Aが民家を頭から被る話。
主な登場人物
「北斗星司」 男側主人公、南と合体してAに変身する。池田鉄洋的オーバー演技傾向あり。
「南 夕子」 女側主人公、北斗と合体してAに変身する。皇后様似。
「竜 五郎」 TAC隊長。必殺技「一週間の謹慎」。なにかと死に急ぐ男。
「山中一郎」 射撃の名手、何故か2丁の両手撃ちが基本。直情型のキ印野郎。
「吉村公三」 宇宙生物の権威。今のところ全くの空気。
「今野 勉」 ロケット工学のオーソリティー。デブキャラ。人の失敗をネタに笑いを取るのが趣味。光の速さで心が折れる男。
「美川のり子」通信、副官担当。爆弾魔。エロ担当。
「梶 洋一」 兵器開発主任。新興宗教の教祖のような制服着用。
冒頭、タックスペースにて北斗と南が夜間パトロール。
隕石の落下に出くわし現場に急行、ツングースカ大爆発のごとき閃光を確認すると「ただの隕石のようだ、心配ない」と帰還。
去った後、えぐれた山肌からは“紫の学生服を着た大滝詠一”みたいな男が現れ、腕輪を弄ると、岩で出来たミラーマンのようなシルエットの巨顔の弁髪付きマスクを付けた、銀スーツの宇宙人に変身する。
ちなみに、胸にはアイアンマンのような丸窓、ベルトには超巨大小判型バックル、二の腕には長めのフリンジが付いている。
ふつう宇宙人から人間に化けるのが通常の演出と思うが、どうやら、巨顔マスクの大滝詠一はヤプールが最後の手段に出た結果送り込まれたものらしい。
翌朝、大滝に襲われた山村では被害者続出。
TACも駆けつけるが、例の如く現場にて山中の北斗への大説教。
被害者が出たのも北斗の確認不足のせいらしい。
まっ、間違いではないが。
TACはこれをヤプールの実力行使とみて緊急警戒態勢。
ナレーションでは送り込まれたヤプールの一人(大滝)を、いち宇宙人ということから「インベーダー」と呼称するのだが・・・。
頭のシルエットもミラーマン似な上に「インベーダー」とは不吉な予感が・・・・。
その後、あっさりと警備の壁を破りTAC本部の発電所に進入する大滝。
いちいち空手の演舞かライダーの変身ポーズのようなジェスチャーを(攻撃ポーズ)見せ、散々追いかけっこを繰り返した挙句、腕輪を北斗に見せつけ逃走。
外に出た大滝をタックパンサーで追跡する山中と美川。
大滝はTACからは何故か「仮面(宇宙仮面)」と呼ばれており、逃走手段も宇宙人に似つかわしくなく何故かバイク。
攻撃ポーズもなんとなくライダー風で、これは、もしかしてライダーに対する当て擦りなのか?
