圧倒的に汎用性がありますよね。
ちなみに、巻末には「ダイアトニック・コード一覧」も付いてます。
版が新しいものほど、例曲も新しいものになっていると思うので、購入するときは最新の版のものを選ぶことをお勧めします。
文章も判りやすいですし、よくある変なイラストで空いた間を埋めてないのも好感が持ててマルです。(笑)
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- 2009/11/22(日) 12:21:37|
- 作曲、音楽
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