ウルトラ5兄弟が銅像になる話。
主な登場人物
「北斗星司」 男側主人公、南と合体してAに変身する。池田鉄洋的オーバー演技傾向あり。常に怒られ役。
「南 夕子」 女側主人公、北斗と合体してAに変身する。皇后様似。人間ならざる者。
「竜 五郎」 TAC隊長。必殺技「一週間の謹慎」。とにかく様子を見る男。
「山中一郎」 射撃の名手、何故か2丁の両手撃ちが基本。直情型のキ印野郎。
「吉村公三」 宇宙生物の権威。今のところ全くの空気。
「今野 勉」 ロケット工学のオーソリティー。デブキャラ。人の失敗をネタに笑いを取るのが趣味。光の速さで心が折れる男。
「美川のり子」通信、副官担当。爆弾魔。エロ担当。1回死亡後なにげなく復活。
「梶 洋一」 兵器開発主任。新興宗教の教祖のような制服着用。
冒頭、都心に、口から卑猥な管を生やし、パーティーマスク(ドミノマスク)をした3本角の小人かピエロのような200メートルのものが出現し(色はおなじみ緑に赤ベース)、風地獄をお見舞いすると「Aを出せ!!」と口汚く命令する。
TACもこれに総攻撃で対応するが、全く歯が立たず、山中、吉村機は「おぼえてやがれ!!」の捨てゼリフと共に撃墜。
Aの引き渡し要求に怒り心頭の北斗と南は、Aになるべく命令無視の特攻を敢行。
が、指輪は光らず、「変身するな」と天の声・・・。
困惑する2人はそのまま3本角ピエロに激突、するかに思えたが、身体をすり抜けてしまう。
ピエロは、「この現象は判るまい」と己の科学力のレベルの高さを自慢し高笑い。
Aの“バルサ削り出し”みたいなデク人形を取り出すと、頸をもぐデモンストレーション。(よく見ると、ご丁寧に頸の切断面が赤く塗られている)
そのまま青い煙とともに消失。
消えるとすぐさま隊長が激怒。
「命令違反は絶対許せん!!」と規律の鬼の本領を北斗と南に発揮。
ちなみに、ここまでで「お経を上げる」という今野のおちゃらけシーンが2度ほどあり。
その後、そのまま周囲のパトロールに飛んだ北斗と南は、変身を制止する謎の声について話し合い。
「もうAになれないのでは?」と不安がる南に対して、北斗いつにない大声で否定。
よっぽっど気にしてると見える。
山の谷あいに横転して火を噴く車をみつけた南と北斗は着陸し調査へ。
重体の運転手によると、超獣が立っており、子供の誕生日土産に買ったAのソフビの頸をもがれたらしい。
運転手は、「土産を子供に渡して欲しい・・・」と言い残し絶命。
北斗は、頸をもがれたAの人形という共通点から事故現場の超獣と、都心のピエロは同一のものではないかと推測。
南に「では、証拠を探さなきゃ」と促され、「車にぶつかったと言ったな」と、北斗は車のボディーから超獣の肉片のようなものを採取する。
が、何度見返しても運転手は「ぶつかった」とは言っていない。
別にいいのだが、さも言ったかのようにセリフを付け加えられると、見ているコッチが困惑するではないか。
見落としたかと思ったぞ。
CM開け、北斗の持ち込んだ肉片について喧々囂々。
谷あいの超獣とピエロの同一説に賛成派、反対派に別れ唾の飛ばし合い。
もっとも、いつものように北斗を中心に吊るし上げなのだが、非科学的との意見に今野が超獣は「何でもすり抜ける」と助け舟を出す場面も。
それに対し梶は「超獣は細胞同士の間隔が大きく、ちょうど寒天のような状態」と面白発言。
それを聞いた吉村の「そんなとき(攻撃がすり抜けてしまう)は、どうしたらいいのか」の問いに「心配後無用、我々には細胞破壊銃があるよ」と自慢げ。
攻撃がすり抜けてしまうのと、細胞を破壊するのと、どう繋がるのかは不明。(まっ、いつもの梶理論です)
さらに食い下がろうとする北斗に、おもむろに隊長が一言。
「TACは確信の無いものには手出しは出来ない」つまり、いつもの様子見ですか。
さすが、様子見隊長。軍人出身かと思っていたが、こう様子を見られては地方のお役所出身の可能性も否定は出来ない。
その後、事態が進展するまで鋭気を養うため解散。
北斗は隊長の計らいでAのソフビをわざわざ買い直していっしょに届けることに。
ちなみに、このシーン、CM前に撃墜された山中と吉村が、着地に失敗したのか包帯グルグル巻きになっているのが笑いを誘う。
事故死した運転手の家に付く一同。
川沿いに立っていそうな平屋のバラックのような借家は白黒の幕で巻かれ葬式の最中。
北斗が祭壇の前で子供に土産の箱を渡すと、Aのソフビを毟り出し畳に投げつける。「Aは父ちゃんを助けてくれなかったじゃないか!!」
グウの根も出ない北斗。平謝りの隊長。
「TACなんてダメだよ!!Aを早く星人に渡しちまえばいいんだ!!」
苦々しく帰ってくると本部ではクレーム処理におおわらわ。
やはり「はやくAを渡してしまえ!!」の大合唱。
傷が痛むのか、思わず「渡しちゃいましょうか」と山中が言うと隊長激怒。
「バカモンッ!!」「君たちは、星人の作戦にうかうか乗ってしまうほど馬鹿なのか!!」
あくまで戦うと鼓舞する隊長。
すると、絶妙のタイミングで超獣出現。
「北斗と南は
タックスペース」といつもの独特のイントネーションで振り分け、残りはファルコン、志願した山中と吉村も混ぜて出動。
例の細胞破壊兵器もまるで効かず、あっという間に窮地に立たされるTAC。
次々撃墜される中、北斗たちも落とされると今度は指輪が光り「ウルトラタッチ」。
墜落現場から出現したAはそのままあさっての方角へ飛び去る。
それを見た山中「見ろ!!Aが逃げたぞ!!ちきしょう」と毒づきひとつ。
実は谷あいに飛んでいたのだが、着いてみるとまんまとピエロが居るではないか。
北斗の勘は当たっていた。(勘じゃないけどね)
その後、攻勢を見せて順調に勝つかに思えたが、うっかり敵のカプセルに閉じ込められ銅像になってしまうA。
このとき、アップになるピエロの卑猥な口吻の根元がちぎれ気味。
始めの方では綺麗なので、ブルンブルン振りすぎたと思われる。
散々罵倒された挙句、サインで呼び出された兄弟(ゾフィ、マン、セブン、帰りマン)もあっという間に捕まり、セブンが最後まで足掻くがやはり捕まってしまう。
みごとにメタルフィギアのようになってしまったノッペリ宇宙人兄弟を夕日に映して“つづく”。
Aでは、大仰な話ほど細部がトンでもない事になるんで、後編への期待は薄い。
ストーリー性も希薄になってきており、展開のルーティン化も激しく、ミラーマンほどではないが、段々見るの(書くの)が辛くなってきた。
ただ、まだ南や隊長などキャラクターに見るべきところが残っているのでつまらない訳ではない。
瑣末な部分では、銅像になったAたちがアクション用のスーツに直接色を塗って表現されているのが気になった。
人入ってないときのが特に。
星人の名前は「ヒッポリット」だと思い込んでいたが「ヒッポリト」だと判明。
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- 2009/12/21(月) 06:26:29|
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