夜の街道を爆走するパンサーと大滝仮面。
コーナーでおもむろに大滝が停車し、ムキムキマンのエンゼル体操のようなポーズをとると、闘牛士にかわされた牛の如く、パンサーはガードレールを突き破って谷底へ転落する。
2人とも投げ出され20メートルほど落下した車は大破炎上。
かすり傷だった山中は美川に駆け寄るが・・・、
美川隊員は死んでいた。(!)「何とかしなきゃ」とうろたえる山中は、必死に崖をよじ登り隊長たちを事故現場に連れて戻る。
しかし、そこに美川の遺体は無かった・・・。
山中のいぬ間に大滝が連れ去ったのだが、あるはずの美川の死体が消えたことに「おかしいなぁ・・・確かにここに・・・」と動揺する山中。
これがもし北斗のしでかした失態だったら、当然の如く「お前、正気か?」のフォーマットが発動し、全員の吊るし上げをくらった挙句、山中に半殺しの目に遭わされ、1週間の謹慎をくらうコースなのだが、コトがコトなんで、「気絶してたんじゃないんですか」程度でスルー。
リベンジの絶好の機会を逸する北斗であった。
その後、連絡が入り、美川は病院に居ることが判明。
はたして、病院に着くと美川はピンピンしており、さらに、傍らには助けたという紫の詰襟の大滝詠一が・・・・。
怪しい雰囲気を撒き散らしつつも、簡単な挨拶を交わし帰る大滝に、いぶかしがる山中は、訳が判らないといった体だが一応美川に謝る。
ちなみに、この謝り方がいかにも軽く「悪かった」程度なのが癪に障る。
エンゼル体操の誘導があったにしても、ハンドル操作を誤って、美川を殺したのは山中であり、申し開きは出来ないはず。
隊長もどうしてか対処が甘い。
その後、彫刻家だという大滝は幼稚園を間借りして超獣の張子(2メートル超)を子供たちを巻き込んで製作する。
北斗たちは怪しむが、美川は恩人ということもあってすっかり協力体制。気持ちを持っていかれている。(何故かこのシーンのみ美川は浴衣)
北斗が工作の手伝いをするフリをして様子を伺うと、大滝の腕には宇宙仮面のしていた腕輪が嵌められていた。
北斗が疑い始めたとたん、大滝の念力で飛んできたボールが美川の肩に当たり、もんどりうって脚立を倒すと、上にいた北斗も転げ落ち脚をくじく。
このときの美川のリアクションが若手芸人の如くわざとらしい。
本部では、みな大滝のことを疑っているのだが、美川ひとりがかばい立てる。
正体を突き止めるため、梶が造ったペンダント型分析装置を付ける事になるのだが、美川はその役を率先して引き受ける。
分析装置を巧く付け、山中も突如現れ張子の工作を手伝っていると、いきなり完成し“一つ目の角と牙の生えた緑のゴリラ”が現れる。
その後、宇宙人との分析結果を携え隊長たち(脚をくじいた北斗は留守番)が現れると、「僕の分析結果は出ましたか?」とふてぶてしく正体を明かす大滝。
美川が「潔白を証明して」と訴えると、意に反して巨顔仮面の姿に変身。超獣も動き始める。
このシーンも美川は私服なのだが、今度は白いミニのワンピース。
なんとなく年甲斐もないように感じてしまうのは気のせいか。
超獣が巨大化し戦闘に突入するTAC。
南が撃墜され、北斗が制止を振り切りアローで駆けつける。
北斗も墜落の憂き目にあったところで、衆人環視のなか南は「北斗さ~~~ん!!」「だぁぁぁっ!!」と絶叫し虚空に大ジャンプ。
上空の彼方にてウルトラタッチ。
吉村も「Aだっ」じゃねーだろ。
激戦ののち、美川が手旗信号で超獣を操っている大滝を撃ち殺し、超獣に民家を頭から被せられたAが、仕返しに原油タンクを被せ返し嫌がらせをする面白シーンなんかもありつつ、円形のバリアや落雷技など見慣れないものを連発し、最後はメタリウム光線で木っ端にしてフィニッシュ。
Aには珍しく「おーい」のフォーマットがあって、CISなみにエグイ大滝の焼死体を見つめる美川に「帰りましょう」と南が促し、徒歩で帰還する隊員たちの並列ショットでEND。
大滝詠一似の男のキャラが少し面白い。
それと、なんといっても美川隊員が死んでしまう、という衝撃の展開がショッキング。
しかし、これは動転した山中の勘違いというのが正解か。
特撮的には破壊される幼稚園周辺のミニチュア撮影が良く出来ている。
半分来てないのに、ヤプールが最後の手段に出るとは、なにかテコ入れの気配。
近く、大幅な設定の変更がある可能性大。
スポンサーサイト
- 2009/11/23(月) 07:24:44|
- MX円谷劇場
-
| トラックバック:0
-
| コメント:0